新人教員翼くんの日々(005)ホウレンソウ

新任教員翼くんの日々
つばさ
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ホウレンソウってなんですか?

翼です。今日は、ホウレンソウについてのお話です。

ホウレンソウとは、「報告」「連絡」「相談」のこと

 教員の日々は、とても忙しいです。

 ホウレンソウとは、「報告」「連絡」「相談」のことです。

 学校など様々な職種の教職員がいる職場で仕事をしていると、ホウレンソウは、とても大切だと思います。

 学校で「ホウレンソウ」が必要なのは、どんな時、誰に対してか、考えてみます。

 同学年の主任のさくら先生や同じ学年のみさと先生と、授業の進め方や学年の仕事の分担を相談する必要があります。

 たとえば、遠足のしおりを、誰がいつまでに作るのか、来月の学年だよりは、誰がいつまでに作るのかなどを相談する必要があります。

 子どもの指導について困っているのならば、学年主任のさくら先生相談するのも一つでしょう。

 校務分掌については、担当している「避難訓練の計画」について、生活指導部長のみき先生に、相談して、仕事の仕方を聞いて、職員会議に提出する文章を作りました。

 みき先生には、前もってチェックしてもらい、それから教務主任のひとみ先生に提出しました。

 ぼくは、学年だよりとは別に、学級だよりを出したいと考えていました。

 自分の担任している学級だけ出してもいいか、学年主任のさくら先生相談しました。

「頑張ってね」と声をかけてもらったぼくは、早速、家で学級だよりを作ってきました。

 朝、慌てて印刷しようとすると、さくら先生から、「教頭先生には、見せたの?」と聞かれました。

えっ、見せないといけないんですか?」ぼくは、聞きました。

 ぼくとしては、教頭先生に見せて、あれこれ手直しされるのが嫌でした。

 できれば、見せたくはありませんでした。

 すると、学年主任のさくら先生は、次のように教えてくれました。

さくら先生の話

さくら先生
さくら先生

わたしの考えを伝えるわね。

 教頭先生に、学級だよりを見せるのはね、教頭先生などの管理職の先生方に、責任を共同でとってもらうためよ。

 もし、学級だよりに、誤字や間違った情報や人を傷つける表現などがあったら、翼さんに対する保護者の信頼感は低くなるでしょう。

 折角苦労して学級だよりを書いて、評価が下がるなんてもったいない話だわ。

 でも、前もって教頭先生に見てもらっていると、誤字などを直してもらえるし、もし誤字がそのまま残っていても、書いた翼さんだけでなく、誤字を見落とした教頭先生にも責任があるでしょう。

 一番の責任は、当然、翼さんにあるのは変わらないけど、頭を下げる必要がある時は教頭先生も、一緒に頭を下げてくださるわ。

 もし、勝手に学級だよりを出して、不適切な表現などがあった場合でも、同じように頭を下げてくれるとは思うけど、きっと、「前もって見せてくれていたら、未然に防げたのに。」と、教頭先生の翼さんへの人物像は下がってしまうわ。

 でも、教頭先生に見せていたら、「きちんと見ていなくて、保護者にいらぬ誤解を与えてしまって、ごめんね。」ときっと、自分の失敗のように謝ってくださるわ。

 自分の責任を半分にするためにも、私は、些細なことでも連絡し、報告し、相談することにしているのよ。

 黙っていると、「そのことは聞いていませんから。」と、言い逃れをされてしまっても仕方ないでしょう。

 でも、きちんと報告していると、責任は、翼さん個人のものではなく、校長先生を含めた学校全体のものになるのよ。

 特に、失敗したなと思った時は、できるだけ早く「連絡」したり「相談」したりするといいわよ。

 ある先生に聞いた話だけど、子どもの指導の中で失敗した場合、保護者から「どういうことですか。」と電話があってから、そのことについて話をすると、「言い訳」になるけど、前もって電話するなり、家庭訪問するなりして、きちんと経緯について話をすると、それは「説明」になるわ。

言い訳」と「説明」では、どちらが、相手に良い印象を与えるかは、言うまでもないでしょう。

 だから、同僚や上司(校長や教頭)や給食調理員さんや管理作業員さん、事務職員さん、保護者のみなさんなどには、できるだけ小まめに、「報告」「連絡」「相談」をするといいわよ。

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 ぼくは、早速、教頭先生に学級だよりを見せに行きました。

 みなさんも、上手に「報告」「連絡」「相談」をして、失敗を回避し、人間関係や仕事を円滑に進めてくださいね。

(続く)

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