子どもは、なぞなぞが大好きですよね。
子どもの好きな遊びに「なぞなぞ」があります。
今回は、「なぞなぞ」について書きます。
なぞなぞ1:このかえるは、何匹めですか?
🟠なぞなぞのよさ
なぞなぞを楽しもうと思えば、みんなが納得する「問い」と「答え」が必要です。
よく考えられた「なぞなぞ」は、子どもの頭を鍛えることにもなります。
今回は、よい耳を鍛える「なぞなぞ」を1つ紹介します。
できれば、答えを考えながら、読んでください。
🟠なぞなぞの実際
<約束事>
クラスの子どもたちを前に、なぞなぞをする場合は、最初に、約束事を決めておく必要があります。それは、なぜそうなるのか、その理由を勝手に言わないということです。
なぞなぞの楽しみは、自分で、そのなぞなぞを解くことにあります。
ですから、利発な子どもが、先に、そうなる理由を言ってしまうと、他の子どもたちの楽しみを奪うことになります。
推理小説を読もうとする人に対して、最初から犯人を教えてしまうようなものです。
もっとも最近の若者の中には、先に結末を知ってから、映画を楽しむ人もいるそうですが、できれば、自分で解く楽しみを感じてほしいので、次のように、子どもたちにお願いします。
「なぜ、そうなうなるのか分かっても、言わないでくださいね。自分でなぞなぞを解く楽しみをとらないでくださいね。でも、その代わりに、みんながわかって喜んでいる顔(やわからなくて困っている顔)を見て、楽しんでください。」
<なぞなぞ1:このかえるは何匹め?>
最初に、こう言います。
「ここに、かえるが3匹います。」
そして、いろいろな場所を指差しながら次のように続けます。
「1ぴきめは、ここに、2ひきめは、ここに、3びきめはここにいます。」
そして、まったく違うところを指差しながら、次のように問います。
「さて、ここにいるかえるは、なんびきめのかえるでしょう?」
そして、次のように続けます。
「さて、みなさんわかりましたか?」
「1匹め? 2匹め? 3匹め?」
こう聞きながら、教員自身も手を上げつつ、子どもたちにどこかに手をあげるようにうながします。
最後にこう言います。
「1匹めと2匹めと答えたみなさん、残念、間違いです。
3匹めと答えた人、大正解です。」
ここで、理由がよくわかっていなくても、正解した子どもたちは、大喜びします。
みなさんは、わかりましたか? ここで、理由がわかった人は、とても注意深い人です。
では、問題を続けます。
「ここに、かえるが3匹います。1ぴきめは、ここに、2ひきめは、ここに、3びきめはここにいます。このかえるは、よく場所を変えてしまいます。でも、よく聞いていると(このブログを読んでいる人の場合、注意深く読んでいると)どこにいるかわかります。さて、ここにいるかえるは、なんひきめのかえるでしょうか?」
さて、わかりましたか? 「答えは、2匹めです。」
では、子どもにもするように、問題を続けます。
「ここに、かえるが3匹います。1ぴきめは、ここに、2ひきめは、ここに、3びきめはここにいます。このかえるは、よく場所を変えてしまいます。でも、よく聞いていると(このブログを読んでいる人の場合、注意深く読んでいると)どこにいるかわかります。さて、ここにいるかえるは、なんぴきめのかえるでしょうか?」
そうです。「答えは、1匹めです。」
<ヒント>
折角なので、なぜそうなるのかは、次回のブログで解説することにします。
明日まで、楽しんで考えてください。
答えを導き出すヒントを2つ出します。
1つは、私が書いた文章のかぎかっこ「」の中をゆっくり読んでみてください。
2つめヒントは、この問題は、「かえる」だけでなく、「鉛筆」でもできます。
鉛筆ならどう問題を出すといいか考えてみてください。
でも、3個の「りんご」や3頭の「ライオン」ではできません。
⭐️ ⭐️
なお、関係する次のページもご覧ください。
なぞなぞ(2) 遊び③に進む(内部リンク);今回の答えのページ
学びに遊びを取り入れる 遊び①に進む(内部リンク)
言葉遊び(1)折句 遊び④に進む(内部リンク)
ビンゴゲーム 遊び⑤に進む(内部リンク)
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