教育の情報化について知りたいです。
学校では、さまざまな教育がなされています。
その中で、最近とても大切なこととされていることに「教育の情報化」があります。
今回は、「教育の情報化」について書きます。
教育の情報化
🟠教育の情報化
<教育の情報化とは?>
文部科学省は、2020年(令和2年)6月に「教育の情報化に関する手引ー追補版」を発行しています。
教育の情報化に関する手引ー追補版に進む(外部リンク)
その中で、教育の情報化について次のように書いています。
「教育の情報化」とは,情報通信技術の,時間的・空間的制約を超える,双方向性を有する,カスタマイズを容易にするといった特長を生かして,教育の質の向上を目指すものであり,具体的には次の3つの側面から構成され,これらを通して教育の質の向上を図るものである。
① 情報教育:子供たちの情報活用能力の育成
② 教科指導における ICT 活用:ICT を効果的に活用した分かりやすく深まる授業の実現等
③ 校務の情報化:教職員が ICT を活用した情報共有によりきめ細やかな指導を行うことや,校務の負担軽減等
あわせて,これらの教育の情報化の実現を支える基盤として,
・ 教師の ICT 活用指導力等の向上
・ 学校の ICT 環境の整備
・ 教育情報セキュリティの確保
の3点を実現することが極めて重要である。
教育の情報化に関する手引ー追補版
文部科学省では、「情報教育」「教科指導におけるICT活用」「校務の情報化」この3つを進めることが大切だと考えています。
そのために、学習指導要領の中に、教育の情報化の大切さを記入したり、GIGAスクール構想を打ち出し、義務教育を受ける児童生徒のために、1人1台の学習者用PCと高速ネットワーク環境などを整備したりしています。
GIGAスクール構想 情報教育に進む(内部リンク)
<教育の情報化に関する手引>
先程紹介した「教育の情報化に関する手引ー追補版」では、次のような8章からできています。
第1章 社会的背景の変化と教育の情報化
第2章 情報活用能力の育成
第3章 プログラミング教育の推進
第4章 教科等の指導におけるICTの活用
第5章 校務の情報化の推進
第6章 教師に求められるICT活用指導力等の向上
第7章 学校におけるICT環境整備
第8章 学校及びその設置者等における教育の情報化に関する推進体制
教育の情報化に関する手引ー追補版
学校現場の教員にとって、特に注目すべき点は、第2章から第6章に書かれていることでしょう。
その中で、第2章から第4章に書かれていることは、どのようにして子どもに情報活用能力を育成し、子どもの教育の質を向上させていくかということです。
第5章と第6章においては、教員の働き方改革を含めて、どのようにして校務の情報化を進めていくかということと、どのようにして子どもの情報活用能力を育て、日々の授業の中でICTを活用するために教師自身のICT活用指導力の向上を図るかということです。
教員自身が積極的に、学校の教育や授業の中に、情報機器のよさを取り入れていくことで、教育環境はよりよくなっていく可能性があります。
しかし、残念なことに、自治体や各学校、教員によって、教育の情報化に対する関心の高さには、かなりの差があるのが現実だと思います。
小学校の教員の中で、2年生の子どもにかけ算を教えたり、九九を覚えたりすることの大切さを感じることに対する差はあまりないように思います。特別な支援の必要な子どもに対する場合を除いて、「2年生の段階で、九九は絶対に覚えた方がよい」という認識は共通していると思います。しかし、同じように「○年生の段階で、情報機器の○○は活用できる方がよい」という共通した認識はまだまだないように思います。
<教員の情報機器に対する2つのタイプ>
現在学校に勤務している多くの教員にとって、パソコンやスマートフォンなどの情報機器は、大人になってから活用するようになったものです。
子どもの頃から、そのような機器を普通に使っていた教員は、若手の教員を除いてあまりいないように思います。
学校現場に限らず、このような新しいものに対する向き合い方には、昔から2種類のタイプの人がいます。
1つのタイプは、積極的に進んで活用しようとするタイプです。
もう1つは、できれば、昔ながらの自分のよく知っている方法にこだわり、そのようなものには関わらないようにしようとするタイプです。
学校の方針を決める管理職にも、この2つのタイプはいます。
新しい情報を常に取り入れ、自分の知らないことでも、進んで学び、指導法の1つとして取り入れてて、学校の中で活用していこうとするタイプです。
もう1つは、できれば、自分のよく知っている指導法に親しみを感じ、新しい指導法はよくわからないので、そのような機器の扱いがよくわかるものだけで進めてくれたらいいよ、というタイプです。
<積極的に教育の情報化を進めている学校例>
日本の学校の中には、積極的に教育の情報化を進めている学校がたくさんあります。
そのような学校の中で、今回は、千葉県の印西市立原山小学校を紹介します。
千葉県教育庁学習指導課が発行している「令和3年度千葉県GIGAスクール通信 vol.13」の中で
印西市立原山小学校の紹介をしています。
そこでは、「ICTを利用することが目的化することなく、児童生徒の資質・能力の向上に向けて ICTを活用するという視点で実践事例」を見るように書かれています。
そして、授業改善の3つの視点として、次の3点を取り上げています。
STEP1 ICTを活用するための環境づくり
STEP2 学習支援ソフトで個別最適な学び
STEP3 児童の意見を交流する
詳しくは、実際の通信をご覧ください。
千葉県GIGAスクール通信 vol.13に進む(外部リンク)
印西市立原山小学校では、様々な情報教育に関する資料をホームページに掲載しています。
その中で、とても参考になったのは、「情報活用能力体系表」です。なかなかよくできた体型表だと思います。
情報活用能力体系表に進む(外部リンク)
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情報教育に関係する内容については、次のページをお読みください。
ICT教育とはに進む(内部リンク)
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