大雨から子どもを守る:安全教育⑨

安全教育
つばさ
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大雨から子どもを守る方法を知りたいです。

 最近の日本では、急に大雨が降ることがあります。

 線状降水帯という現象です。

 今回は、「大雨から子どもを守る」ことについて書きます。

大雨から子どもを守る

🟠雨の人に与える影響

<最近の雨の状態>

 2022年(令和4年)は、例年に比べて、梅雨が随分早く開けました。

 一時期は、水不足になるかもしれないと危ぶむ声も聞かれました。

 7月になってからも、まるで梅雨のよう雨が降る日が続きました。

 雨が降ることによって、心配された水不足が解消されましたので、雨が降ることは、悪いことばかりではありません。

 しかし、急激な雨は、様々な被害を人々に与えることもあり得ます。

 2023年(令和5年)は、例年に比べて、全国的に少し早く梅雨に入ったみたいです。

 梅雨だけでなく、台風などの影響で、大雨になることもあります。

<大雨の被害>

 大雨が降ることによって、川の氾濫や道路の冠水が起こることがあります。

 大雨の水圧は、とても強いものがあります。

 道路で、道が冠水してしまうと、車が動けなくなることがあります。

 平地より低いバイパスの道を通っている時に、車が動けなくなると、水圧によって、車の中に取り残され、命を失うこともあり得ます。

 道路よりも、低い地下にある店などに水が溢れて、扉が開かなくなることもあり得ます。

 水圧によって閉まってしまった自動車のドアや建物の扉を開けるのは至難の技です。

 大雨によって、普段は、細い用水路が、川のような状態になることもあります。

 昼間に避難する場合は、用水路の幅が普段よりも広がっていることがわかるのでよいのですが、急な雨によって、避難する時に、普段とは一変した水路に落ちてしまうこともあり得ます。

<線状降水帯>

 特に、最近の大雨では、「線状降水帯」という状態になることがあります。

線状降水帯」は、その名の通り、線のように存在する雨雲の様子を表す言葉です。

線状降水帯」には正式な定義がないそうです。

 一般的には、激しい雨を降らせる積乱雲が集まったもので、大きさは幅20から50km、長さ50から200kmです。

 数時間、同じ場所にとどまる性質があるものが「線状降水帯」と呼ばれています。

 ある1か所で積乱雲ができ、風に乗って移動したあとに、風上側に新しい積乱雲が次々と発生することで、積乱雲が線状に発生し続けるようになります。

 このような線状降水帯が起こると、土砂災害や洪水災害の危険度が急激に高まってきます。そのような危険な状態になると、気象庁や自治体から、テレビやラジオ、インターネット、スマートフォンなどを通して発表されます。

🟠洪水の危険から身を守るポイント

 国土交通省では、子ども向けに、「洪水から身を守るには ~命を守るための3つのポイント~」という動画を作成しています。

洪水から身を守るには~命を守るための3つのポイント~に進む外部リンク

 この動画によると、3つのポイントを挙げています。

 1つめのポイントは、「どんな危険があるのかを調べてお家の人と話し合おう!」です。

 このポイントでは、自分の住んでいるハザードマップの使い方についても解説しています。

 2つめのポイントは、「浸水が始まる前に逃げるよう!」です。

 家の扉の外に30cm水がたまると、扉が開かなくなることが伝えられています。

 子どもや老人が、普通に扉を開けることができるのは、扉の外の水が10cmまでの時だと伝えています。

 また、水が膝の位置までくると、歩くことは困難になります。

川の防災情報の使い方」「NHKデータ放送の使い方」などについても解説しています。

 3つめのポイントは、「安全に逃げる方法を知っておこう!」です。

 足元が見えない中で歩くと、マンホールや水路に気づかないで落ちてしまうことがあります。

 普段から、避難場所に行く道に危険な場所がないかどうかを確かめておく必要があります。

 どうしても、足元が見えない中を歩かないといけない場合は、水中に危険な箇所が潜んでいることがあるので、長い棒や傘や杖などを使って、歩く先を確かめながら歩く必要があります。

 時間があるときに、上記で紹介した動画を見せたり、水のこわさを知らせたりすることが大切です。

 長期休業になると、子どもは、一人でいる時間も増えます。災害が起こったときに、自分一人でも安全な行動がとれるような心構えを教えておく必要があります。

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 なお、「安全教育:子どもを守ること」に関係する記事を集めた一覧表は、次のページにあります。

強風から子どもを守る:安全教育⑬に進む内部リンク

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