教務主任の役割①:大まかな仕事

教職員の仕事
つばさ
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教務主任の大まかな仕事について知りたいです。 

 学校では、授業を行う以外に様々な仕事があります。

 そのような仕事を校務分掌といい、教職員が分担をして行います。

 ある程度教員を経験すると、教務主任という役割に任命されることがあります。

 今回は、「教務主任の役割①:大まかな仕事」について書きます。

教務主任の役割①:大まかな仕事

🟠研究主任の役割①:大まかな仕事

<教務主任とは>

 学校の中では、様々な仕事を校務分掌といい、いくつかのグループに分かれて仕事を行います。

 そのようなグループの中に、教育計画の立案、時間割の作成・調整、学校行事の計画、年間の授業数の管理など学校全体の運営がスムーズに進むための役割をする教務部があります。

 そのような教務部の中心的な仕事を行うのが教務主任です。

 教務主任は、時には、校長や、副校長・教頭などの管理職の補佐をしたり、他の教職員の日々の仕事がスムーズに行くように助けたりすることもあります。

<教務主任の大まかな仕事>

 多くの学校では、教務主任の役割は、次のようなものです。

○ 学校行事の日程調整など学校全般の時間の管理

 ・月中行事の予定作り

 ・時間割の大まかな作成・総合調整

 ・年間指導時数の計算

○ 学校配付文書などのお知らせの作成と印刷、配付

 ・様々な文章の作成

 ・印刷と配付

 ・文書の保存

 ・ホームページへの掲載

教育計画の作成や実施

職員会議の運営

 ・職員会議などの諸会議などの日程調整

 ・職員会議資料の作成依頼

 ・職員会議資料の作成

職員朝会の司会

○ 管理職との連絡・調整

○ 教科書・教材の取扱い

○ 学校行事の計画・運営

○ 健康診断行事について養護教諭と日程調整

○ 新任教員や若手教員など他の教職員への指導・助言

○ 突発的な事態や子どもの問題行動などへの対応

○ PTA行事や役員との調整、地域の方々との調整

○ 近隣小中学校、幼稚園、保育所などとの連絡・調整

○ 日々の学校行事の調整

○ 休んだ教員の学級への補助

○ 転出入児童や保護者への対応

○ その他、日々の学校運営に関わる様々な業務

 ここにあげたものは、あくまで一例です。

 教務主任の仕事内容は、驚くほど多岐にわたります。

 大まかな仕事の役割は、学校によって随分違います。

 学校長や副校長、教頭などの考え方などによっても、仕事の内容が変わることもあります。

 ある学校では、教頭がしていた仕事を、ある学校では、教務主任がしているということも珍しいことではありません。

 教務主任は、管理職ではありません。しかし、学校に勤める教職員の仕事がスムーズに進み、学校に通う子どもの学校生活が楽しくなるように、いろいろな方法で手助けすることになります。

 ここまですれば、それで終わりというところがありませんので、それぞれの教務主任が自分の仕事の内容をきちんと位置付け、精選することも大切です。

 管理職や他の教職員などとスムーズな人間関係を作ることもとても大切です。

<法的な位置付け>

 教務主任の法的な位置付けとしては、「学校教育法施行規則」という法律に、次のように書かれています。

第22条の3〔教務主任及び学年主任〕

 小学校には,教務主任及び学年主任を置くものとする。ただし,特別の事情のあるときは,教務主任又は学年主任を置かないことができる。
(2) 教務主任及び学年主任は,教諭をもつて,これに充てる。
(3) 教務主任は,校長の監督を受け,教育計画の立案その他の教務に関する事項について連絡調整及び指導,助言に当たる

学校教育法施行規則

 法律には、「校長の監督を受け,教育計画の立案その他の教務に関する事項について連絡調整及び指導,助言に当たる」というような極めて曖昧にしか書かれていませんので、学校により、仕事内容は、ずいぶん違います。

 教務主任は、管理職ではありませんが、学校によっては、自分の補佐役と感じている、校長や教頭などもおられます。

 学校によっては、学校長の提案で、勤務時間の始まる前の時間に、日々の打ち合わせを、学校長、教頭、教務主任の3人で行う学校もあります。

 勤務のあり方としては、おかしいと感じる人もいるかもしれませんが、学校の中で日々起こる様々な問題にスムーズに対応するためには、この日々の打ち合わせが大きな意味をもつこともあります。

 日々の学校生活の中で、気になることを学校長や教頭などに伝えることで、時には、大きな問題になる前に早め早めに対応策や予防策を取ることもできます。

 教務主任は、多くの場合、学級担任をもたないで、全く授業を行わないか、数時間の授業を担当することが多いです。

 しかし、最近の教員のなり手不足という現実があります。

 体調不良など様々な理由で、急に教職員が休職になった場合、すぐに代わりの講師が派遣されないことも多いです。そのような場合、急遽、講師が派遣されるまでの間、教務主任をしながら、学級担任を兼務するということもあります。

<まとめにかえて>

 教務主任をすることは、なかなかたいへんなことです。

 子どもと直接関わることが減り、違う職種に転職したのかな、と思うぐらい日々の仕事内容が大きく変わり、戸惑うこともあります。

 しかし、役割を通して成長できることも多いと思います。

 学校には、様々な困難を日々感じている子どもや、教職員がたくさんいます。

 教務主任は、管理職ではありませんが、学校のことをよくわかっていますし、子どものことや同じ教職員として教員のたいへんさもよく知っています。どのような手立てをとれば、日々の授業がうまくいくのかを知っていることも多いです。子どもへの対応の仕方についても、よく知っていることが多いです。そのような教務主任のちょっとした心遣いで、安心できる子どもや若手教員がいるというのも確かなことです。

 この文章が、いろいろな学校で、教務主任の立場になっている人の役に立つとうれしいです。

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教務主任の役割⑥:職員朝会の司会に進む内部リンク

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