GIGAスクール構想 情報教育

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GIGAスクール構想とは何ですか?

 最近、情報通信機器の発達に伴ってICT教育や情報教育が盛んです。

 今回は、「GOGAスクール構想」について書きます。

GIGAスクール構想

🟠GIGAスクール構想

 GIGAスクール構想の「GIGA」は、「Global and Innovation Gateway for All」の頭文字を使った略語で「すべての人に多様で革新的な入口を」という意味があります。

 GIGAスクール構想の説明をする前提として、最初に、「Society(ソサエティ) 5.0」について説明します。

<Society 5.0時代>

 人類の歴史は、昔から大きく変化してきています。

 最近は、Society 5.0という考えがあります。

 Society 5.0とは、それ以前の4つの時代から変化・成長した新しい社会のことを示す言葉です。

 Society 1.0とは、狩猟時代のことを表します。

 Society 2.0とは、農耕社会のことを表します。

 狩猟時代から、農耕社会になることで、食糧が貯蓄できるようになり、安定した生活を送れるようになりました。狩猟生活から農耕社会になることで、大きな変化がありました。

 Society 3.0とは、工業社会のことを表します。

 農耕社会から工業社会になったことで、ものを大量に生産できるようになり、人間の社会は、また、違った意味で変化しました。

 Society 4.0とは、情報社会のことを表します。

 情報社会とは、具体的なものの生産や流通に価値をおくこと以上に、ものや人に付随する大量の情報に価値をおきことになりました。情報を収集、伝達、処理することを経済や産業や生活の中心に据える社会のことです。

 最近は、Society 5.0という言葉が作られています。

 情報社会の次に来る5番めにあたる新たな社会のことを指しています。

 Society 5.0とは、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会のことです。

 Society 5.0で実現する社会では、IoT(Internet of Things)で全ての人とものがつながり、様々な知識や情報が共有され、今までにない新たな価値を生み出すことで、これらの課題や困難を克服することができるようになると、考えられています。

 人工知能(AI)により、必要な情報が必要な時に提供されるようになり、ロボットや自動走行車などの技術で、少子高齢化や地方の過疎化、貧富の格差などの課題が克服されるようになることが期待されています。

 社会の変革(イノベーション)を通じて、これまでの閉塞感を打破し、希望の持てる社会、世代を超えて互いに尊重し合あえる社会、一人一人が快適で活躍できる社会がめざされています。

 このSociety 5.0という考えは、平成28年(2016年)1月に、日本政府により発表された第5期科学技術基本計画(平成28~平成32年度)の中で出された考えです。

<GIGAスクール構想>

 GIGAスクール構想とは、何でしょうか?

 GIGAスクール構想は、簡単にいうと、子どものころからICT環境になじみ、将来の社会で生きぬく力を育むために、1人1台の端末環境を備えた学校のあり方を政府が推進していくということです。

 GIGAスクール構想は、2019年(令和元年)12月13日に閣議決定されました。

 その中で、2023年(令和5年)度末までに、子ども1人に1台の端末と高速大容量の通信ネットワークを、全国の小学校に整備するための経費を組み込む補正予算案が決定されました。 

 最近のコロナ禍を受け、子どもが、学校だけでなく、家庭でもパソコンやタブレットなどの末端が使えるように、各教育員会が中心になって、各学校において、1人1台の整備を前倒して進めています。

 GIGAスクール構想が進められている理由は、次の3つです。

 1つめは、先程述べたSociety 5.0時代に対応できる人材の育成をはかるためです。

 2つめは、学校のICT環境の整備が、諸外国に比べて遅れているからです。

 3つめは、教員の働き方改革につながると考えられているからです。

<Society 5.0時代に対応できる人材>

 Society 5.0では、パソコンを自由自在に使えることが期待されています。そのためには、家庭環境や家庭の経済状況の違いによって、パソコンを使った経験の有無が変わるようでは、困ります。

 そこで、GIGAスクール構想で、できるだけ早くパソコンやインタネットが利用できる環境を整えようと考えられています。

 ただ、パソコンを子どもが活用できるようになるためには、それを教えることのできる教員の研修が必須であると考えられています。

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 情報教育に関係する内容については、次のページをお読みください。

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