鉛筆の持ち方 学校のマナー⑨

学校のマナー
つばさ
つばさ

鉛筆を正しく持つことはとても大切です。

 子どもには、さまざまなことをマナーとして教えたいと思います。

 多くのマナーは、家庭で親や保護者が子どもに教えるのが一般的です。

 しかし、時には、学校で教えた方がよいこともあります。

 今回は、「鉛筆の持ち方」について書きます。

鉛筆の持ち方:学校のマナー

🟠鉛筆の持ち方:学校のマナー

<盛んな乳幼稚教育>

 現在、小学校に入学する前に、多くの子どもは、いろいろなことを学んでいます

 一応、小学校では、平仮名も数字も何も知らない状態で、小学校に入学する前提で、教科書なども作られています。

 今は、幼稚園でも3年間通うことが普通ですし、保育園などは、生まれてしばらくすると通うこともあります。

 小学校に入学する以前に、家庭や幼稚園や保育園でさまざまなことを学んでいることはとても素晴らしいことだと思います。

 時折、小学校に入学するまで、保育園も幼稚園も経験しないで小学校に入学する子どもがいますが、いろいろなことを学ぶのは本当にたいへんそうです。

 多くの子どもは、小学校に入学する前に、自分の名前を読み書きできるのは、もちろん、ひらがなやかたかなを普通に読み書きできる子どももたくさんいます。

 その時、問題になるのが、子どもの鉛筆の持ち方です。

 多くの家庭などでは、文字は教えるのですが、あまり正しい鉛筆の持ち方を意識することは少ないのが実際のところなのかもしれません。

 残念なことに、小学校に入学する多くの子どもは、正しい文字は書けるのですが、正しい鉛筆も持ち方ができない子どもがたくさんいます

<正しい鉛筆の持ち方とは?>

 正しい鉛筆の持ち方では、親指と人差し指と中指の3本の指先で鉛筆をはさみます

正しい鉛筆の持ち方

 しかし、一度、周りの子どもの鉛筆の持ち方を少し意識して見てみてください。

 鉛筆が3本の指先の間にない子どもはたくさんいます。

 親指の付け根の辺りで鉛筆を持っている子どもはたくさんいます。

正しくない鉛筆の持ち方(親指の付け根の辺りで持っている)

 大人の中にもこのような鉛筆の持ち方をしている人はたくさんいるように思います。

 小学校の1年生の時に、先生から正しい鉛筆の持ち方を教えてもらうのですが、多くの子どもはなぜできないのでしょうか?

 理由は簡単です。小学校で1年生の教員が教える前に、子どもは我流の鉛筆の持ち方で、字を練習をたくさんしてきているからです。

 正しい方法を教えてもらう前に、鉛筆を持って、文字や絵などがかけているので、いまさら正しい鉛筆の持ち方に直す必要感がないのです。

 もしかすると、小学校1年生を担任する先生も子どもの鉛筆の持ち方が正しくなくても、字が書けることの方が大切で、持ち方などあまり意識していないのかもしれません。

 多くが小学校の担任も同じです。かけ算九九や正しい漢字を覚えることは大切で熱心に教えますが、それと同じほどの情熱で、子どもの鉛筆の持ち方など意識しないのかもしれません。

<なぜ正しい鉛筆の持ち方が大切なのか?>

 大阪市の元教員の橋爪秀博さんは、「正しい鉛筆の持ち方ができるクジャク法」(アットワーク・2011年)の中で、「正しい鉛筆の持ち方をする理由」として、次のように書いています。

鉛筆が動かしやすい。鉛筆の先が見える。指が疲れにくい。

(その結果)

正しい文字が、速く書ける。書く姿勢がくずれない。長時間書ける。

正しい鉛筆の持ち方ができるクジャク法

 橋本秀博さんが書かれているように、正しい鉛筆の持ち方をすると、「①鉛筆が動かしやすく、鉛筆の先が見えますので、正しい文字が、速く書けるようになります。②指が疲れにくいですので、書く姿勢がくずれにくくなり、長い時間文字が書けます。

 現在、この書籍は書店などで手に入れることはできませんが、ホームページで概要を読むことができます。

 橋爪秀博さんは、子どもたちが、正しい鉛筆の持ち方ができるように、「クジャク法」という鉛筆の持ち方を考案されました。

 ホームページには、詳しい指導の仕方が書かれていますので、ぜひお読みいただきたいと思います。

「クジャク法」で正しい鉛筆の持ち方ができる理由 に進む外部リンク

 橋本さんは、クジャク法の動画も公開されています。

クジャク法動画に進む外部リンク

 多くの鉛筆の製造会社では、正しい鉛筆の持ち方のホームページを公開しています。

 併せてお読みください。

えんぴつの正しい持ち方に進むトンボ鉛筆・外部リンク

鉛筆の正しい持ち方に進む北星鉛筆・外部リンク

 個人的な考えでは、鉛筆も持つ時には、次の2つのことを付け加えたいと思います。

 1つめは、できるだけ濃い濃さの鉛筆を使うことです。少なくとも2B以上の濃い鉛筆を使う方がいいです。理由は、強く書かなくても読める文字が書けるからです。

 2つめは、できるだけ鉛筆を軽くもって文字を書くようにすることです。

 この2つを意識しないで、指先に力をこめて文字を書くことが習慣化してしまうと、たくさんの文字を書くことが必要になった時に、すぐに指先が痛くなってしまい、長い時間勉強できなくなるからです。

<正しくない鉛筆の持ち方が習慣づいている場合>

 もし子どもが正しくない鉛筆の持ち方が習慣づいていると、どうすればいいのでしょうか

 ひとつの方法は、正しい鉛筆が習慣づく矯正器具を使うことです。

 これらの矯正器具は、数百円で購入することができます。

 一度購入を検討してみてください。

鉛筆グリップセットに進む外部リンク

もちかたくんに進む外部リンク

<まとめにかえて>

 子どもが文字を書けるようになると、親や保護者などはとてもうれしくなります。「あ」や「ぬ」などのむずかしい平仮名をすらすらと書けるようになると、手をたたいて喜ぶかもしれません。

しかし、できたら、その時に、子どもの指先を見て、正しく鉛筆を持てているかも意識してほしいと思います。

 教員にも、子どもの学習の様子を見るときに、子どもの書いた文字の正しさだけでなく、子どもが文字を書くときの鉛筆の持ち方の正しさも意識してほしいと思います。

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あいさつ 学校のマナー①に進む内部リンク

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