物語文の指導の仕方(9)5時間めの指導

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物語文の5時間めの指導の仕方について知りたいです。

 物語文の指導の仕方について書いています。

 ここでは、次のことを書きます。

 物語文の5時間めの指導の仕方

物語文の5時間めの指導の仕方

🟠5時間めの指導内容と学習目標

 光村図書の3年生の教材「三年とうげ」の指導計画をもとに、1時間ごとの学習計画を考えています。

 5時間めは、次のような計画でした。

○ 自分の読んだ世界の民話のあらすじを150字程度にまとめ、紹介文を書く。

 この時間の学習目標は、「あらすじを工夫して書き、紹介文を書くことができるようにする」ことです。

🟠学習活動と指導の留意点

1.学習のめあてを確認します。

 毎回、日付、教材名、学習のめあてをノートに写すように習慣化します。

「あらすじを工夫して書き、紹介文を書くことができるようにする」ことです。

2.学習の方法を確認します。

 自分ならどんな紹介文を読んでみたいか、ということから紹介文の書き方を考えます。

 あらすじ全てを書くことはよくないことを確認します。

 その上で、紹介文の書き方を確認します。

 自分の選んだ民話を5場面に分け、それぞれの場面を30字程度にまとめます。

 そして、最初の1、2場面を使って、民話の紹介文を書くことを確かめます。

3.自分が紹介したい民話のあらすじを150字程度にまとめます。

 時間が足りない場合は、最初の1、2場面だけでもいいことにします。

4.民話の紹介文を書く。

 教科書には、民話の「しょうかいのれい」が載っていますので、それを見てもよいことを伝えます。

5.学習の感想を書きます。

 紹介文ができた子どもから、紹介文を読み返し、感想を書くようにします。

🟠紹介文を書くときのポイント

 この時間のポイントは、相手意識と目的意識です。

 相手意識とは、誰に向かって書くのか、目的意識とは、何のために書くのかということです。相手は、学級の友だちになるでしょう。

 目的は、自分の読んだ本を友だちが読んでみたくなるように紹介文を書くことです。

 物語の紹介文を書くときに、役立つのが、2、3時間目に行った全体を5つの場面に分け、それぞれの場面を30字程度にまとめた学習です。

 今回は、自力で場面分けをし、それぞれの場面のあらすじを自力でまとめることが必要です。

 しかし、物語の枠組みである「いつ、どこで、だれが、どうしたか」を抜き出すようにしていくと、それなりにあらすじをまとめることができると思います。

 この5時間めの学習の留意点としては、2点あります。

 1つは、できるだけ指導者の例文を示すことです。

 先生の例文を真似るということはたいへん大切なことです。

 「学ぶ」の語源は「真似る」であると書かれた文章を読んだことがあります。

 指導者も前もって書いておくことで、指導や支援の必要なポイントがわかりますので、指導や支援がしやすくなります。

 2つめは、あらすじを全部書いてもいいが、紹介はしないということです。

 物語の面白さ、楽しさは、あらすじを楽しむことでもあります。

 最後にどうなるかまで書かれているとあまり読んでみたくありません。

「その後どうなるのでしょう」というような終わり方の例文と、あらすじをまとめた例文の2つを示し、「どちらがいいですか」と尋ねると、子どもたちは、あらすじを全部書かないほうがよいことに気づくでしょう。

 あらすじを書くときのヒントになるのが、漫画やドラマの次週予告や映画の予告編です。

 文字と映像(話し言葉)という違いはありますが、見てみたく(読んでみたく)させるという点では似ていると思います。

🟠略案について

 授業には、簡単な略案を作って臨むといいと思います。

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