母親ノート法(9)戸惑う親の心 親子関係

親子関係
つばさ
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親は、子育てに戸惑うことも多いですよね。

 親子関係は時にはむずかしいことがあります。

 今回は、「母親ノート法:戸惑う親の心」を中心に書きます。

母親ノート法:戸惑う親の心 

🟠戸惑う親の心

<親や保護者の現状>

 子どもをもつお母さんやお父さんなどの保護者のみなさんは、大人ですから仕事をする必要があります。

 11月23日は、勤労感謝の日で、多くの人は祝日でした。

 しかし、レストランやデパート、宅配便などのサービス業に従事している人などは、お休みではありません。多くの人が祝日でお休みでも、仕事にいく必要があります。たとえ、他の人がお休みであっても、平日と変わらず仕事をする必要があります。

 そして、多くのご家庭では、まだまだ家事をする役割をお母さんが受けもっていることが多いようです。

 食事の用意、片付け、掃除、洗濯、買い物、子どもに関するあれこれなどたくさんあります。

 会社や工場、商店などで仕事をすると給料をもらうことができますが、家事をしても基本的には誰からもお金をもらうことができません。

 最近は、家事や子育てに協力的な夫やお父さんも増えてきていますが、ほとんどの家事を妻やお母さんに任せている家庭がまだまだ多いように思います。

 以前は、専業主婦の女性も多かったのでしょうが、共働きも増えています。

 そのようなお母さんには、ほとんどお休みなどありません。

 多くの親や保護者はとても忙しい日々を過ごしています

 そのような状態で、家族に何か今までにないようなことが起こると、困ってしまいます。

<子どもの変化>

 そのような忙しい状態の中で、子どもが不登校になると多くの親は困ってしまいます

 子どもの中には、何かのきっかけで急にばったりと学校に行かなくなることもあります。

 しかし、多くの子どもは、最初は、疲れ、腹痛、発熱、下痢などを訴えて数日学校を休むことから始まります。身体症状が治ってからも学校に行くことを渋ります。

 親は体の病気だと思っていたのに、そのうち、病院に行くことを嫌がるようになることもあります。

 理由を聞くと、友だちとの関係、先生の態度、いじめ、勉強がわからないことなどそれらしい説明をすることもあります。

 本当に、教師の言動や友だちからのいじめなどが原因で学校に行けなくなる場合があることも確かです。

 しかし、不登校の原因がはっきりしない場合もあります。

 子どもが不登校に至る道筋は、その子どもによって様々です。

 多くの子どもが普通に学校に行っているのに、なぜ我が子が不登校になるのかわからないことも多いです。

 多くの子どもが普通に元気なのに、ある子どもが、難病になったり、事故にまきこまれたりするのと同じように、とても戸惑うことですが、我が子が不登校になることがあります。

<親や保護者の様々な対応>

 子どもが不登校になると、多くの親や保護者は戸惑います

 なぜ、我が子が不登校になったのか、原因を探し始めます。

 子ども自身に尋ねることありますが、なんかはっきりしないことも多いので余計戸惑います。

 子どもの中には、暴言を吐いたり、暴れたり、大きな声を出したり、拗ねたりする子どももいます。

 そうなると、親や保護者の気持ちも大きく揺れることになります。

 大人だからといって、いつも平常心でいられるわけではありません。

 なだめたり、ご機嫌をとろうとしたり、我慢できなきなって強く叱ったり、嫌味を言ったりすることもあります。

 本当に困ってしまいます。

 相談にのっててくれる人もいますが、多くの人の言うことはあまり役に立ちません。

 学校の先生や専門家に相談しても、うまくいかないことも多いです。

 リモコンのスイッチを押すと、テレビやエアコンはすぐに反応するのに、我が子を学校に行かせることのできるリモコンのスイッチはなかなか見つかりません。

 子どもが学校を休む期間が長くなると、よくないとわかっていても、我が子にかける言葉はきつくなる傾向があるように自分でも感じるようになります。

<不登校の子どもへの対処法>

 東山紘久氏は、「母親と教師がなおす登校拒否ー母親ノート法のすすめ」(創元社・1984年)という本の中で、次のように書いています。

 登校拒否の子どもにも、あるいは、登校拒否である子どもの方にこそ、ゆっくり休養をとるように言ってやればよいすると、身体の病気と同じように、早く治るのである。心を病んでいる子に、母親が厳しく、冷たくあたると、ますます病気が悪くなる。心が遠ざかるからである。身体の病気だって、看護人がつらくあたると、おちおち治療などしていられない。病気は余計に長引いてしまう。

 登校拒否の子どもの中で、身体症状を訴えるものが多くみられるのも、身体が病気だと、母親や周囲が休養するように言ってくれやすくなり、やさしくしてくれやすいためもある。

 ここで何かわかったようで心に引っ掛かりが残る読者は、まだ、「登校拒否が病気である」と本当に思えない人である。実際に、そんなに早くこのことを納得できる人は、そんなに多くない。しかし、このことを納得し、それを実践できた母親の子どもから治っていくのも、筆者の経験からの事実なのである

母親と教師がなおす登校拒否ー母親ノート法のすすめ

 多くの人は、「登校拒否(不登校)が病気である」と言われても納得できないことが多いでしょう。

 子どもは普通に元気にしています。学校に行くことや学校に行くことに関する話題を出さなければ普通に会話もできていることも多いかもしれません。

 でも、学校に関することを話題にすると、急に怒り出したり、機嫌が悪くなったりするので気を使うことも多いのではないでしょうか。

 今後、どのようになっていくのか将来を考えると不安が増すばかりでしょう。

 日々戸惑う毎日で、なかなか光が見えません、と感じておられると思います。

 だまされたと思って、一度、子どもは重い病気だと思って、お子さんに優しく接してみることをお勧めします

 大丈夫です。きっとお子さんは、いつの日か元気になって、元のように学校に通えるようになると思います。

 前回も書きましたが、不安なことは子どもに伝えず、私でよければ、いつでもメールをください

 愚痴をお聞きすることぐらいならできますので、いつでもメールを送っていただき、お子さんには、優しく接してあげてください。

 Twitterなどで匿名で愚痴るのも、とてもいい方法だと思います。

⭐️ ⭐️

 母親ノート法については、次のページにも書いています。

母親ノート法(1)母子の会話パターンに進む内部リンク

母親ノート法(2)快・不快と評価基準に進む内部リンク

母親ノート法(3)議論しないことに進む内部リンク

母親ノート法(4)説教しないことに進む内部リンク

母親ノート法(5)否定的感情の処理に進む内部リンク

母親ノート法(6)代弁しないことに進む内部リンク

母親ノート法(7)要求をきくことに進む内部リンク

母親ノート法(8)親の心、子どもの心に進む内部リンク

母親ノート法(10)不登校の理由に進む内部リンク

母親ノート法(11)教師の思いに進む内部リンク

 東山紘久さんの言葉については、次のところでも書いています。合わせてお読みください。

登校拒否は心の病気であるに進む内部リンク

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 お子さんが不登校のまあささんの書かれた本の紹介です。ぜひお読みください。

小2息子、不登校。~親子で泣いた絶望の夜に進む内部リンク

 

 

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