PTA活動について知りたいです。
また、どう協力すればいいかも知りたいです。
多くの学校には、PTAという組織があります。
PTA活動の理解と協力について書きます。
PTA活動の理解と協力
🟠PTA組織とは?
PTAは、英語のParent Teacher Association(親・教師・協会)の略です。文字通り、各学校で組織された保護者と教職員の団体です。
主に、社会教育関係の役割を担う任意団体です。
PTAの結成や加入を義務付ける法的根拠はなく、全ての児童・生徒のための無償のボランティア活動を行うのが、活動の始まりです。
PTAでは、児童、生徒などの子どもたちは、受益される立場ですが、PTA会員ではありません。
最近は、地域住民(Commuity)を含んだ活動をした方が、活動に広がりと深まりができるとの考えから、PTCA活動に移行する団体もあります。
🟠PTA活動の役割
PTA活動の法的根拠はありません。しかし、組織を円滑に運営するために、各PTA組織で、PTA規約を作成しています。
PTA規約には、次のようなことが書かれています。
PTA会長などのPTA役員の種類とその決め方
広報委員会、学級委員会、郊外指導委員会、成人教育委員会などの専門組織の種類と役割
PTA会費の集め方、予算の計画と、会費の実際の使い方、決算の仕方
PTA総会の時期や審議する内容
運動会や卒業式、登下校指導、夜間巡視活動など、学校行事や日常活動への協力の内容
🟠PTA会費について
組織を潤滑に運営するためには、どの組織でも、費用が必要になってきます。
PTA活動の多くの費用は、保護者から会費を徴収することで成り立っています。
多くの学校では、教職員も会費を払うことになっていることが多いです。
学校によっては、卒業生の保護者や地域住民などに、協賛金名目で、寄付を募ることがありますが、勿論、法的根拠はありません。
寄付の供与を強制的に行えば、法的に問題になることもあります。
つい先日も、学校の管理職の求めに応じたPTAの方が、地域住民に強要する形で、協賛金を求めようとして、問題になっていることが、SNSで話題になっていました。
学校側が、学校運営に使うからという名目で、PTA活動費から、寄付を求めることなど言語道断の行為ですが、全くないわけではありません。
私が教員になりたての数十年前は、運動会の弁当代などをPTA活動費から払ってもらっていたこともあったように思います。最近は、自分にかかる費用は、自分が払うという当たり前のことが、きちんと行われるようになってきていると思います。
多くの学校では、PTA役員の会計担当が、PTA会費の執行を行うのですが、学校の事務職員や教頭などに委託することもあります。多くの教育委員会では禁止していますが、黙認している場合もあります。
学校関係者が、PTA会費から、金銭を、勝手に私的に流用してしまい、懲戒免職などの処分を受けた事例は、残念なことですが、多数あります。
🟠PTA活動への協力
PTA活動の専門組織に、教職員が、校務分掌の係などをもとに、割り当てられることがあります。
例えば、学校新聞の担当者が、PTAの広報委員会に属したり、体育主任が、PTAの保健体育委員会に属したりします。
具体的には、学校新聞の担当者が、PTA新聞の校正を頼まれたり、PTA新聞の記事を頼まれたりすることもあります。
若い間は、休日などにあるPTA活動に、参加するように、PTA役員や管理職から頼まれることもあります。
基本的には、任意参加ですが、教職員もPTA会員ですので、できる範囲で協力をすることが望ましいです。
勿論、勤務外の仕事ですので、断ることは自由です。
ただ、それらの活動には、子どもたちが参加することが多いです。
子どもたちの学校外の様子を知る機会として、参加することもあってよいとおもます。
それらのPTA行事に参加するPTA会長を始めとして、PTA役員やPTA会員のみなさんも、子どものことを思って、ボランティアで参加されています。
教職員もボランティア活動の一環として参加するのも、よい経験になると思います。
ただ、若い教職員ばかりがお願いされるという嘆きは、大いに共感できます。
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