さすまたの使い方:安全教育①

安全教育
つばさ
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さすまたの使い方を知りたいです。

 学校で、子どもたちが安全・安心な日常生活を送るためには、いざという時のための「安全教育」が大切です。

 ここでは、学校に常備されていることの多い防犯器具の1つである「さすまた」の使い方について書きます。

さすまたの使い方

さすまた

 以前勤めていた学校で、警察署の方に来ていただき、不審者対応の防犯訓練をしたことがあります。

 その際、教職員向けに防犯の研修をしたことがあります。

 その際、「さすまた」の使い方を教えていただきました。

 以下の説明は、その時に教えていただいたものをまとめたものです。

🟠1.防犯器具の設置場所を知る

 学校には、不審者対応の防犯器具がいくつかあります。

 先がU型になり、不審者に適切な距離をとることができる「さすまた」以外にも、警察署にすぐ繋がる「110番通報装置」、不審者を捕らえるための「防犯網」や網が飛び出す仕組みの「ネットランチャー」、不審者を特定するための「カラーボール」などが整備されていることがあります。

 そのような防犯器具の設置場所を、きちんと知っているでしょうか?

 不審者には教職員のだれが対応しなければならないかわかりません。

 自分自身がきちんと対応できるように、何があり、どこに整備されているのか知っておくことは大切です。

🟠2.さすまたの長さを生かす

 さすまたは、2メートル近くありますので、その長さを有効に使う必要があります。

 できるだけ、さすまたの端の方を持ち、不審者との距離を十分にとり、近づき過ぎないようにしてほしいとのお話でした。

🟠3.さすまたは、不審者の利き腕と反対側に構える

 不審者が、右腕で刃物などを持っている場合は、右手の前にさすまたがくるように(自分の体がかばえるように)さすまたを構えることが大切だそうです。

🟠4.顔先にさすまたを向け、威嚇する

 さすまたを足元に向けても、不審者はひるみません。

 顔先や喉元にさすまたを向けると、威嚇することができます。

🟠5.コーナーや壁を利用する

 不審者を追い込む時は、壁やコーナーに追い込むようにし、押しかえす隙を与えないぐらいの強い力で押すとよいそうです。

 壁やコーナーを使うことで、不審者を動けなくすることができます。

🟠6.できるだけたくさんの人数で行う

 基本的には、一人で行わないで、複数でおさえる方がよいそうです。

 できるだけたくさんの人数で対応し、押さえこむようにした方がよいそうです。

🟠7.足をねらって、倒す

 不審者の体を押さえ続ける以外の人が、不審者の膝の裏を押したり、すねを前から押さえたりすると、不審者は動きにくくなります。

 そこで、一気に倒し込んでしまうとよいそうです。

 複数のさすまたがある場合は、足をねらって、相手を倒すことが大切だそうです。

🟠8.利き手や利き腕を押さえる

 脇の下と肩の上を押さえるようにし、利き腕が使えないようにするとよいそうです。

 利き腕や利き手をきちんと押さえないと、刃物を投げられる可能性もあります。

🟠9.手の甲の方から刃物をたたく

 動けなくした時に、棒などで刃物を落とす場合も、不審者の親指の方からではなく、手の甲の方から手をたたくようにする方が反撃にあいにくいそうです。

 腕や手を内側に動かすことはしやすいですが、外側に向けて動かすことは難しいからだそうです。

🟠10.実際に訓練を行う

 できれば、実際にさすまたを使って、何回か練習をしておいてほしいそうです。

 いくら、さすまたがあっても、扱い方に十分慣れていないと、いざという時に使えないそうです。

 周りに十分注意して、一度動かしてみてください。

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 なお、不審者に対する指導は、次のページにあります。

不審者対応の大切さ:安全教育②に進む内部リンク

 なお、「安全教育:子どもを守ること」に関係する記事を集めた一覧表は次のページにあります。

安全教育:子どもを守る 一覧表に進む内部リンク

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