敬語の使い方 学校のマナー⑩

学校のマナー
つばさ
つばさ

小学校では、どのような敬語が使えるといいのでしょうか。

 子どもには、さまざまなことをマナーとして教えたいと思います。

 多くのマナーは、家庭で親や保護者が子どもに教えるのが一般的です。

 しかし、時には、学校で教えた方がよいこともあります。

 日常生活で、丁寧な言葉が使えることはとても大切です。

 そこで、今回は、「敬語」について書きます。

敬語:学校のマナー

🟠敬語の使い方:学校のマナー

<敬語とは?>

 敬語とは、人に敬意を表したり、ていねいに言ったりするときの言い方のことです。

 敬語には、大きく分けで3つあります。

 尊敬語と、謙譲語と、ていねい語です。

 では、尊敬語と、謙譲語と、ていねい語の3つについてもう少し詳しく説明します。

「尊敬語」

 尊敬語とは、話す相手や、話題になっている人の動作などを高めることで、その人に敬意を表す言い方です。

 例えば、次のような言葉を使うことです。

 ① 特別な言葉を使う言い方

 食べる→めしあがる

 言う→おっしゃる

 ② 「お(ご)・・・になる」という言い方

 見る→ご覧になる

 聞く→お聞きになる

 座る→おかけになる

 ③ 「れる」「られる」をそえる言い方

 食べる→食べられる

 言う→言われる

 ④ 「お」や「ご」を付ける言い方

 入学おめでとう→ご入学おめでとう

「謙譲語」

 謙譲語とは、自分や自分の身内の動作を低めることで、話す相手や話題になっている人に敬意を表す言い方です。

 ① 特別な言葉を使う言い方

 食べる→いただく

 言う→申しあげる

 会う→お目にかかる

 行く→うかがう

 ② 「お(ご)・・・する」という言い方

 たずねる→おたずねする

 案内する→ご案内する

「ていねい語」

 ていねい語とは、ことがらをていねいに言う言い方です。

 ①「です」「ます」を使う言い方

 これは、本だ→これは、本です。

 父が昼食を作る→父が昼食を作ります。

 ② 「お」や「ご」を付ける言い方

 花をかざる→お花をかざる。

 ほうびをもらう→ごほうびをもらう

<いつから敬語が使えるようになるといいのか>

 では、いつから敬語が使えるようになるといいのでしょうか

 尊敬語や謙譲語は、できたら、小学校5、6年生ぐらいから使えるようになるとよいと思います。

 ただ、1、2年生のような低学年の場合、ていねい語が使えたら、それで十分、敬語が使えていると考えていいと思います。

 ていねい語とは、言葉の終わりを「です」「ます」を使って終わることです。

 敬語を使うとなると、「尊敬語」も「謙譲語」も使えないといけないと考えがちになりますが、そんなことは、全くありません。

 例えば、普通に「私の名前は、山田さくらです。7才です。」「好きな食べ物はカレーライスで、好きなまんがは、鬼滅の刃です。」これだけで、立派な敬語が使えていると考えていいでしょう。

 「さくら。7才。」「たろう。8才。」「好きな食べ物はカレーライス。好きなまんがは、鬼滅の刃。」と単語だけで話しているのと比べてみると、ていねいに対応しているのがよくわかります。

 小学校の低、中学年では、話す時に、「です」「ます」をつけて話すことができたら、それだけで十分です。

<小学校学習指導要領による記載>

 なぜ、敬語は、5、6年生で少しずつできるようになれば十分なのでしょうか

 それは、小学校の学習目標や学習内容を記載している小学校学習指導要領に、次のような記載があるからです。

第1学年及び第2学年

 キ 丁寧な言葉と普通の言葉との違いに気を付けて使うとともに,敬体で書かれた文章に慣れること。

第3学年及び第4学年

 キ 丁寧な言葉を使うとともに,敬体と常体との違いに注意しながら書くこと。

第5学年及び第6学年

 キ 日常よく使われる敬語を理解し使い慣れること

小学校学習指導要領

 さらに、第1学年及び第2学年の「キ 丁寧な言葉と普通の言葉との違いに気を付けて使うとともに,敬体で書かれた文章に慣れること。」については、次のように解説しています。

 丁寧な言葉と普通の言葉を相手や場面に応じて使い分けることに気を付けて話すとともに,敬体で書かれた文章を読み慣れることを示している。

 話すときの言葉遣いは,相手との親疎や人数の多少,改まった場面かどうかなどに応じて使い分ける必要がある。第1学年及び第2学年では,場面や状況によって丁寧な言葉を用いるときと普通の言葉を用いるときとがあることに気付き,それぞれを使い分けようとする気持ちをもたせることが大切である。  

 敬体とは,文末が「です」,「ます」又は「でした」,「ました」などのようになる文体である。まず,教科書の敬体の文章に読み慣れるようにすることが必要である。最初は,文末の表現に注意させて読み慣れるようにし,漸次自分でも使い慣れるようにしていくことが有効である。

小学校学習指導要領 解説 国語編

 また、第5学年及び第6学年の「キ 日常よく使われ る敬語を理解し使い慣れること。」については、次のように解説しています。

 第3学年及び第4学年のキを受けて,日常よく使われる敬語を理解して使い慣れることを示している。

 相手と自分との関係を意識しながら,尊敬語や謙譲語などの敬語について理解 することが重要である。  

 敬語の役割や必要性を自覚してくる時期であるので,児童の日常生活の中で相手や場面に応じて適切に敬語を使うことに慣れるようにすることが重要である。 例えば,初対面の相手や目上の相手などに対し,「いらっしゃる」,「おっしゃる」,「お帰りになる」などの敬語を使うことができるよう,学校行事や来客があった時などと関連させて指導することも考えられる。

小学校学習指導要領 解説 国語編

 大人になってもなかな敬語の使い方は、むずかしいのですが、少しずつ使えるようになるとよいなあと思います。

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