家庭訪問の進め方 小学校初任者研修009

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つばさ
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家庭訪問の進め方について知っていますか?

 ここでは、次の3点について、お伝えします。

 2種類ある家庭訪問

 学年の初めに行う家庭訪問

 日常的な家庭訪問

2種類ある家庭訪問

家庭訪問

 家庭訪問には、大きく分けて2つの家庭訪問があります。

 1つは、学年の初めに行う家庭訪問です。

 こちらは、学校で、日程を決めて、午後の授業をなくして、全ての家庭を訪問することが多いです。

 もう1つは、何か緊急なことが起こった時の、日常的な家庭訪問です。

 こちらは、学校での様子を家庭に伝えた方がよいことが起こった場合に、不定期で行われます。

 2つの家庭訪問は、役割や目的が違いますので、それぞれについて書いていきます。

学年の初めに行う家庭訪問

計画的に行う

 学校の始めに行う家庭訪問については、計画を立て、学校から日時を連絡して、訪問することになります。

 この際、保護者から預かっている家庭環境調査などを、学校から持ち出すことは禁止です。

 校区地図に、訪問家庭に印をつけて、児童名や電話番号などを記載することも、個人情報の漏洩の危険がありますから、十分に注意しましょう。

 持ち出してよいもの、持ち出すときの届の出し方(個人情報持出し返却管理簿)などは、自治体や学校によって、決まりがあることが多いですから、管理職の先生や学年主任の先生によく聞いて、正しい方法で管理しましょう。

 個人情報を持ち出すときは、管理簿だけに記載するだけでなく、持ち出すことや返却したことをきちんと口頭で、管理職に報告するようにするとよいと思います。

 家庭訪問の時間が、決まっていますから、遅れないように十分注意しましょう。

 遅れそうな時のことを考えて、保護者の携帯電話番号や自宅の電話番号を自分の携帯電話に入れることも禁止です。

 慌てて、電話をすると、先生自身の個人情報である携帯電話を保護者に知らせることになります。

 学校に連絡して、学校から遅れる旨の連絡をお願いする方法が無難だと思います。

 家庭訪問に際しては、前もって、何を伝えるか考えておく必要があります。

 限られた時間の中ですので、保護者にとっても、子どもにとっても、よい家庭訪問にすることを心がけてほしいと思います。

 学校での子どもの様子を知らせる場合、嘘をつく必要はありませんが、あえて、よくない行動を黙っておくということは、よい方法であると、聞いたことがあります。

 子どもの学校での行動のよい部分に焦点を当てて保護者にお伝えをすると、保護者は嬉しくなります。子どもにそのことを伝えるでしょうから、子どもも嬉しくなります。

 家庭訪問を子どもとや保護者とのよい人間関係を構築する機会にするというのは、よい方法だと思います。

日常的な家庭訪問

電話をするか 家に行くか考える

 学級で何か問題が起こった時には、できるだけ早く連絡をとるようにしましょう。

 学校側が、先手を取って、子どもが家に帰る前に連絡をした場合は、「お知らせ」や「連絡」になります。

 しかし、子どもが家に帰って、子どもの口から事情を聞き、「少しよくわからない」「これは問題だな」と思われて、保護者から電話がかかってくることがあります。

 その時に、いくら丁寧に事情を説明しても、すべての言葉が「言い訳」になります。

「お知らせ」や「連絡」と「言い訳」のどちらがいいかは言うまでもありません。

 電話でもいいと思いますが、少し問題があると感じる場合は、家庭訪問をして、保護者や子どもの顔を見ながら伝える方が、こちらの誠意や心配などがよく伝わり、安心感を与えることができます。

 その際も慌てて行動せずに、学年主任や管理職に報告・連絡・相談をしてから、行動しましょう。

 内容によっては、一緒に、家庭訪問をするということも大切です。

 ここ数年は、コロナ感染症が流行している中での教育活動が続いています。

 家庭訪問も以前のようにできない状況が続いています。家庭訪問が今よりももっと自由に行けるような状況になれば、ぜひ上記に書いたような事柄を実践していただけたらと思います。

 報告・連絡・相談の大切さについては、次のページもあわせてお読みください。

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