作文のすすめ(3)指導前に、自分が書いてみる

指導方法
しぎた
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作文を書かせる前に、指導者は何をする必要があるのでしょうか。

「400字作文」の指導について続けます。

 ここでは、作文を書かせる前に、指導者が何をする必要があるかについて書きます。

指導前に、自分が書いてみる

<指導前に、指導者が書いてみる>

 私が、子どもに作文を書かせるときに、気をつけていることの1つに、まず、自分が書いてみる、ということがあります。

 今回は、400字の作文の話をしていますが、いつも400字の作文だけを書かせていたわけではありません。

 今回は、作文指導のとりかかりとして、400字程度の作文を書かせる実践をしてみると、指導する時間数も短くてすみますし、作文を書くポイントがつかみやすいと考えて、この「400字作文」という話題を取りあげています。 

 作文指導をする際に、いつも大切にしていることの1つは、自分が子どもに「指示する事柄=ここでは、400字で書くこと、形式を決めて書くこと、テーマを絞ること、など」を自分にも課し、自分が前もって実際に書いてみることです。

 実際に書いてみますと、時間がかかるポイントがわかります。

 まず、話題を何にするかということに頭を悩ませます。

 次に、具体例をどう絞るかということもむずかしいことです。

 また、自分の書きたい内容をきちんと決められた行数に収めるということも相当むずかしいことだということがわかってきます。

 話題を何にするか決められない子どもが多そうな場合は、指導者が、「わたしの家族」「遊びに行ったこと」「好きな宝物」といったような大きなテーマを与えるとよさそうだということが、分かってきます。

 具体例を絞ったり、構成を整えたりするためには、簡単な構想表(ワークシート)を用意するとよいことに気づきます。 構想表のページに進む内部リンク

 初めてこの400字の作文を書かせる場合は、行数はあくまで目安であって、必ずしも、守らなければならないことではない、ということも分かってきます。

 慣れてくると、大人だったら15分程度で書きあげることができます。

 でも、慣れていないと、大人でももっと時間がかかるでしょう。

 子どもならもっと時間がかかります。担任している子どもが3年生と6年生では、書き上げる時間に差が出てくることも予想されます。

 具体的な指導者が書いて作文例は、次のページをお読みください。

物語文の作文例物語を書く指導(6) 指導の工夫④に進む内部リンク

400字作文の作文例作文のすすめ(2)400字作文の実際に進む内部リンク

400字作文の作文例作文のすすめ(9)中学年向けに進む内部リンク

説明文の作文例説明文の指導の仕方(9)3次・書く時の指導に進む内部リンク

<早く書きあがった子どもへの指示>

 早く書きあがった子にはどう指示するか、ということも考えておく必要がありそうです。

 私の場合、「読み直しなさい。」と言うこともありましたが、子どもは、あまり読み直すことに魅力を感じないことが多かったです。

 当時勤めていた学校の図書館に置いてあった、その地域で作られている作文集を数年間分、数冊ずつ教室に用意していました。

 書き終わった子には、「次に作文を書くときの参考にしましょう。」と、その作文集を読ませておくことが多かったです。 

 また、書く内容が見つかりにくくて、書くことが苦手な子どもの場合は、横についていろいろと質問をして話を聞きだし、「今、話してくれたことをそのまま書いてごらん。」と、話した内容を書くようにすすめることもありました。 

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 その他の作文の指導法については、次のページから併せてお読みください。

作文のすすめ(4)書きたいことがある状態にするに進む内部リンク

作文のすすめ(5)構想表についてに進む内部リンク

作文のすすめ(6)自由作文に進む内部リンク

作文のすすめ(7)子どもの発達段階を知るに進む内部リンク

作文のすすめ(8)低学年向けに進む内部リンク

作文のすすめ(9)中学年向けに進む内部リンク

作文のすすめ(10)高学年向けに進む内部リンク

作文のすすめ(11)卒業文集に進む内部リンク

作文のすすめ(12)4こま漫画に進む内部リンク

作文のすすめ(13)意見文に進む内部リンク

作文のすすめ(14)感想文に進む内部リンク

作文のすすめ(15)縦書きと横書きに進む内部リンク

作文のすすめ(16) 日記の指導に進む内部リンク

作文のすすめ(17)系統を考えた指導に進む内部リンク

作文のすすめ(18)お気に入りの表現に進む内部リンク

作文のすすめ(1)400字作文に戻る内部リンク

作文のすすめ(2)400字作文の実際に戻る内部リンク

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