Flipというとてもいいツールを知っていますか?
現在、多くの小学校では、パソコンが導入されています。
しかし、学校によって、パソコンを授業などに活動している状況にはかなり差があります。
今回は、「Flipの活用」について書きます。
Flipの活用
🟠Flipのの活用
<Flip(フリップ)とは?>
Flip(フリップ)は、表現したいことを動画で発信し、教室で簡単に相互鑑賞・交流などができるソフトウェアです。
Flipは、元々、Flipgridという名称で、2012年にミネソタ大学のLTメディアラボで開発されました。そして、翌年の2013年から、一般公開されました。
Flipgridは、2015年にミネアポリスに拠点を置くスタートアップ企業の名前として設立され、ソフトウェアの管理とサポートを行っていました。
Flipgridの公開当初は、教師などの使用者がソフトウェアのサブスクリプション料金を支払うことで運営されていました。
その後、2018年6月にMicrosoftによって、この会社は買収されました。それと同時に、教師がソフトウェアを無料で使えるようにし、既存のサブスクリプションを持っている教師には返金されました。
買収当時、Flipgridは180カ国以上で2000万人以上の子どもに利用されていました。
Microsoftは、2022年6月に行われたイベントの中で、FlipgridをFlipという名前に変えることを発表しました。
Flipは、教室で使用することのできる、動画などを用いた発信、相互鑑賞・相互交流などが簡単にできるプラットフォーム(標準環境)です。
<Flipでできること>
子どもは、パソコンやタブレット末端などを使って、自撮りの映像や音声をクラス専用ルームにアップすることができます。子どもがアップした映像や音声は、お互いに見合ったり(相互鑑賞)、コメントやステッカー等でお互いに自分の考えや感想を伝えたり(交流)することができます。
Flipのよさは、「文字入力」の必要がないことです。高学年の子どもでも慣れていない子どもには、パソコンやタブレットなどで文字を入力することはとてもむずかしいことです。
しかし、文字入力の必要がありませんので、低学年の子どもでも、自分の思いを表現し、伝えることができます。
さらに、Flipは操作が比較的簡単で、少し慣れると、低学年の子どもでも、遊び感覚で表現することができます。いくつかのキャラクターが使えるようになっていますので、子どもは楽しく活動ができます。
Flipを操作するだけで、撮影、投稿、視聴ができるのもこのソフトウェアのよさです。複数のアプリを触らないといけないような煩わしさがないところも、小学生向きのソフトウェアといえます。
2019年の研究では、Flipを使うことにより、使用する子どもの口頭発表能力が向上したと結論付けられています。
2020年の研究では、このソフトウェアの使用により子どもたちの意欲ややる気が向上したとする研究が行われました。
<Flipの登録の仕方>
Flipは、とてもすばらしいソフトウェアなのですが、唯一かつ最大の欠点が日本語対応していないことです。登録画面の英語を読みながらになりますが、それほど難しくないのでがんばって登録してください。多くは、ピンク色を選ぶと、次に進むようになっています。
まず、Flipの登録画面に行きます。
Flipの登録画面に進む(外部リンク)
① Sing Upをクイックします。(ピンク色)
② Microsoft、Google、Appleのアカウントのいずれかをクイックします。
③ 使用するアカウントをクイックします。(アカウトがない場合は作ります)
④ 生年月日の入力:自分の生年月日を入力します。
⑤ 国の設定:JAPANを選んで、NEXT(ピンク色)をクリックします。
⑥ クループのタイプの選択:「Classroom」でよければ、それを選択します。
⑦ 年齢層の選択:小学校の場合は、「Age3-10」か「Age11-13」のどちらかを選択します。
⑧ グループの名前の入力:好きな名前をおつけください。
⑨ ヘッダー画像の選択:好きなヘッダー画像の選択をします。
⑩ Create(ピンク色)をクイックすると、登録が完了します。
<Flipの授業での活用例>
A:最初は、自己紹介をしてみるのが、よいかもしれませんね。
B:音読を録音するのもよいでしょう。
C:音楽のリコーダーテストもよいでしょう。
何回も練習した後、子どもが納得したものをFlipで録画して提出することができます。
<Flipをよりよく活用するために>
Flipのホームページには、Flipの活用事例がたくさんあります。たくさんの教員が自分の活用事例をブログで投稿しています。
FlipのBlog(ブログ)に進む(外部リンク)
ただ、先程書いたように全て英語です。英語が得意でない人には、少しハードルが高いと感じるかもしれません。
ただ、時代は進み、Googleなどの翻訳機能はとても向上しています。
面白そうだなと思ったものをコピーし、「Google 翻訳」などにペーストすると、すぐに日本語に翻訳してくれます。
Google 翻訳に進む(外部リンク)
このような翻訳機能を使わなくても、小学校の教員で、Flipを活用している人がいますから、それを参考にするのもとても簡単でよい方法です。
教員の方には、坂本良晶さんのYouTube動画がお勧めです。学校現場でどのようなことができるかとてもわかりやすい動画になっています。
全ギガYouTube動画の4つめの動画が、Flipの紹介です。
全ギガYouTube動画に進む(外部リンク)
青森県の教員、前多昌顕さんのYouTube動画もとてもわかりやすいです。
前多昌顕さんは、「MIEE MAETAのお手軽ICT活用」というところに、たくさんのYouTube動画を載せています。Flipに関しても10本以上の動画を作って公開されています。
MIEE MAETAのお手軽ICT活用に進む(外部リンク)
管理アカウントを登録する:これから始めるFlip その1に進む(外部リンク)
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