九九を指でする方法なんてあるんですか?
子どもの中には、高学年になっても九九を覚えていない子どもがいます。
かけられる数もかける数も6から9までの大きな数の九九を指でする簡単な方法があります。
今回は、大きなかけ算(6、7、8、9段の九九)を指でする方法について書きます。
大きなかけ算(6、7、8、9段の九九)の答えを指で出す方法
🟠かけ算の学習:日本と世界
かけ算の学習は、日本では、2年生の2学期におこないます。
担任の先生も一生懸命に教えますし、子どもも九九を覚えようと、何回も何回も繰り返し、九九の暗唱の練習をします。ほとんどの子どもは、2年生の間に、九九を覚えます。
しかし、中には、3年生になっても、きちんと九九を言えない子どもがいます。高学年なったり、中学生になったり、大人になったりしても、きちんと九九を言えない人がいます。
九九を覚えることは、全ての国々でしているわけではありません。九九を覚えることは、日本を含め、いくつかの国でしていることです。
フランスでは、事情はもう少し違います。80で説明します。フランス語では、日本語のように80を10が8つあるという意味で、はち・じゅうとは言いません。quatre‑vingts(カルト・ヴァン)と言います。意味は、4×20という意味です。大きな数字は、既にかけ算で表すことになっています。
中には、イギリスやオーストラリアのように、12×12まで覚える国もあれば、インドのように、20×20まで覚える国もあります。
🟠九九を覚えていない子どもの実態
九九を正確に覚えていない子どもの多くは、すべての九九が言えないわけではありません。
数の小さな2の段、3の段、4の段、5の段の九九は覚えていることが多いです。
数の小さいかけ算は、ほとんどの子どもがきちんと覚えています。
6や7や8や9のような大きな数になると、怪しくなる子どもや大人がいます。
🟠指を使ったかけ算
今回は、1から5の段の九九をのうち、かける数が5までを覚えていて、6から9の段の九九が怪しい子どもにぴったりの指を使った方法です。
<ここでは、7×8で考えてみましょう。>
まず、両手を使います。
左手がかけられる数(7)、右手がかける数(8)になります。
5から9までの数字から5をひいた数の分だけ指を立てます。
7なら5を引いた2、8なら5を引いた3になります。
両手の立っている指の数は、5つです。これは、10倍して50と考えます。
曲がっている指の数は、3と2です。
3と2はかけ算をします。3×2=6
50と6をたします。50+6=56
あれ不思議、7×8=56と同じになりました。
<同じように9×9でしてみましょう。>
立っている指は、4本と4本で8本です。10倍して80になります。
曲がっている指は、1本と1本です。かけ算をして、1×1=1
80と1をたして81になります。80+1=81
なぜ、こうなるのかはよく知りません。でも、なかなか良い方法だと思います。
九九を覚えるのが苦手な子どもには、ぜひ一度この方法を教えてみてください。
7×6や6×7は、少しだけむずかしいかもしれません。
立ってる指が3本で30になります。
曲がっている指は、3本と4本ですので、3×4=12
30+12=42
42になります。
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