研究発表に向けて思うことを書きます。
小学校では、市内や町内、区内などの同じ自治体に所属する近隣の小学校の教員などを集めて、研究発表会を行うことがあります。
今回から、そのような「研究発表会に向けて」どのような事柄に気をつければいいのかを書きたいと思います。
研究発表会に向けて 研究発表①
<研究発表会の準備>
私の住んでいた自治体は、比較的大きかったので、輪番で何年間に1回、校内の研究内容を発表する機会がありました。
多くの学校の管理職などで協議をして、決まっていますので、これを教員の一存で拒否することはできませんでした。
研究発表会は、学校での研究内容を、20分程度の発表資料にまとめて、研究主任を中心に数名で発表することが多かったです。
研究発表会では、パワーポイントなどのプレゼンテーション資料を用意して、発表します。
3学期の1月後半から2月にかけて発表会が開催されることが多かったですので、2学期の11月から12月にかけて、校内で研究紀要用の原稿を作成し、印刷会社にお願いして印刷します。その後、研究紀要を元に、発表するための準備をすることが一般的でした。
学校によっては、文部科学省や各自治体の指定を受けた研究発表を行うこともあります。
そのような場合は、研究授業を一緒に公開することも多いのでしょうが、今回は、発表だけを行う場合の研究発表会に向けた準備を中心にまとめてみたいと思います。
<研究発表会の不思議な発表方法>
教員が教員に向けて行う発表会ですので、それほど画期的な発表内容が示されるわけではありませんが、各校、発表会に向けて、1年間ないしは、2年間の研究のあらましを発表しますので、それなりにかなりの労力が必要です。
とはいえ、多くの教員は、過去に他の学校が発表した方法を踏襲して発表されることが多いので、発表の仕方には、一定の暗黙のルールのようなものがありました。
私が不思議に思う発表の一つに、パワーポイントの使い方がありました。
それは、発表者の言葉に合わせて、文字が次々と表れる発表方法です。
発表者の発言に合わせて、文字が次々と表れますので、一見よく練られた発表方法のように感じている方がいたのか、よく多用されていました。
しかし、個人的な感想では、この発表方法はよくないと思っています。
理由は、簡単です。
この発表方法が、発表を聴く側の思考に合わせるのではなく、発表をする側の思考に合わせた発表方法になっているからです。
それよりも、最初に前もって全体像をさっと示す方が聞き手は、発表者が何を伝えようとしているのかよくわかって理解が進むように思います。
発表者の都合に合わせてプレゼン資料を作成するのか、聞き手の理解のしやすさに合わせてプレゼン資料を作成するのかによって、聞き手の理解度は変わってくると思います。
確かに、何を話すのか隠しておいて、発表する方が、驚きや強調などが加わり、聞き手の興味・関心が増すこともあるかもしれません。
しかし、小学校の教員が行う研究発表ですので、誰もが驚きを伴って関心をひくような内容が語られることはほとんどありません。
そのような場合は、前もって、発表者が話す内容が示されている方が、聞く方の理解度は増すように思います。
耳と目を両方から情報を得ることができるからです。
<研究発表会の準備のたいへんさ>
いずれにしろ、研究発表の準備をすることはとてもたいへんなことです。
3学期に研究発表をすることになっている学校の研究主任の先生方は、11月ごろから2学期の終わりにかけて、少しずつ、日々の授業準備と合わせて、研究発表会の準備がたいへんになってくるのではないでしょうか。
今回から数回に分けて、研究発表会の準備に向けた具体的な準備作業などの留意点などについて示すことができたらいいなあ、と思います。
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研究発表の準備 研究発表②に進む(内部リンク)
研究主任の役割①:大まかな仕事に進む(内部リンク)
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