時間を守る:教員の心得⑥

教員の心得
つばさ
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時間を守ることはとても大切です。

 教員として子どもや保護者に対応する場合、いくつかの心得を持っていた方が良いことがあります。

 そこで、今回は、「時間を守る」ことについて書きます。

時間を守る 教師の心得⑥

🟠時間を守る 教師の心得⑥

<理想の教師>

 教師は、いろいろな資質や習性や性格などをもっています。

 明るい教師もいれば、少し根暗な教師もいます。

 親切な優しい教師もいれば、子どもに厳しく接する教師もいます。

 几帳面な教師もいれば、少し乱雑な教師もいます。

 どの子どもに対しても公正な教師もいれば、成績のよい子や素直な子が好きな教師もいます。

 いろいろな教師がいることは、よいことだと思います。

 みんななみんな同じ年齢や性格をしているのではなく、いろいろなタイプの教員がいていいと思います。

 本人は、子どもたちに公平に接しているつもりでも、側から見ているとそのように見えないことがあるかもしれません。

 本来は、そのような資質の教師はよくないのかもしれませんが、自分のやり方で接していくしかないのかもしれません。 

 多くの子どもから反発されてしまう教員には、何らかの問題がある場合も考えられますので、そのうち、管理職や保護者から指導が入るかもしれません。

 理想の教師の姿は、教員それぞれが持っていて、その教師像に近づくように少しずつ努力を続けていくとよいのではないか、と思います。

 どのような教師の姿をよしとするのかはどうでもいいのですが、個人的には、全ての教師にはある1つのことを守ってほしいと思います。

 それは、「時間を守ること」です。

<時間を守るとは?>

 個人的に教師に求めることのひとつに、「時間を守る」ということがあります。

 日本人は、世界でも驚くほど時間を守ることをよしとする国民性をもった民族です。

 ほぼ全ての電車は、時間通りに駅につき、発車していきます。

 2017年11月14日に、東京の秋葉原と茨城県つくば市を結ぶ「つくばエクスプレス」を運営する首都圏新都市鉄道が、電車の出発予定時刻が、9時44分40秒だったのに、9時44分20秒に出発したので、「お客様には大変ご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます」と述べたことが話題になったことがあります。20秒の違いでお詫びをするのです。

 しかし、当たり前ですが、教員の中には、時間を守る教員と時間を守らない教員がいます。

 できれば、チャイムを使っている学校では、チャイムが鳴り終わると同時に授業を始め、チャイムが鳴り終わると同時に授業を終えてほしいと思います。

 教師の中には、チャイムがなった時に、子どもが外遊びから遅れて教室に帰ってくると、強く叱るくせに、授業が終わりのチャイムが鳴っても平気で授業を続ける教師がいます。

 確かに、区切りのいいところまで授業を進めたいという考えはわかります。しかし、それはあくまで教員の都合でしかありません。

 子どもに授業の開始時間を守ってほしいのであれば、教師自ら、チャイムが鳴る時には、きちんと授業を終えるべきだと思います。

<勤務時間を守る>

 もう一つは、できるだけ、勤務時間も守るべきだと思います。

 学校では、教職員に求められている始業時間に遅れた教員は、遅刻扱いになります。

 最近は、パソコンなどに連動した出退勤システムを採用している自治体も多いので、それらの学校では、決められた時刻に、チェックをしないと、自動的に遅刻扱いになります。

 しかし、残念なことに始業時間に厳しい学校でも、終業時間にはあまり頓着しない学校が多いように思います。

 例えば、就業時間が午前8時30分から午後5時なのであれば、それも守るべきだと思います。

 午後5時ぴったりに帰れないこともあるかもしれませんが、できるだけ、素早く仕事を終えて早く学校から家庭に帰るような工夫をすべきだと思います。

 勤務に慣れないと、時間はすぐに経ってしまいます。

 twitterなどを見ていても、遅くまで勤務して、心身ともに疲弊されている書き込みを見かけることがあります。

 授業時間は、45分と決まっています。

 しかし、教職員の会議の時間はあまり決まっていないことも多いです。

 例え、開始時刻が決まっていても、終了時刻は決まっていないで、話題が終わるまで続けるということも珍しくありません。

 生産性を上げるためにも、終わりの時間を明確に決めておき、その時刻が来たら終えるという習慣をつけることも大切だと思います。

 学校全体の勤務時間に対する決定権は、管理職の姿勢が変わらなければ、変わらないかもしれません。

 しかし、学級の時間を守るということに関しては、担任である教員の意識ひとつで、変えていけると思います。

 勤務時間を守る取り組みを積極的にしている教員に、京都府の坂本良晶さんがいます。

 坂本良晶さんの考えを書いた次のページもお読みください。

全部やろうはバカやろうに進む内部リンク

⭐️ ⭐️

 併せて、教員の心得に関するページもお読みください。

けんかした子どもへの対応 教員の心得①に進む内部リンク

1年間の見通し 教員の心得②に進む内部リンク

年度当初にすること  教員の心得③に進む内部リンク

実態を把握する 教員の心得④に進む内部リンク

毅然とした態度 教員の心得⑤に進む内部リンク

 

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