体力・運動能力テストの結果 教育ニュース

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2022年の体力・運動能力テストの結果ができましたね。

 12月23日に、2022年(令和4年)の全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果が公表されました。

 そこで、今回は、2022年(令和4年)の「体力・運動能力テストの結果」について書きます。

体力・運動能力テストの結果

🟠2022年体力・運動能力テストの結果

<全国体力・運動能力、運動習慣等調査とは>

 全国体力・運動能力、運動習慣等調査とは、2008年(平成20年)より日本の全国の小学5年生と中学2年生全員を対象として行われるスポーツテストのことです。

 一般的には、「全国体力テスト」「全国運動テスト」と呼ばれることがあります。

 調査種目は、実技調査が、握力、上体起こし、長座体前屈、反復横跳び、20メートルシャトルラン、50メートル走、立ち幅とび、ソフトボール投げの8つです。

 多くの学校では、小学校1年生から6年生まで、これらの実技テストをすることが一般的です。しかし、文部科学省にデーター結果を送るのは、小学5年生と中学2年生だけになります。

 5年生に関しては、実技テストをするだけでなく、併せて、生活習慣や食習慣、運動習慣などを調査します。ですから、正式名称が、「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」になっています。

 これらの調査は、例年4月から7月の間に各学校において実施します。ただ、2020年(令和2年)度は、コロナウィルス感染症の影響により調査を中止しました。

 調査種目は、男女別に、記録の数値によって、1~10点まで数値化されます。

 そして、合計80点満点の記録は、「体力合計点」として、AからEの5つの段階に分けられます。

 これらの記録は、あくまで過去の記録との結果を比べるために設けられたものです。

 そして、これも当たり前のことですが、今年の結果が良くても悪くても同じ子どもの記録を比べたものではありません。去年の5年生と今年の5年生の記録を比べてものです。

 同じ子どもの成長や伸びを比べたものではない、ということも知っておくことは大切です。

 ただ、毎年小学校5年生と中学校2年生の記録をとっていますので、今年の5年生の成長の様子を、3年後の中学校2年生の結果と比べることはできます。中学2年生に関しては、3年前の小学校5年生の状況と比べることはできます。

<調査結果の概要>

 2022年(令和4年)の結果は、「結果のポイント」によると、次の通りです。

・体力合計点については、令和元年度調査から連続して小・中学校の男女ともに低下した。

・小学校5年から中学校2年に至る3年間の記録の伸びについて、令和4年 度までの約 10 年間で見ると、身体的成長も含め毎年同程度伸びているが、 20m シャトルランや上体起こしなどについては近年伸びが鈍化している。

全国体力・運動能力、運動習慣等調査 結果のポイント

 そして、この結果の要因として、次のように書いています。

① 1週間の総運動時間が420分以上の児童生徒の割合は、増加しているものの、以前の水準には至っていないこと

② 肥満である児童生徒の増加 

③ 朝食欠食、睡眠不足、スクリーンタイム増加などの生活習慣の変化

スクリーンタイム…平日 1 日当たりのテレビ、スマートフォン、ゲーム機等による映像の視聴時間

全国体力・運動能力、運動習慣等調査 結果のポイント

 なお、スポーツ庁による調査結果の詳細は、次のページから見ることができます。

令和4年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果に進む内部リンク

 多くの方が思われているように、子どもの体力や運動能力が下がってきていることに関して、コロナウイルス感染症の影響は大きそうです。

 最近、運動中にマスクをしないことになっていますが、コロナウイルス感染症が流行する以前の運動環境とは随分変化してきています。

 子どもが思いっきり運動できる環境には、まだまだなってきていない現状があります。

 肥満の子どもが増えたことも、運動する場所や機会が、コロナウィルス感染症の影響が大きいように思います。

<結果について思うこと>

 毎年、このような調査が公表されると、どの都道府県の結果が良かったとか、あるいは悪かったとかの内容がニュースになることが多いです。

 人間は、どうしても比較して優劣を決めたくなる生き物だからです。

 しかし、子どもの運動に関する環境は、住んでいる場所によって大きな違いがあります。

 その上、調査対象の子どもが、毎年変わっているわけですから、比べてもあまり意味がないことのように思います。

 ただ、大まかな傾向を知ることはできます。

 このような調査においては、その程度の認識の方がよいように思います。

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