作文のすすめ(16) 日記の指導 

指導方法
つばさ
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日記の指導について知りたいです。

 作文の文種の1つに日記があります。

 今回は、「日記の指導」について書きます。

日記の指導

🟠日記の指導

<日記>

 日記は、子どもだけでなく、大人になって書く人もいますので、一般的に行われる文章を書く方法のひとつです。

 現行の小学校学習指導要領には、日記について、「第1学年及び第2学年の内容」の「書くこと」の「言語活動例」として、次のように書かれています。

日記や手紙を書くなど,思ったことや伝えたいことを書く活動

 実用的な文章を書く言語活動を例示している。

 日記とは,日々の出来事や感想などを記録したものである。毎日書く場合のほか,様々な場合がある。児童の発達や学習の状況に応じて,絵日記などの形式を用いて書くことも考えられる。

小学校学習指導要領 解説 国語編

 小学校学習指導要領では、低学年の指導内容になっていますが、中・高学年でも書き方によっては取り入れてもいいように思います。

 学校で書く日記の場合は、担任の教員などが他人が読むことが前提になっていますが、子どもが家庭で書く場合は、自分だけしか読まない事柄を書いてもいいと思います。

<日記の歴史>

 日記は、日本では、平安時代から書かれてきた文章の形式の一つです。

 紀貫之さんの「土佐日記に始まり、紫式部さんの「紫式部日記など歴史上の人物が書いて日記は有名です。

 紀貫之さんの「土佐日記」は、日本文学史上、おそらく初めての日記文学であるとされています。

 日記ではありながら、紀行文に近い要素を持っていますし、それまで男性が主に用いていた漢文ではなく、仮名を使って書いているのも特徴的です。

 土佐日記が、その後の女性が書いた文学の発展に大きな影響を与えたとされています。

 日記の中に和歌が取り入れられているのも、文学として見た場合、とても面白い試みだと思います。

 世界的に有名な日記には、13歳のユダヤ系ドイツ人の少女アンネ・フランクさんによって書かれた「アンネの日記があります。

 第2次世界大戦中、ユダヤ人は迫害にあっており、アンネさん一家は、隠れて暮らしていました。ナチス・ドイツの秘密警察に捕まるまで、2年余りの間、日記は書かれています。

<日記のよさ>

 日記には、基本的に何を書いてもいいと思います。

 一般的には、日常の出来事などを中心に書くこととされていますが、想像したことや創作したことを書いても全くいいと思います。

 そのような面白い日記に矢玉四郎さんの書かれた「はれときどきぶた(岩崎書店・1980年)という児童文学があります。

 小学校3年生の主人公である畠山則安さんが未来の日付で架空の出来事を書くと、実際にそのことが起こるという荒唐無稽なお話です。このお話は、続編がたくさん書かれ、アニメ映画やテレビアニメも制作されています。

 このお話を読み聞かせなどすると、子どもの日記を書くことに対する抵抗力はずっと下がると思います。

 何より、子どもは楽しいことがとても好きですので、喜んで自分の思いついたことを、日記に書く子どももいると思います。

 日記は、日常生活の中であった出来事をそのまま書かなければいけないというものではありません。

 学校で書く日記の場合は、誰かが読むことを前提にしていますので、読み手が面白いと思うような文章を書くことも許されると思います。

<テーマ日記>

 テーマ日記という方法があります。

 テーマ日記というのは、まず1つのテーマを決めます。

 そして、1週間から1か月の間、そのテーマについて書くようにします。

 例えば、「父」、「妹」、「ペットのぽち」というように、題材を決めて、いろいろな角度からその人や事柄などを見つめ、いろいろな角度から書く方法です。

 ひとつの物事を様々な角度から見る習慣が養われるかもしれません。

<なりきり日記>

 自分ではない物語などの登場人物になった書く日記です。

 例えば、新美南吉さんの「ごんぎつね」のごんや兵になったつもりで、物語文を参考にして書く日記です。日々の学習の進行に合わせて書くようにさせると、学習した内容について、より深く理解し、表現することができるようになります。

 教科書に3人称で書かれた文章を、そのまま1人称にして書きます。書く内容があらかじめ与えられていますので、なったく自分で考えて書くよりも書きやすい作文になると思います。

 物語に書かれている内容に自分の想像や思いなどを付け加えて書いてもいいので、同じ物語を元にして書いても同じ文章になるわけではありません。

 その日学習した内容のうち、自分の一番心が惹かれたことを中心にして書くようにすると、子どもの着目するところが違うので、読んでいても面白い文章になることがあります。

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 作文の指導については、次のページもお読みください。

作文のすすめ(11)卒業文集に進む内部リンク

作文のすすめ(12)4こま漫画に進む内部リンク

作文のすすめ(13)意見文に進む内部リンク

作文のすすめ(14)感想文に進む内部リンク

作文のすすめ(15)縦書きと横書きに進む内部リンク

作文のすすめ(1)400字作文に進む内部リンク

作文のすすめ(2)400字作文の実際に進む内部リンク

作文のすすめ(3)指導前に、自分が書いてみるに進む内部リンク

作文のすすめ(4)書きたいことがある状態にするに進む内部リンク

作文のすすめ(5)構想表についてに進む内部リンク

作文のすすめ(6)自由作文に進む内部リンク

作文のすすめ(7)子どもの発達段階を知るに進む内部リンク

作文のすすめ(8)低学年向けに進む内部リンク

作文のすすめ(9)中学年向けに進む内部リンク

作文のすすめ(10)高学年向けに進む内部リンク

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