母親ノート法(5)否定的感情の処理 親子関係

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つばさ
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母親ノート法の否定的感情の処理の方法を知りたいです。

 親子関係は時にはむずかしいことがあります。

 今回は、「母親ノート法:否定的感情の処理」を中心に書きます。

母親ノート法:否定的感情の処理 

🟠母親ノート法:否定的感情の処理

<生きること>

 人は、ただ生きていくだけで、様々な出来事に出合います。日々の身近な人との関わり、社会の様々な出来事、自分の身に起こった体調の変化などいろいろあります。

 そのような出来事などの中には、自分の中に嫌な感情を起こすものもあります。

 肩こり、手足のだるさ、頭痛、めまい、多汗、睡眠不足、食欲不振、気力不足などの体調不調を起こすものもあります。

 心身に対するストレスと言い換えてもいいかもしれません。

 そのようなストレスを、うまく処理できる人もいれば、うまく処理できない人もいます。

 うまく処理できる人の中には、自分なりのストレス解消の方法をもっている人がたくさんいます。

 規則正しい生活をする、朝日を浴びる、映画鑑賞や読書で泣いたり笑ったりする、スポーツジムで簡単な運動をする、おしゃれを楽しむ、たくさん眠る、好きな音楽を聞く、散歩やジョギングをする、入浴をする、旅行をする、気の合う人とお喋りを楽しむ、美味しい食事を楽しむ、あえて何もせずにぼうっとする。

 いろいろな方法があります。

 このような自分なりのストレス解消の方法をもっている人は、何が不幸な出来事に出合ってもなんとか乗り切ることができるかもしれません。

 しかし、日々ストレスが重なるようなことが続くと、そんなふうにうまくストレスを解消することができなくなることもおこります。

 ストレスがたくさんかかり、自分だけでは処理できなくなると、人は、否定的な感情に包まれてしまって、愚痴を言ったり、嫌味を言ったり、人に八つ当たりをしたりすることが多くなります。

 子どもが登校拒否や不登校になってしまうと、多くの母親は、自分の思い通りにいかない子どもの態度や行動に対して、否定的な感情をもつようになります。時には、その否定的な感情は、協力的でない夫などの家族に向かうこともあります。

 ごく普通の感情の発露だと思います。

<否定的感情の処理>

 東山紘久氏は、「母親と教師がなおす登校拒否ー母親ノート法のすすめ」(創元社・1984年)という本の中で、次のように書いています。

 母親ノート法をつけ、母親ノート法の原則に従って、子どもに対応することは、大変なことである。母親にとっては、きつい修行になる。修行がつらいと、誰でもついついぐちを言いたくなるなる。ぐちを言わないでおこうとすると、たまった不満は、皮肉やいやみに変わる。それらをすべて押さえていると、子どもが気ままで、勝手放題にしているように見え、ついには、どこかで不満が爆発する。このことは、母親ノート法の実践初期に付随する、どうしても避けられないようなものである。母親ノート法を頭で理解しているが、子どもの心の深い理解が、母親の想いの中でできていない時は、母親の方に子どもに対する否定的感情がたまる。これらの否定的感情は、生ゴミのようなものである。あちこちにまき散らしては、家中、臭くなってかなわない。子どもはこの臭みを一番嫌う。

 母親ノート法は、点検者を必要としている。点検者は生ゴミの処理係のような人である。母親ノート法は、始める時に、母親に一週間分の否定的感情をすべてポリ袋に入れて、点検者のところへ持って来てもらうように言ってある。点検者は、そこから否定的感情を取り出し、点検の場で処理していくのである。

 皮肉、いやみ、ぐちは、子どもに対する否定的感情が言語表出されたものである。皮肉、ぐち、いやみを言いたくなったら、いち早くポリ袋に収めてもらいたい。子どもや他の家族にそれをぶつけたら、折角の母親ノート法がうまくいかなくなるからである。

母親と教師がなおす登校拒否ー母親ノート法のすすめ

 このように東山氏が書いていますように、母親ノート法を実施する上では、点検者が必要です。

 否定的な感情の処理を自分だけで行うには、限界があります。上手に他者の援助を求めることはとても大切なことです。

 子どもが不登校や登校拒否などになったりした場合は、自分のできることの限界を知り、きちんとした専門家の援助を受けることは、子どもにとっても母親にとってもとても大切なことです。

 インターネットで調べてみますと、母親ノート法の点検者の研修会を行なっているところや母親ノート法の点検者をされている方がいます。「日本心理福祉教育研究所」や「ファミリーコミュニケーション・ラボ」や「カウンセリングルームスマイル」などです。

日本心理福祉教育研究所に進む外部リンク

ファミリーコミュニケーション・ラボに進む外部リンク

カウンセリングルームスマイルに進む外部リンク

 費用は必要になると思いますが、母親ノート法の点検者を必要とする方は、直接それらの方々に連絡をとられることをお勧めします。

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母親ノート法(6)代弁しないことに進む内部リンク

母親ノート法(7)要求をきくことに進む内部リンク

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