子どもにとって、友だちはたくさんいるのでしょうか?
学校生活では、多くの友だちと一緒に過ごすことが多いです。
その際、多くの大人は、子どもたちに「たくさん友だちを作りましょう」ということが多いです。
今回は、「友だちはたくさん必要か?」ということについて書きます。
友だちはたくさん必要か?
🟠子どもと友だち
子どもの好きな歌に「一年生になったら」という童謡があります。
この童謡は、1966年に「まど・みちおさん作詞、山本直純さん作曲」で作られました。
歌詞の一部に、次のような言葉があります。
♪ 一年生になったら
ともだち100人 できるかな
100人で 食べたいな
富士山の上で おにぎりを ♩
まど・みちお 一年生になったら
友だちは、たくさんいるのでしょうか。
友だちは、100人もいるのでしょうか。
🟠様々な個性をもつ子どもたち
個人的な見解では、子どもの中には、たくさんの友だちを必要としない子どもがいます。
たった一人の友だちと仲するだけで、十分満足する子どももいます。
友だちと仲よくなるのに、長い時間がかかる子どももいます。
そのような子どもに、たくさんの友だちを作ることを要求するのは、酷なのかもしれません。
できれば、子どもの個性をよく見て、あまりたくさんの友だちができなくても、その子どもがそれでよければ、気にしなくてもいいと思います。
しかし、子どもの個性は様々です。
子どもの中には、たくさんの友だちの中で、目立つことに喜びをもつ子どももいます。
そのような子どもには、その子どもの個性に合わせて、みんなの中で、活躍できる場を与えるようにするのは大切だと思います。
しかし、教員として気にする必要があるのは、一人になる子どもの存在です。
一人きりになるのも個性だからということで、ほっておくのはいかがなものかなとは、思います。
子どもの中には、みんなと仲よくしたいのに、どうしていいかわからない子どももいます。
どのように言葉をかけてらいいか、わからない子どももいます。
🟠現在の子どもの置かれている状況
わたしが子どもの時には、兄弟がたくさんいるのか普通でした。
兄弟姉妹がいると、ほっておいても、他の子どもとの関係を築くことができます。
関係をもちたくなくても、兄弟姉妹はほっておいてくれません。
おかし、テレビの番組、おもちゃ、食べものなどで、否が応でも、けんかしたり、対立したり、仲よくなったりする必要があります。
最近は、あまり兄弟姉妹の人数も多くありません。
ここ20年ぐらい、女性が子どもを産む人数は、2人をずっと下回っています。
たくさん子どもを産みたくても、教育費にたくさんのお金もかかりますし、経済的な面で、たくさん子どもを持てない親もたくさんいます。
その結果、一人っ子の子どももたくさんいます。
たくさんの兄弟姉妹の中で育った子どもと、たくさんの大人の中で子どもが1人しかいない状態で育った子どもでは、友だちの作り方に違いがあるのは、普通のことです。
最近は、共働き家庭も増えていますので、幼い頃から、保育所や保育園に通っていますから、そこで、小さい頃から、友だちと過ごす機会があるので、兄弟姉妹がいなくても、同年齢の子どもとと接する機会はあるかもしれません。
子どもの生育環境は様々です。
子どもの個性も様々です。
その子どもの個性に合った友だちの人数を見極めてあげてください。
なお、友だち関係については、次のページもお読みください。
異学年交流 友だち関係に進む(内部リンク)
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