運営に関する計画(評価) 小学校初任者研修049

初任者研修資料
つばさ
つばさ

運営に関する計画の評価について知りたいです。

 学校の指導は、計画に基づいて実施される必要があります。

 そして、計画通り実施され、成果があったかどうかを検証する必要があります。

 今回は、「運営に関する計画(評価)」について書きます。

運営に関する計画(評価)

🟠運営に関する計画(評価)

<学校の評価方法>

 学校を、評価する方法としては、主に、次の3つがあります。

 1つめは、自己評価です。

 2つめは、学校関係者評価です。

 3つめは、第三者評価です。

 それぞれについて、もう少し詳しく書きます。

自己評価

 自己評価とは、各学校の教職員が行う評価です。

 自らが計画した事柄について、その効果や妥当性などについて、評価基準などに基づいて評価することです。

学校関係者評価

 学校関係者評価とは、学校に関係する保護者や地域住民の代表などの学校関係者などによって構成された評価委員会などが、自己評価の結果について、評価することをいいます。

第三者評価

 第三者評価とは、学校と直接関係をもたない専門家などによって行われる客観的な評価のことをいいます。

<学校評価における法的根拠>

 学校教育法には、学校評価について、次のように書かれています。

 第四十二条 

 小学校は、文部科学大臣の定めるところにより当該小学校の教育活動その他の学校運営の状況について評価を行い、その結果に基づき学校運営の改善を図るため必要な措置を講ずることにより、その教育水準の向上に努めなければならない。

 第四十三条 

 小学校は、当該小学校に関する保護者及び地域住民その他の関係者の理解を深めるとともに、これらの者との連携及び協力の推進に資するため、当該小学校の教育活動その他の学校運営の状況に関する情報を積極的に提供するものとする。

学校教育法

<評価の大きな流れ>

 小学校においては、年度当初に立てた目標に基づき、どの程度の事柄が、実行できたかを検証する必要があります。

 多くの場合は、目標について、予め立てた評価基準に基づき、点数化したり、言葉で記述したりします。

 ここでは、評価の方法に大きな流れに沿って、もう少し詳しく記述します。

 自己評価の流れは、次の通りです。

目標設定

 精選された具体的かつ明確な「重点目標」などを設定します。

自己評価の評価項目の設定

 「重点目標」の達成に必要な具体的な取り組みなどを、自己評価の評価項目として設定します。

 その際、評価項目の達成や取組状況を把握するための「指標(評価基準)を設定しておきます。

日々の取り組み

 重点目標の達成をめざして、学校において、具体的な日々の取り組みを進めます。

継続的な情報や資料の収集と整理

 学校運営に関する様々な情報や資料を、継続的に収集し、整理します。

自己評価の実施

 全教職員が参加して、組織的に自己評価を行います。その時には、子どもや保護者を対象にして、アンケート等を実施、その結果も活用するようにします。また、日々の子どもの成長の様子をできるだけ、客観的な数値などで明らかにするようにし、教職員の単なる印象だけをもとに、子どもの成長などを判断しないようにします。

 自己評価の実施は、年度末に行いますが、多くの学校においては、年度の途中で、中間評価も実施して、その結果に基づいて、重点目標、評価項目・指標等の見直しなどをしておくことも大切です。

自己評価結果の報告書の作成

 自己評価の結果と、今後の改善策などについて報告書にとりまとめます。

学校関係者評価、第三者評価の実施

 必要の応じて、学校関係者を招いて、学校関係者評価を行ったり、第三者評価を行なったりします。

評価結果の公表

 自己評価の結果と今後の改善策などについて、学校のホームページや学校便りなどを通して、保護者や地域の人などに公表します。

 合わせて、管理職により、学校設置者である、それぞれの教育委員会などに報告書を提出します。

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