学級活動の進め方 小学校初任者研修007

初任者研修資料
つばさ
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学級活動とは何か知っていますか?

 ここでは、次の3点について、お伝えします。

 学級活動の目標

 学級活動の具体的な進め方

 掃除当番の仕方

学級活動の目標

 文部科学省作成の「小学校学習指導要領」では、「特別活動」の「目標」について、次のような記載があります。

 集団や社会の形成者としての見方・考え方を働かせ,様々な集団活動に自主的,実践的に取り組み,互いのよさや可能性を発揮しながら集団や自己の生活上の課題を解決することを通して,次のとおり資質・能力を育成することを目指す

(1) 多様な他者と協働する様々な集団活動の意義や活動を行う上で必要となることについて理解し,行動の仕方を身に付けるようにする。

(2) 集団や自己の生活,人間関係の課題を見いだし,解決するために話し合い,合意形成を図ったり,意思決定したりすることができるようにする。

(3) 自主的,実践的な集団活動を通して身に付けたことを生かして,集団や社会における生活及び人間関係をよりよく形成するとともに,自己の生き方についての考えを深め,自己実現を図ろうとする態度を養う。

 小学校学習指導要領 第6章 特別活動

 特別活動の中は、いくつかに分かれていて、その中に「学級活動」があります。

学級活動の目標」は、次のように書かれています。

 学級や学校での生活をよりよくするための課題を見いだし,解決するために話し合い,合意形成し,役割を分担して協力して実践したり,学級での話合いを生かして自己の課題の解決及び将来の生き方を描くために意思決定して実践したりすることに,自主的,実践的に取り組むことを通して,第1の目標(注:上記の特別活動の目標のこと)に掲げる資質・能力を育成することを目指す。

 小学校学習指導要領 第6章 特別活動

 わたしなりに簡単な言葉にすると、「学校生活や学級での生活を、楽しく快適にするために、話し合ったり、役割分担をしたりしながら活動する中で、よりよい行動を行い、友だちとなかよくできる力を身につける」と、いったところでしょうか。

学級活動の具体的な進め方

 文部科学省と国立教育政策研究所教育課程研究センターは、「みんなで,よりよい学級・学校生活をつくる特別活動」という冊子を用意しています。  

この冊子に進む(外部リンク)

 この冊子の中で、具体的な学級活動の進め方が、図や写真、カラーの文字入りで、分かりやすく書かれています。

 冊子の中から、「係活動の指導のポイント」について、書かれた部分を引用します。

係活動と当番活動の違いを明確に

 教師が意識して指導するだけではなく,児童にも係活動と当番活動の違いが明確に理解できるようにします。低学年では,当番的な活動から,工夫が広がる活動になるように言葉かけを行うことが考えられます。

係活動                  

 学級生活を共に楽しく豊かにするために児童が仕事を見いだし,創意工夫して自主的,実践的に取り組む活動です。    

当番活動

 学級生活が円滑に運営されていくために,学級の仕事を全員で分担し,担当する活動です。

みんなで,よりよい学級・学校生活をつくる特別活動/係活動の指導のポイント

 この冊子には、具体的な方法がたくさん記述されていますので、ぜひ参考にしてください。

 学級の活動には、大きく分けて、当番活動係活動があります。

掃除当番の仕方

 当番活動には、給食当番や掃除当番、日直などがあります。

 教員によって、当番を固定にしている場合と、日替わりや一週間程度で交代制にしている場合があります。

 ある程度の期間、固定にしている場合は、子どもがその当番に精通するというよさがあります。日替わりや週替わりにしていますと、子供にとって、当番の内容がよくわからないまま、次の当番に交代ということが起こりえます。

 掃除当番や給食当番の掲示物をていねいに作り、誰がどの当番かよくわかるようになっている学級もよくみます。自分が何の役割か、わかることは大切なことです。

 ここからは、掃除当番について書きます。

 掃除当番などにおいては、できるだけ具体的に、どのような方法で、行うとよいのか伝えことが大切でしょう。

 みなさんは、雑巾の絞り方を知っていますか?

 雑巾は、よく洗い、掌に収まるぐらいの大きさにした後、体の正面に縦向きにおき、内側に絞るようにすると、よく水を切ることができます。

雑巾の絞り方の正解は?縦絞り・横絞り…一番よく絞れるのはコレ!(外部リンク)

 家で、雑巾を使ったこともない子どもに、ていねいに指導や支援をしないまま、雑巾の当番に割り当てますと、べちゃべちゃに濡れたままで、机を拭くことが、よくあります。

 あまりよく汚れの落ちていない真っ黒になった雑巾を、いつまでも使って、机の上を拭いていることもあります。

 ある学校で、雑巾が汚れると、家庭科室などにある洗濯機を使って、定期的に、雑巾を洗っている教員がいました。時には、子どもに任せきりにするのではなく、教員が率先して当番活動を行い、範を示すことも大切でしょう。

 ほうきの使い方、机の運び方、ちりとりの使い方、掃除道具のしまい方などを、ていねいに教えることも大切だと思います。

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