子どもを漢字のミニ先生にするってどういくことですか?
ここでは、次のことを書きます。
子どもを漢字のミニ先生にする
子どもを漢字のミニ先生にする
🟠子どもを漢字のミニ先生にする
<漢字の学習内容>
漢字の指導は、ていねいに教員がすることが大切です。
漢字を覚えるためには、何をおさえ、何を伝えることが大切かよく知っているのは、教員です。
ただ、漢字の学習内容は、それほどたくさんあるわけではありません。
漢字の形、読み方(音読み・訓読み)、画数、部首、書き順、語源、熟語、その漢字を使った文例、よく似た漢字などです。
それらの全てを一度に教える必要はありません。
私は、「漢字の読み方を覚える学習と漢字を書けるようになる学習」は切り離して教えることが大切だと考え、このブログでも、その提案をしています。
漢字学習(1)読みと書きを分けるに進む(内部リンク)
また、1日に教える漢字の数も2こ程度に絞る方がよいと考えています。
漢字学習(3)指導者がペースを決めるに進む(内部リンク)
教師は、まず、子どもに新しい漢字を教えます。次に、家庭などで練習してきた漢字練習に間違いがないかをきちんとノートなどをみて確かめます。さらに、きちんと漢字の読み書きを覚えているかどうかを定期的に漢字テストなどを繰り返すことで定着するように工夫します。
<子どもを漢字のミニ先生にする>
ただ、ある程度漢字練習に子どもが慣れてくると、漢字の指導をいつもいつも教師がする必要はないと思います。
何かを子どもにより深く理解させるためには、いつも教わる側にいるだけではなく、理解したことを教える側になる機会をもつことは、とてもよい方法です。
今回お勧めの方法は、子どもを漢字のミニ先生にすることです。
子どもに前もって、漢字を割り当てて、それぞれについて自分で調べる時間をもつようにします。
そして、その漢字のミニ先生になって、交代で教える場をもつようにします。
基本的なパターンを設定して、子どもにそれを伝えるようにします。最初に台本のようなものをよいしてもいいかもしれません。子どもによっては、台本を用意してあげて、書いてあることを読むだけにするようにしてもよいかもしれません。
そして、慣れてくると、子どもが自由に教える内容を取捨選択できるようにします。
このような教える場をもつようにすると、子どもは、たくさんの人の前で発表する機会にもなると思います。
ただ、気をつけないといけないことはいくつかあると思います。
○ 台本は作っていても、台本を読むのではなく、説明をするときは、視線を友だちに向けるようにすること。
○ 基本的には学級全員に割り当てるが、場面緘黙の子どもや吃音の子どもなどについては、本人の意思を確認して、無理強いはしないようにすること。
○ 漢字のミニ先生をした後は、よくなかったことや改善点などを伝えるのではなく、できるだけ、発表のよかった点、長所などを褒めるようにすること。
○ 子どもがミニ先生になって教える漢字の数は、1日2こ程度に絞るようにすること。
子どもを漢字のミニ先生にしたからと言って、全てを子どもが教える必要はありません。子どもが教えた内容に付け加えた方がよいことは、付け加えて教えてもよいと思います。
このような学習を繰り返すことで、それぞれの学年に合わせて、子どもは、いろいろと工夫することができるようになると思います。
漢字の配当は、出席番号順などで機会的に決めるというのがよいと思います。慣れてくると、自分の教えたい漢字を選ぶという方法を選択するとよいかもしれません。自分の名前に出てくる漢字や好きな漢字を選ぶ子どもなども出てきて、その漢字への思いも増して、漢字学習によさを感じる子どもも増えてくるのではないかなと思います。
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なお、漢字辞典や国語辞典の引き方の指導については、次のページをお読みください。
漢字学習(1)読みと書きを分けるに進む(内部リンク)
漢字学習(2)漢字辞典の引き方に進む(内部リンク)
辞書を引く習慣のつけ方に進む(内部リンク)
漢字学習(3)指導者がペースを決めるに進む(内部リンク)
漢字学習(5)漢字の正しさ とめ・はね・はらいに進む(内部リンク)
漢字学習(6)漢字遊びのいろいろに進む(内部リンク)
漢字学習(7)異字同訓の漢字・同じ読みの漢字に進む(内部リンク)
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