校内研修会への参加 小学校初任者研修038

初任者研修資料
つばさ
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校内研修会への参加について知りたいです。

 校内では、様々な研修会や研究会があります。

 そのような「校内研修会への参加」の仕方について書きます。

 今回は、主に授業改善に向けた研究授業に関係する「校内研修会・研究会」について書きます。

校内研修会への参加

🟠校内研修会への参加

<授業改善に向けた授業>

 教員として一番大切なことの1つが、授業が上手になることです。

 授業はなかなか上手になりません。

 日々子どもの様子を見ながら、担任している子どもがよく理解し、意欲的になる授業になるように努力を積み重ねるしかありません。

 年間に教える授業時数は、決まっています。

 小学校学習指導要領では、3年生の国語科の授業時数は、4245時間以上行うことになっています。(ただし、授業時数の一単位時間は、45分です。)

 1年間で、245時間も授業をするのですが、1時間の授業内容の充実度は、初任者の教員の1時間とベテランの教員の1時間では、大きな差があるように思います。

 1時間に子どもが音読したり、何か書いたり、話をきいたり、発表したり、じっくり考えたりすることにも大きな差があるように思います。

 初任者の教員が気づかないうちに、ある子どもは1時間ぼうっとして過ごしているかもしれません。手遊びをしたり、よそ見をしたり、きちんと授業に集中できないまま1時間が過ぎてしまっているかもしれません。

 あるベテランの教員のクラスでは、綿密な指導の積み重ねの元で、原稿用紙に向かい、しっかりと何枚も作文を書いているかもしれません。

 あまり授業のうまくない教員の元で過ごした1年と、日々研鑽を重ねる教員の元で過ごした1年で子どもたちの能力に差が生まれないとしたらその方が不思議です。

 子どもたちが、きちんと知識や技能を習得し、 思考力や判断力や表現力などを身につけ、学びに向かう力や人間性などを育むためには、教員の授業する能力を高めることはとても大切なことです。

 授業をよりよくし、今ある授業技術や授業方法を改善するためには、授業を他の教員に公開し、授業について改善するところなどを指摘してもらったり、アドバイスをもらったりすることは、とても大切なことです。

 多くの学校では、年間に何回かの公開授業を実施します。授業の前には、「指導案検討会」や授業後には、「授業研究会」を行うことが多いです。

 本来は、全ての教員が年間に数回の授業を公開するのがよいのでしょうが、忙しい学校現場では、年間に何回もそのような会議の時間を取ることができません。そこで、各学年の代表者が1名授業を公開することが一般的なようです。

 大学などの附属小学校などでは、もう少し回数が増えますが、それでも、年間数回あれば多い方です。

 学校によっては、全校教員が参加するような公開授業は行わないけれども、授業改善のために、教員が指導案を作成し、学校長などの管理職などに授業を見せるようにしている学校もあります。

 どのような方法でもよいのですが、できるだけ、授業を公開し、授業のアドバイスをもらう機会を用意するのはとても大切です。

 なお、研究授業については、次のページを見てください。

研究授業 小学校初任者研修019に進む内部リンク

<指導案検討会>

 多くの学校では、授業前に、「指導案検討会」を行うことが多いです。

 指導案の作成には、2つの意味があります。

 1つは、指導者である教員がどのように授業を行おうとしているのかを指導者自身が確かめるためです。教員が自分できちんと計画もできていない状態では、まともな意図的計画的で効果的な指導などできません。そこで、指導案を書くことになります。

 指導案の2つめの役割は、参会者が、授業者はどのような目標と授業展開で授業をしようとしているのかを知るためです。

 日々きちんと研鑽を積み重ね、効果的な授業を行なっている場合は、さほど困りません。日々行っている授業をそのまま指導案として示せばいいのです。

 しかし、日々自分でも五里霧中で授業を行なっている授業者にとってはとても困ることになります。

 研究授業になると、日々行っていないような大がかりな準備をすることも珍しくありません。

普段作らないようなワークシートを自作したり、導入のために色々な準備物を揃えたりすることもあります。

<研究授業参観>

 研究授業を参観すると、多くのことが理解できます。日々どの程度子どもを鍛え、育てているのかがよくわかります。

 教員の中には、後ろから授業を参観することが多いです。椅子などを後ろに並べてくださっている授業者もいます。

 個人的には、前方か横から授業を見ることが好きです。このような位置から授業を見ますと、授業者の指導や支援の様子だけでなく、指導者の発問や指示などに対する子どもの表情や反応などがわかります。授業に熱心に取り組んでいるのか、飽きているのか、指導者の発問が意図通りに子どもに伝わっているのかなどがよくわかります。

 そして、できるだけ教員や子どもの発言や行動をメモするようにしています。そして、時々感じたことを噴き出し形式で書き加えるようにしています。

 メモをきちんと取るのは、後から具体的な話を授業者に対してするためです。

 自分の授業に取り入れることのできるようなよさには何があるのかをメモするようにします。

 また、自分よりも経験もあり、指導力もある優れた教員であったとしても、改善するとよいことを探してメモするようにします。

 主体的に授業をおこなっている授業者とは違い、参観者という客観的な立場だからこそ見えてくることもあるからです。

<授業後の研究会>

 公開授業の後で、「授業後の研究会」などを放課後などに時間を設定し行われることが多いです。

 時には、外部から指導者を呼び、最後の30分程度時間をとって、授業に関する指導助言をお聞きすることもあります。

 授業後の研究会にはいろいろな方法があります。

 一般的な方法としては、全員が車座などになって、質問や感想、意見などを交流することです。まず、授業者から授業の意図や反省、学年から日々の取り組みの様子などを聞きます。その後で、参観者が、自由に質問や感想、意見などを話し合います。

 このような形式の研究会では、質問や感想でもいいので、できるだけ自分の考えを発表することが大切です。西洋では、会議に参加するということは、自分の考えを発表することと同義です。

参加してただ聞いているだけでは、参加しているとみなされないことが多いそうです。間違った意見でもいいので、進んで発言するようにしてほしいです。

 最近の授業後の研究会などでは、多くの人が意見や感想を発言できるように、授業者や学年からの話を聞いた後で、全体で意見交換をする前に、小グループに分かれて意見交換をする学校もあります。

 そのような学校では、大きめの模造紙と色分けした付箋紙などを用意しています。色分けした付箋紙には、①よいところ・長所、②改善点、③質問などを色分けし記入し、自由な意見交換をします。その後、代表者が小グループで話し合われた事柄について発表します。

 このような形式のよさは、多くの人が自分の感想や意見などを発表することができることです。ただ、授業について深く掘り下げて話し合うことはなかなかできないこともあります。

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