辞書を引く習慣のつけ方

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つばさ
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辞書を引く習慣のつけ方を教えてください。

 国語の学習では、将来につながる習慣をたくさん身につけさせたいと思います。

 ここでは、「辞書を引く」の習慣をつける方法について書きます。

辞書を引く」習慣のつけ方

 国語の学習では、将来につながる習慣をたくさん身につけさせたいと思います。

 その1つに「わからない言葉が出てきたら、さっと辞書を引く習慣を身につける」というのがあります。

 最近は、電子辞書やパソコン、携帯電話などの辞書機能を使ってわからない言葉を調べる若者が増えてきているのも確かです。

 文明の利器を使って、言葉を入力して、意味を調べるのも1つの方法だとは思います。

 しかし、自分で、索引を使って辞書を引くという活動は、いくら文明の機器が発達してもなくならない、なくしてはいけない学びの姿だと思います。

 辞書をさっと引くようになる習慣を身につけさせる方法に、「100枚程度の付箋紙を配るという方法」があります。

 まず、当たり前のことですが、学級全員分の辞書を用意します。

 家から持って来ることのできる子どもは家から持ってこさせ、家から持って来ることのできない子どもには図書室や教室などにある辞書を貸し出します。

 そして、国語に限らず、算数、社会、道徳など全ての学習時間で子どもにとって意味がわからない言葉が出てくる場面をつくり、辞書を引くようにうながします。

 そして、引いた言葉の出てくるページには、付箋紙を貼らせるようにします。

 辞書を引いた後の意味の発表は、一人だけでなく、違う辞書をもっている子どもがいた場合、できるだけたくさんの子どもに発表するようにさせ、辞書によって載っている意味が微妙に違うことも理解できるようにします。

 このように、毎時間毎時間辞書を引く機会をもち、引いた言葉に付箋紙を貼らせ、発表させる時間をもつ活動を繰り返しますと、1週間もしないうちに、100枚程度の付箋紙を全て貼り終える子どもが出てきます。

 その子どもを大いに褒め、2冊目の付箋紙の束を渡します。

 子どもは、辞書を引いて言葉を探す活動を、まるでポケモンやを捕まえるような感覚で行ないます。

 しばらくすると、自然と楽しんで辞書を引く習慣が身につくようになります。

 その際、1つの留意点として、辞書を引く時にさせることの多い、言葉やその意味をノートに書き写すという活動はあえてさせません。

 きちんと調べるためにはした方がいいのでしょうが、多くの子どもは辞書を引き、意味を書き写すことに苦痛を感じることがあるので、しばらくは、たくさん辞書を引くことを重視するようにします。

 意味を忘れたら、また引くようにうながすようにします。

 1度引いた言葉のページには、付箋紙が貼っていますので、1回目よりも速く引くことができます。

 意味を書き写すことをしてはいけないとは思いませんが、辞書を引くという行為を苦も無くできるような習慣が身につくように、辞書を引くという行為だけをするようにさせます。

 以前勤務した学校で、教務主任をしていた時に、お休みになられた先生がいて、学期の途中から、少しの期間、3年生を担任したことがあります。

 1週間ぐらいで、学級全員が楽しんで辞書を引くようになりました。

 なお、漢字辞典の引き方については、次のページをお読みください。

漢字学習(2)漢字辞典の引き方に進む内部リンク

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