学力と動画視聴などとの関係 教育ニュース

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学力と動画視聴などの関係について知りたいです。

  最近のニュース記事で、学力とSNSや動画などの視聴との関係についての記事がありました。

  今回は、「学力と動画視聴などとの関係」について書きます。

学力と動画視聴などとの関係

🟠ニュースの概要

 朝日新聞の2022年8月12日(金)の夕刊の社会・総合面に、次のような見出しの記事が載りました。

SNSや動画視聴長いほど正当率低く

全国学力調査から明らかに

 記事の初めの部分をそのまま引用します。

 ネットやゲームの利用時間が長いと、成績が下がるー。そんな傾向が、7月に公表された文部科学省の結果から明らかになった。

 国語、算数・数学、理科の3教科で行われた学力調査には、小学6年生と中学3年生の計191万人が参加。調査と合わせて行われたアンケートでは、携帯電話・スマホで1日あたり SNSや動画をどのくらい視聴するか初めて尋ねた。

 「1時間以上」と回答したのは小学校で50・6%、中学校で75・6%。このうち「4時間以上」は小学校で10・9%、中学校で15・4%だった。

 小中とも、利用時間が長くなるほど、各教科の正答率が低い傾向がみられた。

朝日新聞

🟠 SNSや動画の視聴

 最近の子どもや若者の傾向として、テレビ番組を見るよりも、携帯電話やスマホで SNSや動画を見ることが多いという話はよく聞きます。

 「マチコミ」という学校と保護者を結ぶ連絡網サービスが、「子どものYouTube動画視聴事情に関するアンケート調査」を行いました。

 調査概要は次の通りです。

調査対象期間:2021年9月9日~2021年9月10日

調査対象:「マチコミ」利用者(未就学児から大学生までのお子様がいらっしゃる保護者の方)

有効回答者数:12,870名

 調査の結果、次のようなことがわかりました。

 お子さまの1日のYouTubeの視聴時間を、保護者の方に質問したところ、「1時間~2時間」という回答が31%で最多となり、次いで「1時間未満」が28%、「2時間~3時間」が18%、「3時間~4時間」が11%という結果となりました。

 コロナ下、自宅で過ごす時間が増えている昨今。「お子さまのYouTubeの視聴時間は変わりましたか?」という質問に対しては、2人に1人の保護者が「増えた」と回答し、子どものYouTube視聴時間が増えているご家庭も多いことが見て取れます。

 「お子さまはテレビ番組とYouTube動画、どちらをより長く視聴していますか?」という質問には、「TV」が28%だったのに対し「YouTube」が58%という結果に。

マチコミ:子どものYouTube動画視聴事情に関するアンケート調査

 詳しくは、このアンケートを直接見てください。

子どものYouTube動画視聴事情に関するアンケート調査に進む外部リンク

 この調査からも分かるように、コロナ感染症の影響もあり、子どものYouTubeなどの視聴時間は増えているみたいです。

 当然、 SNSの視聴やYouTubeの視聴が増えれば、家庭で学習する時間は減ります

 少し前までは、子どものゲームをする時間が多いことを問題にする保護者が多かったように思います。

🟠保護者の願い

 小学校に勤めていた頃に、保護者会や個人懇談会などで、子どもがゲームばかりするので困っているという相談をよく受けました。

 今では、子どもの関心が、ゲームをすることに加えて、SNS視聴や動画視聴に移ってきているのでしょう。

 多くの保護者は、子どもを自分の願うような、家庭学習を進んでしたり、読書をしたりする子どもになってほしいと思います。

 しかし、現実は、保護者の思い通りにいかないことが多いのではないでしょうか。

 携帯電話やスマホの視聴時間を、子どもと相談して、約束事を決めている家庭は、まだましなのかもしれません。

 多くの家庭では、携帯電話やスマホの利用の仕方を、きちんと親子で相談していないことも多いように思います。

 約束を決めている家庭でも、子どもは、こっそりベッドや布団に携帯電話やスマホを持ち込み、夜遅くまでしていることもあります。

 朝日新聞の記事にあったように、何時間も携帯電話やスマホで、SNSや動画を視聴している子どもの成績が振るわないのは、当然のことのように思います。

🟠では、どうすればいいのか?

 大人でもなかなか自分の決めたことを実行にうつすことは、なかなか困難なことです。

 健康のために、ダイエットをしようとしてなかなか続きませんし、運動が大切だとわかっていても始めることすらできないことも多いです。

 私たち教員でも、自分の決めたことを、日々きちんと実行にうつすことはできないことが多いです。

 自分ができないことを、子どもにだけ要求しても、説得力がありませんし、身勝手な願いです。

 でも、中には、自分の決めたことをきちんと実行できる人や、子どもに約束を守らせることができる人がいます。

 自分なりの方法を見つけるしかないのでしょうが、時には、少し視点を変えて取り組むことも大切なのかもしれません。

 ヒントになるかどうかわかりませんが、「子どもを本好きにさせる方法」について書いた記事があります。参考になれば、幸いです。

子どもを本好きにさせる方法に進むこのブログにあるページ

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