音読練習を場所を変えてするのも、よいことがあります。
小学校の国語の時間には、音読をすることがあります。
音読が上手になる方法について書きます。
その指導法をして、「音読指導:場所を変えての練習」について書きます。
音読指導:場所を変えての練習
🟠場所を変えての練習
<音読が上手になるには>
音読が上手になる方法は、ある意味簡単です。
できるだけたくさん練習すると、練習した分だけ上手になります。
でも、授業中にたくさん音読練習をする先生は、どれほどいるのでしょうか。
先生によって、授業中に音読をする割合は、大きな差があるように思います。
国語の授業では、その時間に学習する範囲を決めたら、できるだけ、その範囲の音読をしっかりすることが大切です。
でも、国語の時間には、することがたくさんあります。
漢字の練習もしないといけませんし、先生が今日のめあてを解決するような発問をして、子どもが自分の考えをノートに書いたり話し合ったりしていると、すぐに予定の時間が経ってしまいます。
音読することが大切だとわかっていても、時間の関係で、ついつい黙読だけにして、音読を省くことも珍しくないかもしれません。
最近は、デジタル教科書が学校に整備されていますので、デジタル教科書に入っている専門家の範読を聞くだけで、子どもたちにきちんと音読をする時間を取らない先生もいるかもしれません。
音読練習は、家庭での宿題だけにして、授業中にきちんと1人1人に音読の時間を取らないこともあるかもしれません。
できるだけ、短い時間でもいいので、1時間の授業の中に音読の時間をとることが大切だと思います。
<声の大きさを変えることの大切さ>
音読を上手にする方法の1つに、場所を変えて音読するという方法があります。
例えば、子どもに大きな声で音読をすることを望むのであれば、体育館や運動場の片隅で音読をするという方法があります。
子どもの中には、いつもあまり大きな声で音読できない子どもがいるからです。
しかし、教室であまり大きな声で音読の練習をしていると、両隣の教室などの迷惑になることがあります。
教室の声の大きさは、状況に合わせて調整できることがとても大切です。
少人数で話し合いをする時は、隣の子どもが聞こえるぐらいの声の大きさにするのが大切でしょうし、学級全体で話し合いをするときは、クラスの全員が自然に聞こえるぐらいの声の大きさにするのがいいです。
しかし、教員でも、きちんと自分の声の大きさを調整できない先生が時折います。
声の大きさは、大きいのがよいのだと信じていつも大きな声で授業を行っている先生がいます。
個人的な見解では、あまり大き過ぎる声はあまりよくないと思います。
子どもが声の大きさにびっくりしてしまうからです。
必要な時には、声を張って話をすることができることは教師の必要な資質の1つだと思います。しかし、いつも同じ大きな声で指導をするのは間違っていると思います。
以前、勤めていた学校で、怒鳴るように大きな声を出すのが好きな教員がいました。そのような先生は、そのことが大切だと勘違いしていますので、子どもにも強要することがあります。
多くの学校では、給食を取りに行く時に、給食調理員さんへの感謝の気持ちを伝えるために、給食室の前で「○年○組、給食を取りにきました」「ありがとうございます」などという言葉をかけることがあるのですが、その声がやたら大きくてびっくりしたことがあります。
子どもたちが怒鳴り声で言葉を発していたからです。
言葉は、普通の声の大きさで発することができることがとても大切だと思います。
しかし、この例でもわかるように、子どもの中には、大きな声を出したいという欲求があるのも確かです。
<場所を変えて音読練習をする>
子どもの大きな声を出したいという欲求を上手に取り入れて、授業を構成できるというのも優れた教師の資質だと思います。
ある時には、国語の音読の練習を、いつもの教室ではなく運動場や体育館などの広い場所で行うというのもあっていいと思います。
運動場では、少しぐらい大きな声で音読の練習をしても、周りの迷惑になることはありません。
思いっきり声を出すことができます。
前回取り上げた、「早口言葉」の練習をするのもいいでしょう。
個人的には、詩の学習が終わった後などに、運動場や体育館などで、大きな声で練習をするのもいいのではないかと思います。
人の迷惑にならないところで、思いっきり声を出してみるというのも楽しい取り組みになると思います。
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音読指導については、次のページもお読みください。
音読指導(1)話すように読むに進む(内部リンク)
音読指導(2)真似して読む に進む(内部リンク)
音読指導(3)文意と息を合わせるに進む(内部リンク)
音読指導(4)読みやすくする工夫に進む(内部リンク)
音読指導(5)間を意識して読むに進む(内部リンク)
音読指導(6)早口言葉に進む(内部リンク)
音読指導(8)音読の録音に進む(内部リンク)
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