慣用句 言語文化⑤

指導方法
つばさ
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慣用句には面白いものがたくさんありますよね。

 国語の学習の中には、「伝統的な言語文化」と呼ばれるものがあります。

 今回は、その中の「慣用句」について書きます。

慣用句

🟠慣用句

<慣用句とは>

 慣用句とは「足がぼうになる」、「ひざが笑う」などのように、 2つ以上の語が結び付いて元の意味とは違った特定の意味を表すものです。

 慣用句は、昔から使われ、少しずつ生活の中で使われることで、一般化してきました。

 慣用句は、小学校では、中学年の3、4年生を中心に学習することになっていますが、高学年、中学生、大人になってもいろいろな場面で使うことになります。

<いろいろな慣用句>

 慣用句は、たくさんあります。

 慣用句には、人の体に関係する言葉がたくさんあります。

 例えば、頭をひねる、手も足も出ない、などです。

 動物や植物に関係する言葉もたくさんあります。

 ねこのひたい、たぬきね入り、うり二つ、話に花がさく、などです。

 天気に関係する言葉もあります。

 雲をつかむ、かみなりを落とす、などです。

 慣用句には、私たちの身の回りに関係のあるものがたくさんあります。

<学習方法>

 このような言葉の学習では、子どもがいろいろと調べたものをもちより、互いの調べたものを見るというのが楽しいと思います。

 一人が10こ調べても、クラスが30人いれば、300個もの慣用句が集まることになります。

 当然、もちよったものには重複が生じるでしょうから、300個も集まらないのでしょうが、自分一人では調べきれなかったものでも、他の友だちが調べていたものを通して知ることになります。

 調べ方は、いろいろあると思います。

 最初に、「慣用句」と「その意味」「使い方の例」が書けるようなワークシートを作って教員が提示するのがいいと思います。

 人の体の「頭」「ひたい」「足」「手」「お腹」「こし」、動物、植物、天気などのうちから自分の調べたいテーマを決めて、国語辞典などを使って調べてみます

辞書を引く習慣のつけ方に進む内部リンク

 一人一人がワークシートに書いたものを集めて印刷し、慣用句辞典を作ってもいいかもしれませんし。教室に慣用句を掲示する場所を作って、交代で自分の作った慣用句を掲示するようにするものも楽しいかもしれません。

 あるいは、Canva(キャンバ)Padlet(パドレット)などのソフトを使って互いが調べたものを読むことができるようにしてもいいかもしれませんね。

Canvaの活用(デザイン作成) 情報教育に進む内部リンク

Padletの活用(電子掲示板) 情報教育に進む内部リンク

 みんながある程度、互いの調べた慣用句読んだり見たりして覚えるようになったら、普通にクイズ大会を開いてもいいでしょうし、Kahoot!(カフート)を使ったクイズ大会をするというのも楽しいかもしれませんね。

Kahoot!の活用(教育用クイズ) 情報教育に進む内部リンク

 大切なのは、少しでも子どもたちが言葉に興味をもち、語彙を増やすようにしくみを工夫するということです。

 教科書での学習では、せいぜい2時間程度の時間しか割り当てられていないかもしれませんが、教科書を使った学習は、あくまで慣用句を知るきっかけ作りだと思います。

 子どもが「慣用句」っておもしろいな、もっと知りたいなというふうに思えるように、いろいろと工夫し、働きかけをしてみることは大切だと思います。

 朝の1分間スピーチのテーマを、「慣用句」というテーマにして、順番に自分の調べた慣用句について話すというようにしてもいいかもしれません。

 日々日記を書いている学級ならば、ある月の日記のテーマを「慣用句」にするということがあってもいいと思います。

日記の指導に進む内部リンク

 子どもの中から慣用句のおもしろさに気づき、慣用句を使うことのよさを感じる子どもが出てきたらいいなあと思います。

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 関係する言葉についてもお読みください。

伝統的な言語文化 言語文化①に進む内部リンク

短歌 言語文化②に進む内部リンク

俳句 言語文化③に進む内部リンク

昔話、神話、伝承など 言語文化④に進む内部リンク

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