広告を読みくらべよう 教材分析065

教材分析
つばさ
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広告を読みくらべよう」の教材分析について知りたいです。

 よい授業をするためには、ていねいな教材研究をすることが大切です。

 しかし、国語の教材の分析をするのは時間がかかります。

 そこで、大まかな教材分析例を提示することにします。

 今回は、「広告を読みくらべよう」です。

広告を読みくらべよう:教材分析

🟠広告を読みくらべよう:教材分析

 この教材は、東京書籍の4年生の教科書に掲載されている説明文です。

 東京書籍の教科書では、2年から6年生にかけて2つのよく似た文章を読みくらべる教材を作成し掲載しています。

 2年生では「サツマイモのそだて方」、3年生では「ほけんだより」、4年生では「広告」、5年生では「新聞記事」、6年生では「インターネットの投稿」を取り上げくらべています。

<作者>

「新しい国語」編集委員会・作

 この説明文には、はじめの文章と2つの広告がありますが、どれも東京書籍の教科書の編集委員会により書き下ろされました。

《はじめの文章》

 題名は、「広告を読みくらべよう」です。

<はじめとおわり>

○はじめ

・この文章では、次のように書き出しています。

 わたしたちの身の回りには、さまざまな広告があります。

○おわり

・この文章では、次のような文章で終わっています。

 それでは、次の二つの広告が、どのような人に向けられていて、どのようなくふうがされているのかをたしかめ、広告を作った人の意図や目的を考えてみましょう。

<形式段落>

① 身の回りには広告があり、商品の広告は買ってもらうために作られる。広告には意図がある。

② 広告は商品を売るため特長を伝える必要があり、色やレイアウトなどのくふうがされている。

③ 広告は、同じ商品でも、売る相手により、相手に合わせてちがうものを作ることがある。

④ このように、広告には作り手の意図や目的があり、それに合わせて表現をくふうしている。

⑤ 二つの広告を見て、くふうをたしかめ、作った人の意図や目的を考えてみよう。

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<意味段落>

 ここでは、3

つの意味段落に分かれていると考えてみることにします。

①段落:はじめ(序論)

 わたしたちの身の回りには、さまざまな広告があります。商品の広告は、たくさんの人に買ってもらうために作られます。広告には、商品をどのような人に買ってもらいたかという意図があります。     

②~③段落:なか(本論)

 広告は、商品を売るために作られます。商品のよさを伝えるために、キャッチコピー、写真、色やレイアウトなどがくふうされています。また、広告は、売ろうとする相手により、ちがうものが作られることがあります。相手に合わせたメッセージを伝えることが大切です。 

④~⑥段落:おわり(結論)

 このように、広告には作り手の意図や目的があります。意図や目的に合わせて表現をくふうしています。広告を見るときには、作り手の意図や目的を考えましょう。

 では、実際に、二つの広告を読みくらべて、どのようなくふうがされ、意図や目的があるのか考えてみましょう。

<大事な言葉>

 広告、商品、意図、特長、キャッチコピー、レイアウト、くふう、メッセージ、表現、目的

<要旨>

 この説明文では、広告が作られる理由が書いてあります。広告には、商品をたくさん売るという目的のために、さまざまな工夫がされています。また、広告には、売ろうとする相手により意図や目的が違うことがあります。実際に、広告を見て、確かめてみましょう。

《広告1》

「広告名」

 家族の健康チェックに、やさしい体温計。

「商品名」

 電子体温計、はかるくん

「伝えたい相手」

 家族のみんな

「キャッチコピー」

 どなたにも使いやすい

「商品の特長、すぐれているところ」

 音と光の両方でお知らせ

 検温わずか15秒

 いつでも清けつ

「写真」

 家族7人が楽しそうにしている写真

《広告2》

<広告名>

 子どもの急な発熱に、やさしい体温計。

<商品名>

 電子体温計、はかるくん

<伝えたい相手>

 子どもをもつ親や保護者

<キャッチコピー>

 すばやくはかれる

<商品の特長、すぐれているところ>

 検温わずか15秒

 いつでも清けつ

 音と光の両方でお知らせ

<写真>

 発熱している子どもと心配してよりそう母親の写真

<2つの広告に共通した表現の工夫>

「文字の大きさ」

 いろいろな大きさの文字を使っています。一番伝えたいことは一番大きな文字を使い、細かい説明などは、小さい文字を使っています。

「写真」

 広告を見る人の興味を引くように2つの広告とも広告の半分程度を写真にしています。

 広告1では、「家族の健康チェックに、やさしい体温計。」ということを伝えるために、いろいろな年齢の家族7人の写真を載せています。

 広告2では、「子どもの急な発熱に、やさしい体温計。」ということを伝えるために、発熱して少ししんどそうな子どもと、その子どもに心配そうによりそう母親の写真を載せています。

 また、全体の色の配色も広告1では、一般的な青、広告2では、あたたかみを感じさせることのできるピンクをもってきています。

「レイアウト」

 この電子体温計の3つの特長である「検温時間」「清けつさ」「音と光のお知らせ」の順番も違います。

 広告1では、家族が対象なので、「音と光のお知らせ」「検温時間」「清けつさ」の順になっています。

 広告2では、子どもが対象なので、「検温時間」「清けつさ」「音と光のお知らせ」の順になっています。

<まとめにかえて>

 この教材分析は、このブログに載せている「説明文の教材研究」で取りあげたいくつかの視点に基づいて行ったものです。

 教員のみなさん1人1人が自分で行う教材研究の参考になれば幸いです。

⭐️   ⭐️

 なお、説明文に関係する次の項目についても、併せて読んでください。

説明文の教材研究(1) 教材研究の視点に進む内部リンク

説明文の教材研究(2) はじめとおわりに進む内部リンク

説明文の教材研究(3) 文章の構成に進む内部リンク

説明文の教材研究(4) 段落関係と要点に進む内部リンク

説明文の教材研究(5) 大事な言葉と要約に進む内部リンク

説明文の教材研究(6) 引用に進む内部リンク

説明文の教材研究(7) 表現の工夫(対比)に進む内部リンク

説明文の教材研究(8) 列挙 反復 問いかけに進む内部リンク

説明文の教材研究(9) 比喩 数量化 程度差に進む内部リンク

説明文の教材研究(10)なぜ教材研究をするのかに進む内部リンク

説明文の指導の仕方(1)指導計画に進む内部リンク

説明文の指導の仕方(10)に進む内部リンク

⭐️   ⭐️

 他の説明文の教材分析も併せてお読みください。

ヤドカリとイソギンチャク 教材分析043に進む内部リンク

サツマイモのそだて方 教材分析063に進む内部リンク

「ほけんだより」を読みくらべよう 教材分析064に進む内部リンク

数え方を生みだそう 教材分析005に進む内部リンク

ウナギのなぞを追って 教材分析004に進む内部リンク

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