作文のすすめ(17)系統を考えた指導

指導方法
つばさ
つばさ

指導をする時には系統を考えることも大切です。

 小学校の国語の時間には、作文を書くことがよくあります。

 作文の指導においては、系統を考えた指導をすることも大切です。

 今回は、「系統を考えた指導」について書きます。

系統を考えた指導

🟠系統を考えた指導

<学習経験と系統性>

 小学校の全ての学習は、それまでの学習経験の上に立って指導しています。

 2年生の学習では、1年生における1年間の学習の成果の上に成り立っています。

 6年生の学習では、1年生から5年生までの5年間の学習の成果の上に成り立っています。

 しかし、教員が指導するときに、そのことを意識することはあまりないのかもしれません。

 前の学年、あるいはもっと前の学年で、どのようのことを身につけてきているのかきちんとわかって指導することは少ないのかもしれません。

 なかなか意識することは難しいことかもしれませんが、子どもの学習経験を知っておくことはとても重要なことです。

 例えば、国語の教科書では、4月の最初の教材に物語文が用意されていることが多いです。

 今までの学年で、どのようなことに重点をおいて、指導されてきたのかを知っておくことはとても意味のあることです。

 多くの教員は、授業の準備をする時に、目の前の教材をよく見て、その教材研究を行います。

 しかし、なかなかこれまでにどのような教材を学習してきたのかを意識することは少ないように思います。

 そこで、今回は、系統性を意識した指導を行うために、それぞれの学年でどのような作文指導が行われてきたのか紹介したいと思います。

 ただ、小学校では作文指導は、「読むこと」の指導に比べて、敬遠されることが多く、全ての「書くこと」の指導がきちんと行われているのかは学級によって違いがあると思います。

<各学年での作文指導>

 1年生から6年生の教科書で、どのような題材の作文指導が展開されているか書くことにします。

 今、日本では、4つの教科書が採択されていますが、ここでは東京書籍の教科書を元に紹介することにします。

(とりあえず、手持ちの教科書の関係で、1~4年生の上巻のみ記載しています。下巻ならびに、5・6年生の内容については、後程追記します。)

 かぎかっこ(「」)内には、単元名ないし、教材名を書きます。

 なかてん(・)の後には、主な指導事項を書くことにします。

<1年生>

ぶんをつくろう

・1文を知る。「ひとが歩く。」のような「が」がつく一文を書く。

をへをつかおう

・を、へを使った文を作る。「りんごをたべる。」「やまへいく。」などの文を書く。

こんなことしたよ

・学校でしたことを、家の人に知らせる50~60文字程度の作文を書く。

えにっきをかこう

・楽しかったこと、おどろいたこと、はじめてしたことなどのみんなに知らせたいことを絵と文で書く。

ことばあそびうたをつくろう

・中江俊夫さんの絵本「たべもの」(1994年・福音館書店)の詩をもとに、いろいろなものの音と様子を思いうかべて、言葉遊びうたを作る。

こくごのノートのつくりかた」(付録)

・国語ノートの使い方を簡単に学習する。

<2年生>

いくつあつめられるかな

・伝えたいことを思い出したり、考えたりしたことをメモに書く方法を知る。

こくごノートのつくりかた

・ノートに書くこと(日づけ、めあて、自分の考え、大事な文や言葉、まとめなど)を知る。

こんなことしているよ

・家でしていることを、はじめ、中、おわりの組み立てを考えて、150~200字程度の作文にして書く。

かんさつしたことを書こう

・身の回りの花や野菜などを観察して、絵と文で観察カードを書く。

・横書きの仕方を知る。漢数字でなく数字を使うことを知る。

絵を見てお話を書こう

・絵を見て、想像を広げ、お話を作り、お話を書く。書いたものは友だちと読み合う。

原稿用紙の使い方」(付録)

・原稿用紙の正しい使い方を知る。

<3年生>

国語ノートの作り方

・ノートに書くこと(日づけ、めあて、自分の考え、友達の考え、大事な文や言葉、まとめなど)を知る。考えと理由を分けて書くといいことや、矢印や線を使うとわかりやすくなることを知る。

メモを取りながら話を聞こう

・メモの取り方を知る。大事な言葉は何か考えながら聞くことが大切なことを知る。

調べて書こう、わたしのレポート

・知りたいことについてレポートを書く。レポートには、「調べた理由、調べ方、調べてわかったこと、調べた感想、調べる時に使った本」などの項目を作ってまとめるようにする。

あらすじカードをつくろう

・物語文「はりねずみと金貨」を元にあらすじカードの作り方を知り、本や映画、テレビ番組などのあらすじを書いて友だちに紹介する。

読んだ本を記ろくしよう

・読んだ本の記録をつけることを知る。記録は、「番号、読み終わった日、本の名前、書いた人、感想の記号(○、◎など)」など簡単なものにする。

想ぞうを広げて物語を書こう

・最初に「時・場所・人物」などの設定を考え、次に「あらすじ」を考え、物語を書く。

書くときに気をつけよう」(付録)

 原稿用紙に作文を書いた後の簡単な推敲の仕方を知る。簡単な推敲の記号も知る。

<4年生>

グループにまとめて整理しよう

・書き出したカードをグループにまとめる方法を知る。

国語ノートの作り方

・ノートに書くこと(日づけ、めあて、今日の学習で考えること、自分の考え、友達の考え、大事な言葉や文、まとめなど)を知る。大事な言葉には線を引くなどして目立つようにするとよいこと、余白を取り友だちの考えや疑問などを書くとよいことなどを知る。

メモの取り方」 

・後から見てわかるように工夫してメモを取る。理由を「り」と省略したり、後から聞きたいことを「?」として書いたりするとよいことなどを知る。

みんなで新聞を作ろう

・新聞づくりの計画を立てる。分担してインタビューや資料などから取材をして記事を書く。下書きしたものをグループで読み合う。割り付けをして、1つの新聞にまとめ、完成させる。

読んだ本を記録しよう

・読んだ日、書名、作者名、分類、簡単な文章での感想などの読書記録の方法を知る。

山場のある物語を書こう

・物語の設定、組み立てを考え、物語を書く。互いに読み合い感想を伝え合う。

新聞のわり付け」(付録)

・新聞の割り付けの仕方について知る。

あて名の書き方」(付録)

・はがきや封筒の宛名や自分の住所や名前などの書き方を知る。

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 作文の指導については、次のページもお読みください。

作文のすすめ(7)子どもの発達段階を知るに進む内部リンク

作文のすすめ(8)低学年向けに進む内部リンク

作文のすすめ(9)中学年向けに進む内部リンク

作文のすすめ(10)高学年向けに進む内部リンク

作文のすすめ(11)卒業文集に進む内部リンク

作文のすすめ(12)4こま漫画に進む内部リンク

作文のすすめ(13)意見文に進む内部リンク

作文のすすめ(14)感想文に進む内部リンク

作文のすすめ(15)縦書きと横書きに進む内部リンク

作文のすすめ(1)400字作文に進む内部リンク

作文のすすめ(2)400字作文の実際に進む内部リンク

作文のすすめ(3)指導前に、自分が書いてみるに進む内部リンク

作文のすすめ(4)書きたいことがある状態にするに進む内部リンク

作文のすすめ(5)構想表についてに進む内部リンク

作文のすすめ(6)自由作文に進む内部リンク

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