学習にビンゴゲームを取り入れるってどういうことですか。
学習の中に遊びの要素を取り入れることはとても大切です。
今回は、「ビンゴゲーム」を取りあげます。
ビンゴゲーム
🟠ビンゴゲーム
<休み時間の子ども>
子どもは、楽しいことが大好きです。
休み時間と授業時間の子どもの様子を見ていると、その笑顔の変化に驚かさせることがあります。
休み時間の子どもの表情は、喜びで満ちています。とても楽しそうに、うれしそうに遊んでいる子どもがたくさんいます。
教室で本を読んでいる子どもでも、とてもリラックスしているように感じます。
本来、子どもはとてもいきいきとしていて、生きる喜びに満ちています。
<学習の中に楽しみを取り入れる>
ところが、授業になると、さっきまであれほどいきいきとしていた子どもの表情が固く、暗くなることがあります。
理由は、簡単です。授業が面白くないからです。
私が若くて、あまり教育技術がないころは、いろいろと工夫をして授業に取り組むのですが、なかなか思ったような子どもが楽しむ授業ができなかったように思います。
指導力が高まれば、授業をする中で子どもをいきいきと輝かせることもできると思います。
しかし、教師としての指導力がない時には、授業中、あまり楽しさをもたせられなかった子どもも多かったように思います。
そのような時でも、子どもの表情が一変して、喜びに変わることがありました。
それは、学習の中に、ゲーム的な要素を取り入れた時です。
その代表的な遊びの要素のあるものに「ビンゴゲーム」がありました。
<ビンゴゲームとは?>
本来のビンゴゲームとは、たて・横5ますずつの枠の中に1~99までの数のうち、適当に数字が入れてある紙を配って行うゲームです。ゲームの主催者が、数字がランダムに出てくるビンゴマシーンなどを使って、順番に数字を読み上げていきます。
たて・横・ななめの5つの数字のうち、4つが揃うと「リーチ」の状態になります。もう少しで揃うという合図です。そして、たて・横・ななめの5つの数字が揃うと、「ビンゴ」になります。
ビンゴになると、あらかじめ用意された賞品などをもらうことができます。
この遊びのおもしろさは、勝ち負けが完全に、どの数字が出るかわからない、運に任されていることにあります。
<ビンゴゲームを知らせる>
学校で学習として行うビンゴゲームでは、慣れるまで、ノートにたて・横25ますの枠を、子どもに自作させるか、あらかじめ紙に印刷しておいたものを使います。
私はよく、たて・横5ますの枠を作っておき、たくさん印刷して用意しておきました。
子どもにビンゴゲームに慣れさせる時は、1~25の数字をまずの中に書かせます。
そして、たて、横、ななめの5つがそろうと、ビンゴになること。
4つがそろうと、リーチといって立つということなどを伝えます。
そして、順に適当に数字を言いながら、黒板にも数字を書いていきます。
そして、5つが揃うと、大きな声で「ビンゴ」ということを伝えます。
実際に、ビンゴゲームをして、ビンゴゲームの楽しさを体感してもらいます。
<学習に使えるビンゴゲーム>
学習の場面でもいろいろなところで、ビンゴゲーム的な学習を取り入れることができます。
例えば、社会科では、4年生で覚えるとよい道府県名でビンゴゲームをします。
最初、子どもが都道府県名を覚えていない時は、地図帳を見ながら、好きな都道府県名を写させてもいいでしょう。
子どもの実態に合わせて、慣れてくると、何も見ないで書かせるようにするのもいいかもしれません。
社会科では、自分の住む都道府県にある市町村の名前をテーマにして、ビンゴゲームをしてもいいかもしれません。
地図記号を枠の中に書くというテーマでもいいかもしれません。
国語科では、新出漢字を使ってビンゴゲームをしてもいいかもしれません。
その学期に新しく習った漢字というテーマでビンゴゲームをしてもいいかもしれません。
30~40程度ある事柄ならば、どんな事柄でもビンゴゲームの題材として使えます。
ただ、子どもにとって、覚えるために、ノートに書くよりも、ビンゴゲームをするからという目的で紙に必要な言葉を書いていく方が楽しいと思います。
いろいろな学習場面でビンゴゲームを取り入れるのも楽しいと思います。一度試してみてください。
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