ICT教育について知りたいです。
最近パソコンやネットなどの情報通信機器の発達に伴ってICT教育が盛んです。
今回は、「ICT教育とは」何かについて書きます。
ICT教育とは
🟠ICT教育とは
<ICT教育とは何か?>
ICT教育の「ICT」は、Information and Communication Technology の頭文字をとった言葉で、日本語の意味は「情報通信技術」です。
ICT教育とは、パソコンやタブレット端末、インターネットなどの情報通信技術を活用した教育手法のことです。
ICT教育を進めるために、文部科学省は、令和元年(2019年)12月に「教育の情報化に関する手引」を作成し、令和2年(2020年)6月に「教育の情報化に関する手引ー追補版」(以下追補版手引と記す)を追加作成しました。
「追加版手引」では、「教育の情報化」について次のように説明しています。
「教育の情報化」とは,情報通信技術の,時間的・空間的制約を超える,双方向性を有する,カスタマイズを容易にするといった特長を生かして,教育の質の向上を目指すものであり,具体的には次の3つの側面から構成され,これらを通して教育の質の向上を図るものである。
1 情報教育:子供たちの情報活用能力の育成
2 教科指導におけるICT活用:ICT を効果的に活用した分かりやすく深まる授業の実現等
3 校務の情報化:教職員が ICTを活用した情報共有によりきめ細やかな指導を行うことや,校務の負担軽減等
あわせて,これらの教育の情報化の実現を支える基盤として,
・ 教師のICT活用指導力等の向上
・ 学校のICT環境の整備
・ 教育情報セキュリティの確保
の3点を実現することが極めて重要である。
教育の情報化に関する手引ー追補版
また、「追加版手引」では、具体的な「学校におけるICTを活用した学習場面」として次の10の場面を挙げています。
- 一斉学習(教師による教材の提示・A1)
- 個別学習(個に応じた学習・B1)
- 個別学習(調査活動・B2)
- 個別学習(思考を深める学習・B3)
- 個別学習(表現・制作・B4)
- 個別学習(家庭学習・B5)
- 協働学習(発表や話合い・C1)
- 協働学習(協働での意見整理・C2)
- 協働学習(協働制作・C3)
- 協働学習(学校の壁を越えた学習・C4)
教育の情報化に関する手引ー追補版に進む(外部リンク)
今後の学校教育において、ICT教育が大きな位置を占めるのは間違いありません。
<ICT教育の問題点>
しかし、ICT教育を進めるためには、まだまだいくつかの問題点があるように思います。
1つは、指導者の経験不足です。
指導を担う多くの教員は、ICTを活用した教育を自分自身が受けた経験がありません。
多くの教員は、まず自分が受けた教育経験を元に指導の方法を考えます。
若い教員が増えたとはいえ、学校において、指導的立場にいる教員や管理職がパソコン機器を使って指導を受けた経験は、まだまだ少ないのが実情です。
もしかすると、指導する立場の教員よりも、指導を受ける子どもの方が、幼少期の頃からパソコンやタブレットを活用し、それらの情報機器を身近に感じ、上手に活用しているかもしれません。
2つめは、家庭によるICT環境の格差です。
家庭によってネット環境やパソコンやタブレットなどの情報機器の所有の状況は違います。
ある家庭では、家庭の至る所でネット環境が整備され、ボタンを押すと、すぐにパソコンなどが起動し、使うことができる状況になっていると思います。
そのような子どもにとっては、テレビを見るように簡単にパソコンやタブレットを利用し、ユーチューブなどの動画を見たり、パソコンを使って検索をしたりすることが当たり前になっていると思います。
ある家庭では、ネット環境はなく、パソコンやタブレットなどもありません。学校で初めて触る子どももいると思います。
家にネット環境や情報機器が整備されている家庭では、保護者に使い方を教えてもらうこともできるでしょう。しかし、整備されていない家庭では、保護者もよく理解できないので、子どもが学校からパソコンを借りてきても使い方がわからないことも多いでしょう。
3つめは、ICTに関わる情報モラル教育についてです。
多くの学校では、情報モラル教育をおこなっていると思いますが、まだまだ不十分なように思います。
ICT機器を安全に活用するためには、基本的な情報モラルについて知っておく必要があります。
家庭によっては、パソコンはなくても子どもに、通信のできるゲーム機や携帯電話をもたせていることがあります。インターネット等の普及が急速に進む中で、インターネットの掲示板や携帯電話のメールによるいじめ、いわゆる「ネットいじめ」が多発しています。
また、インターネットを通して、知り合いを作ることも容易にできます。
ニフティが運営する子ども向けサイト「キッズ@nifty」では、「インターネット上の友だち(ネッ友)」に関するアンケート調査を実施しました。その結果、ネッ友がいる小中学生は59%(うち、小学生は53%)いました。そのうち、15%が「会ったことがある」ことがわかりました。
子どものホンネ調査レポートに進む(外部リンク)
インターネット上の友だちの中には、自分のことを偽っている人もいます。
インターネットの友だちが自分と同じ年齢だと思っていたのに、会ってみると大人だったということもあり得ます。時には、インターネットを通して、子どもが犯罪に巻き込まれてしまうことも考えられます。
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