保護者との面談の進め方 小学校初任者研修018

初任者研修資料
つばさ
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保護者との面談の進め方について知りたいです。

 学期末などに、保護者と面談することがあります。

 多くの場合は、学校全体で、午後からの授業をなくし、時間を設定して、個人懇談会という形で時間をお知らせして実施することが多いと思います。

 ここでは、保護者との面談の進め方について伝えます。

保護者との面談の進め方

<準備すること>

🟠前もって都合のいい日時を聞く

 学校から懇談会の日程を伝え、保護者の意向も尋ねて、日程調整することが多いと思います。兄弟姉妹がいる場合は、できるだけ配慮して、同じ日の近い時間帯にするとよいでしょう。そのためには、他の教員との連絡調整が必要です。余裕をもって、日程調整をするようにしましょう。

🟠通知表などの資料を用意する

 学期末などの定期的な面談においては、時間が限られていることが多く、いかに資料を準備をしておくかということがたいへん重要になります。

 学校によっては、学期末の面談で通知表を見せることにしているところもあります。通知表を渡した後で、保護者から、なぜ、この成績なのか納得できないということで、説明を求められることが多いことが理由として挙げられます。

通知表の作成に進む内部リンク

🟠子どもの作品などを用意する

 面談の際に、次の面談の保護者の方に、廊下などで待ってもらうことがあります。そのような場合、少しでも快適にお待ちいただくために、子どもの作文や絵画などを用意して、見ることができるようにしている方もいます。

 普段から、子どもの作品を定期的に持ち帰らせている場合は、あまり作品などはないかもしれませんが、意図的にとっておき、面談後持ち帰らせるということもできます。

 保護者におすすめの本などを用意しておくということもあります。

 ただ、夏の暑い時期や冬の寒い時期に個人懇談会が設定されることが多いですので、待ち時間はできるだけ少なくすることは大切です。

<面談中の注意>

🟠場所を決める

 保護者にとってあまり圧迫感のない机や椅子の配置にする必要があると思います。

 図のAのような対面という形よりも、Bのように少しずらした位置どりや、Cのように1つの机を横にして少し斜めを向く方向に机や椅子を配置する方がいいと思います。

 保護者に子ども用の椅子に座ってもらう場合もあるようですが、できれば、保護者には、教師用の椅子に座っていただき教師は、パイプ椅子に座るようにした方がいいように思います。

🟠何を話すか決めておく

 子どもの学校での様子を話すことが多いと思います。できるだけ、子どもの学校の学習中や学校生活の中のよいところ、成長、がんばり、長所を中心に話すようにすることが大切です。

 間違えても、子ども欠点、短所、直して欲しいところなどを中心に話すことは厳禁です。

 通知表を見せる場合でも、いきなり、通知表を見せるのではなく、最初は、子どものよさを伝えてから見せるようにしたいです。

 通知表の評価の観点などの説明よりも、子どものいいところを具体的な例を示して伝えるようにしたいものです。

 保護者と教師が、子どもの成長を共に喜ぶ場にしたいです。

 教師側だけが話す場にしないことも大切です。

🟠保護者の話聞く時間ももつ

 家庭での子どもの様子や、保護者の質問や疑問も聞くようにします。

 保護者の質問や疑問についても、できるだけ真摯に応える必要があります。

 しかし、限られた時間の中での面談ですので、長くなりそうな場合は、日を改めて面談するようにします。

🟠時間を守る

 個人懇談会などの保護者との面談で大切なのは、時間を守ることです。

 前もって時間設定を組む段階で、余裕をもって計画を組むことも大切ですが、1人1人との面談においても、時間を守るようにします。なかなか話を切り上げない保護者に対しても、時間がくれば、「次の方がお待ちですので・・・」と伝え、面談会を終わるようにします。

 時間内で終わらない内容については、別の日に時間を設定して面談の機会をもつようにします。

 最近、教職員の時間外労働が問題になっています。多くの学校で、個人懇談会の連絡をする際に、時間帯も明示してあると思います。午後6時からの懇談を希望される方もいるかもしれませんが、基本的には、時間内で終わるように伝えることが大切です。

 仕事をお持ちの保護者や保護者が一人しかいない場合もあるでしょうが、年に何回も個人懇談会などの保護者との面談があるわけではないので、定期的な面談の時は、きちんとお願いして、保護者にも時間を守っていただくことが大切です。

 自分は、独身なので時間に融通がきくから、保護者の要望に応えるのが大切だ、何時でも大丈夫と考えるのではなく、同僚や管理職など他の教職員の勤務時間が遅くなることに対する配慮ができるのが社会人だと思います。

🟠保護者との面談は、子どもの成長のためである

 保護者との面談の日の次の日は、ぜひ、子どもの様子を見てほしいです。

 保護者との面談の後、家庭で、子どもが保護者から何を褒められ、何を叱られたのか見極めて欲しいです。直接、聞いてもいいです。

 保護者との面談を、子どものやる気や意欲が増す機会にしてほしいと思います。

🟠参考資料

 なお、次の場合については、このブログ内の関連するページをお読みください。

懇談会などで、子どもを本好きにする方法を聞かれた場合

子どもを本好きにさせる方法に進む内部リンク

要求の高いタイプの保護者への対応の仕方を知りたい場合

新任教員翼くんの日々(008)保護者との面談に進む内部リンク

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