学級経営の評価について知りたいです。
学級経営には、いろいろなポイントがあります。
ここでは、「1学期の学級経営の評価」について書きます。
1学期の学級経営の評価
🟠学級経営のポイント
学級経営には、いろいろなポイントがありました。
「学級経営の計画と評価」では、5つのポイントを示しました。
学級経営の計画と評価に進む(内部リンク)
目標、児童理解、授業づくり、集団づくり、環境整備です。
また、評価については、児童理解、集団づくり、環境整備の3つについて見ていく必要があることを書きました。
そして、評価については、それまでの実践のよさと問題点を確認し、問題点があれば、改善する必要があると書きました。
🟠3つの評価
学習における評価には、一般的に、次の3つの評価があります。
診断的評価、形成的評価、総括的評価です。
診断的評価とは、子どもたちが学習をする前に、子どもたちがどのくらい理解しているのかを知るための評価です。
形成的評価とは、主に、学習中に評価を行い、今の学習方法の妥当性を測るための評価です。
総括的評価とは、一連の学習の後で、その学習の理解度などを測るための評価です。
1学期における学級経営の評価も、この3つの評価の側面があると言えます。
2学期が始まる前の評価をするということでは、診断的評価の要素があります。
1つの学年の途中の状態を評価するということでは、形成的評価の要素があります。
1学期というある一定の期間の評価をするということでは、1学期の状態を総括的評価するという要素があります。
いずれの評価の立場を取るにしても、現状をきちんと把握し、残りの2、3学期に向けて、改善点を洗い出すという目的があります。
🟠評価の実際
ここでは、授業づくり、集団づくり、環境づくりという3つの観点で、具体的に項目を挙げて振り返ることにします。
項目はもっとあると思いますが、ここでは、それぞれの観点ごとに、10こずつの項目をあげて振り返ることにします。
<授業づくり>
①授業の準備を日々きちんとしているか。
②授業のめあてを明確にして授業しているか。
③時間を守って授業をしているか(チャイムと同時に始め、チャイムが鳴ると授業を終えているか)。
④板書はわかりやすい板書になっているか。
⑤発問、指示、助言は明確でわかりやすいか。
⑥机間指導を行い、わかりにくい子どもへの支援をきちんとしているか。
⑦個別学習、小集団学習、全体学習など様々な学習法を取り入れているか。
⑧子どもの理解度は、よいか。
⑨授業中、子どもは、自分の考えや思いなどを発表しているか。
⑩授業中、子どもは、教師や友だちの話をきちんと聞いているか。
<集団づくり>
①いじめはないか。
②いつも一人でいる子どもはいないか。
③仲間はずれや悪口を言う子どもはいないか。
④給食や掃除などの当番の仕事をきちんとしているか。
⑤係活動などはきちんとしているか。
⑥子どもは、時間を守って生活しているか。
⑦子どもは、忘れ物をしていないか。
⑧困っている子どもに優しく接することができているか。
⑨子どもは、お互いに、公平に扱われているか。
⑩特別教室の移動の際、静かに行動できているか。
<環境づくり>
①前面の黒板に関係のない掲示物や文字が残っていないか。黒板は、いつも丁寧に消されているか。
②教室の前方に、子どもの関心を奪うような不必要な掲示物など貼られていないか。
③机や椅子は整えられているか。
④教室や廊下にごみなど落ちていないか。
⑤もしごみなどがあれば、進んで拾う習慣は身についているか。
⑥子どもの机の中や、ロッカーの中は、整理整頓できているか。
⑦廊下や階段を歩く習慣が身に付いているか。
⑧背面の掲示物などは定期的に変えているか。
⑨掲示物の文字に誤字や脱字はないか。
⑩教室全体は整っているか。
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