かさの扱い方 学校のマナー⑪

学校のマナー
つばさ
つばさ

かさが上手に扱えるといいですね。

 子どもには、さまざまなことをマナーとして教えたいと思います。

 多くのマナーは、家庭で親や保護者が子どもに教えるのが一般的です。

 しかし、時には、学校で教えた方がよいこともあります。

 今回は、「かさの扱い方:学校のマナー」について書きます。

かさの扱い方:学校のマナー

🟠かさの扱い方

<6月は、かさを使うことが多くなる>

 6月になると、日本の多くの地域では梅雨になります。

 梅雨の時期は、雨が多く、子どもたちは、登下校のときなどにかさを扱うことが多くなります。

 かさはとても便利な道具です。

 しかし、扱い方に注意しないと、かさでけがをしたり、かさをこわしたり、人に不愉快な思いをさせたりすることがあります。

 そこで、かさを扱う上での様々な注意点について書きます。

<体に合ったかさを使う>

 かさを使うときには、体の大きさにあったかさを持たせるようにすることが大切です。

 子どもの体に合わない大きなかさは、扱いにくいものですので、体に合ったものを買うことが大切でしょう。

 かさは、安価なものから高級なものまでたくさんありますが、子どもが扱いやすい大きさであることが一番大切と思います。

 小学生では、安全色と言われる黄色いかさが一般的かもしれません。ただ、費用が必要ですから、簡単に手に入るビニルがさでもよいと思います。

 最近は、色もののかさでも、一部が透明になっているものもあります。視界をしっかり保つためにも、そのようなかさを選ぶことは、よいかもしれません。

 かさの中には、少し高価になりますが、反射板(リフレクター)付きのものもあります。夕方や夜に子どもがかさをさして外出することが多い場合は、市販の反射シール(リフレクター)を買ってきて、かさの一部に貼るということも良いかもしれません。

<かさの開き方>

 かさを開くときには、注意することがあります。

 まず、最初にかさをとめているテープをはずします

 次に、周りに人がいないか確かめることです。

 周りを気にしないで、かさを開くと、当たってしまうことがあります。

 周りを確かめてから、下の方でゆっくりと開きます

 自分の体の上の方に持ってくるときも、誰かに当たらないか注意することが大切です。

 学校に持ってくるかさには、きちんと名前を書いておくように伝えることも大切です。雨でにじんで名前が読めなくなっていないか、確かめるようにすることも大切です。

<開いたかさの持ち方>

 できるだけ、前がよく見えるように地面と平行になるように持ちます

 かさを自分の前の方にかたむけて持ってしまうと、自分の視界をさえぎってしまいます。

 かさを自分の後ろにかたむけて持ってしまうと、自分の体がぬれてしまったり、後ろの人に雨の水がかかってしまったりします。

<かさの閉じ方>

 かさを閉じるときにも、注意することがあります。

 周りを見て、人がいないか確かめます

 ゆっくり下ろしてかさを閉じます

 周りに人がいないときは、かさを下に向けて、2、3回かさを閉じたり開いたりすると、かさについている水滴が落ちます

 ぶるぶると大きくふると、周りの人にかさの水がかかってしまうかも知れませんので、注意が必要です。

 かさをくるりと回して、テープで止めることも必要です。

 かさを回してテープで上手に止めると、かさを細くすることができます。

<かさ立てに入れる>

 学校などでは、かさ立てなどに入れて置くことも必要です。

 自分のかさを入れる場所が決まっている場合などは、そこにまっする立ててしまいます。

 教員としては、傘立てに番号を振っておくようにすると、子どもが自分のかさを間違えないようになると思います。

 きちんとかさをしまっておかないまま、かさ立てにおいておき、学校から帰るときになって、あわててかさを取ろうとすると、他の人のかさに当たって、かさがこわれてしまうこともあります。

<かさの運び方>

 雨が降っていない時にかさを運ぶ時にも注意があります。

 かさは、しっかり縦向きにして運びます。

 横にしてもってしまうと、後ろを歩いている人などにかさの先が当たってしまうかもしれません。

 かさが当たると、周りの人にけがをさせてしまうこともあります。

<かさの手入れ>

 日頃から、かさの手入れも必要です。

 家に帰ってきた後、かさを閉じたり開いたりして水分をとっておくが大切です。

 かさを開いたままくるくる回すと、かさの中心にある中棒をいためてしまうことがあります。

 雨の次の日などが晴れていると、日光の当たらない、じゃまにならないところで、広げて干しておくことも大切です。

 天日干ししてしまうと、生地が劣化したり変色したるすることがありますので、風通しの良い場所で、陰干しする方がいいです。

 かさの骨組みは鉄製のこともあります。水分がついたままだと、さびてしまいます。さびたかさは、広げにくくなったり、無理に広げるとこわれてしまったりすることがあります。

 かさの生地がビニルの生地ではできませんが、かさの生地がポリエステルの生地の場合、ドライヤーの温風を当てると、生地の撥水効果が元に戻ることがあります。

 真新しい傘の表面には、水をはじくように、フッ素樹脂の粒が縦に細かく並べられています。かさを使っていると、生地の汚れや摩擦などで、フッ素樹脂の粒の並びが乱れてしまい、撥水機能が低下しますが、ドライヤーの温風を当てることで、その撥水効果が戻って、よく水をはじくようになります。

 ドライヤーの温風を当てるときは、10センチメートルほど離して当てることが大切です。

 なお、「かさのじょうずなつかいかた」について、1年生の子どもでも読めるように、分かち書きで、平仮名だけで書いた文章を、姉妹ブログの「よみもの」に作っています。

かさのじょうずなつかいかたにすすむ外部ページ・よみもの

<レインコートの場合>

 子どもによっては、手を自由に使えるように、レインコートを着てくる子どももいます。

 レインコートを脱いだあとは、レインコートの水滴が周りの人やものをぬらさないように、少し大きめのビニル袋を持ってくるように伝えることも大切です。

 学校には、レインコートを脱いだビニル袋を置いておくところがないところが多いと思います。どこにおくとよいが、子どもに伝えることも大切だと思います。

 また、遠足社会見学などの時は、もし急に雨が降ってくることに備えて、レインコートやかっぱなどを、持って来させるようにしている学校も多いです。

 かさだと列が長くなって周りの人の迷惑になります。レインコートだと、両手が使えるので、レーンコートを持ってくるように指示する学校も多いです。

 ただ、レインコートを持ってくるように伝えるだけでなく、レインコートを着たり脱いだり、ぬいだレインコートをビニル袋にしまったりするように練習しておくように伝えることも大切です。

 急に雨がふってきて、初めてレインコートを着るというのは、なかなかたいへんな作業です。

 レインコートを持ってくるように伝えるのであれば、学校で、一度レインコートを着たりしまったりする時間をもつようにすることも大切かもしれません。

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