子ども向けブログ「よみもの」はじめます

教育雑感
しぎた
しぎた

子ども向けブログ「よみもの」はじめます。

よみもの」というブログ名です。 よみものに進む(外部リンク:姉妹ブログ)

ブログ「よみもの」の特徴

 子ども向けブログ「よみもの」に載せる文章の特徴は、次の通りです。

1.ひとまとまりの文章の長さが600字~1000字程度と短い。

2.その結果、短時間でさっと読める。

3.全ての漢字に読みがなをつけている。

4.その結果、ひらがなが読める人は、読むことができる。

5.さまざまな形式の文章を載せる。

6.その結果、文章に慣れることができる。

7.イラストや写真などをたくさん使うようにする。

8.その結果、読みやすくなる。

9.一部の記事には、英訳をつける

⒑ 日本語の苦手な英語園の人も読むことができる

   れいちゃん

国語科の教科書について思っていること

 教員の時から、小学校の国語科の教科書に対して、次のようなことを思っていました。

1.文学的文章や物語文の割合が大きく、1つ1つの作品の文章量が多い

2.説明的文章や説明文も、文章量が多い

3.1や2の結果、作品数が少ない

4.文章量が多いので、1つの教材を長い時間かけて教える(学ぶ)ことになる

5.漢字に読みがながついていない

6.5の結果、日本語に不慣れな来日したばかりの子どもたちや、特別支援学級在籍の子どもたち、ディスレクシアの子どもたちなどは、自分一人の力では読めないことが多い。

※ディスレクシアとは、知的には問題はないものの、読み書きの能力に関して、困難を感じる症状のことをいいます。

小学校学習指導要領に書かれていること

 また、小学校学習指導要領解説国語編には、「読むこと」の言語活動例として、次のような文章が載っています。

事物の仕組みを説明した文章などを読み,分かったことや考えたことを述べる活動。

                 第1学年及び第2学年の内容より

記録や報告などの文章を読み,文章の一部を引用して,分かったことや考えたことを説明したり,意見を述べたりする活動。

                 第3学年及び第4学年の内容より

説明や解説などの文章を比較するなどして読み,分かったことや考えたことを,話し合ったり文章にまとめたりする活動。

第5学年及び第6学年の内容より

 しかし、「事物の仕組みを説明した文章」や「記録や報告など文章」や「説明や解説などの文章」のうち、子どもが読みやすい文章は、子どもの周りにあまり多く存在しません。

 パソコンを使って、ネットなどを活用した調べ学習をした場合、子どもにとって問題になるのが、漢字の存在です。

 ネット上に存在する、多くの大人向けに書かれた文章には、漢字に読みがながついていることはほとんどなく、普通の学力の子どもには、難しくて読めないことが多いです。

 パソコンを使って、ネットなどを活用した調べ学習をした場合、とても内容のある、よい文章でも、読めないので、使えないということが多くありました。

   かずくん

漢字について、日常生活の中で経験したこと

 漢字について、日常生活の中で、次のようなことを経験したことがあります。

(経験1)

 わたしの住む町の大きな博物館に行き、子ども向けの体験コーナーに行き、驚きました。

 なぜなら、子ども向けの体験コーナーにある展示物の大部分の文字の漢字に、ルビ(読みがな)がついていません。そこで、遊んだり、体験活動をしたりしている小学生の子どもたちは、展示物を読むことができません

 多分、展示を作っている学芸員の人たちは、子どもに楽しんでもらいたくて考えて展示物を作っておられると思うのですが、子どもたちは、読むことができません。作った人たちは、そのことに多分気づいてもおられないと思います。

(経験2)

 教員のとき、警察の担当者が、子ども向けに、交通安全に関する啓発の文章を、クイズ形式で作って、毎月配信してくださったことがありました。しかし、低、中、高学年別に作成された、3種類の子ども向けの文章の漢字には、全くルビ(読みがな)がついていませんでした。子どもだけでは、楽しいクイズ形式の問題を解くことができませんでした。

 その時は、早速、読みがなをつけていただくようにお願いしました。しばらくして、ルビ(読みがな)がついた文章が配信されるようになりました。

 多くの大人は、子ども相手の仕事をすることになっても、何年生の子どもたちが、どの漢字を習うかなど、考えたこともないと思います。

(経験3)

 わたしは、朝日新聞を購読しています。土曜日の新聞には、「be」という名称の12ページの週末別冊版があります。「ののちゃんのDo科学」というコーナーがあり、「うめ立て地はどうやってつくる?」「数独の問題、どうやって作るの?」などの質問について、小学生の「ののちゃん」と担任の「藤原先生」の会話を通して、科学的な疑問を解説する、有意義な文章が載っています。しかし、紙版の紙面には、漢字にルビ(読みがな)がついていません。先程の「うめ立て地」の疑問は、小学校5年生からの質問に答える形式になっていますが、本当に小学校5年生の子どもに理解してもらおうと思っているのかは、甚だ疑問です。

[デジタル版を見てみると、漢字(かんじ)の後(あと)に、かっこをつけて、読(よ)みがなをつけているので、全(まった)く意識(いしき)していないわけでは、なさそうですが、この文章(ぶんしょう)のように甚(はなは)だ読(よ)みにくいです。]

   つばささん

ブログ「よみもの」を作る理由

 問題点ばかりを、あげつらっていても、仕方がありません。

 なければ、問題を感じる人が作ればいいのです。

 というわけて、子ども向けの「よみもの」というブロブを、2022(令和4)年4月より始めます。

 たくさんの子どもたちや、日本語に不慣れな人の役に立てればうれしいです。

よみものに進む(外部リンク)

コメント

タイトルとURLをコピーしました