職員室を、事務作業以外に利用するとよいことはありますか?
夏季休業は、子どもと違って、教員にとっては、休日ではありません。勤務の必要な日です。しかし、授業のある普段の日に比べると、授業がありませんので、時間的なゆとりがあります。
そこで、今回も、普段の授業のある時は、できにくいことで、休業中に行うとよいと思われる事柄を書きます。
今回は、「環境を整える①職員室:休暇中の過ごし方(6)」です。
環境を整える② 職員室:休暇中の過ごし方(6)
🟠環境を整える:職員室
<職員室を探検する>
いつも、自分している学級の教室以外では、一番いる時間が長いといってもよい職員室ですが、自分の机や電話が設置されている周辺や、職員室にコピー機や印刷機がある場合は、それらの機器が置かれている周辺以外の場所には、行かないことが多いのではないでしょうか。
職員室には、いろいろなものが置かれています。
いろいろな学校や教育委員会などから送られてきた研究冊子や指導用資料、ワークシートを作成するときに利用できる問題集やワークシートとして利用できるように、業者などから予め作成されているワークシート集、教育関連図書などいろいろあります。
それらの冊子や図書資料などは、ガラス張りのキャビネットや中が見えない扉の中に収まっています。
普段は、どんな文書や図書があるのか、じっくり見ることもないでしょうが、一度、職員室の端から右回りか、左回りにじっくり見て回るのも面白いと思います。
教頭先生が管理しているキャビネットや、各学年や各教科主任などが管理しているキャビネットを、断りもなしに勝手に見て回ることはよくありませんが、事情を説明して見せていただくのはよいことだと思います。
毎年大量の冊子が作られ、文部科学省や教育委員会や近隣の学校や研究会などから送られてきます。
最近のことですので、DVDやデジタル資料として作成され、DVD資料として送られてきたり、ネット経由で送られてきたりする場合もあるでしょうが、多くの資料は、紙媒体で作成されて送られてくることが多いです。
それらの資料は、多くの場合、じっくりを読まれることや試聴されることもなく、職員室のキャビネットの中や、別室の資料室などの本棚やキャビネットの中にしまわれます。
残念なことに、それらの資料の中には、誰にも見られることなく、ずっと棚の中にしまわれているものもあります。
<教育委員会や文部科学省作成の資料>
多くの資料は、毎年同じものが作られているわけではなく、教育委員会などが作成した資料の場合、改訂版が作成されるまで、ずっと同じものを活用するのが一般的です。
みなさんよくご存知の小学校学習指導要領は、10年程度の期間で改訂されます。
しかし、教育委員会作成の資料はそれほど頻繁に改訂されるわけではありません。
ですから、数年前、時には、10年以上も前に作成された資料を参考するのが一般的です。
私が、勤務していた時も、教育委員会が研究会の人などと協力して、平成20年頃に作成した○○教育の資料を活用することになっていました。教育委員会からは、それらの資料をどの程度、各学年で活用しているのかを、毎年調べる旨の調査が来ていました。
それらの資料は、学校によっては、誰もがよく見ることのできる場所に置かれていることもありました。学校によっては、その○○教育を推進することになっている○○教育主任のキャビネットの奥深くにしまわれ、自由に見ることができない状態になっている場合もありました。
折角、時間をお金をかけて作成された資料でも、有効に活用されていない場合もあります。
<何冊か興味のある資料をピックアップする>
職員室を一通り見て回ると、参考にできそうな資料が、数冊見つかることが一般的です。
10年以上も前の研究主任が、その時に研究していた研究テーマに基づいて購入した「作文指導」や「算数指導」などの教育書があるかもしれません。
体育指導に使えそうな、子どもの指導用のDVD資料が棚の中に置いてあるかもしれません。
通知表の所見の作成例を集めた教育書が、キャビネットに並んでいるかもしれません。
学校によっては、ない学校もありますが、多くの学校では、夏季休業中に、教職員で交代で当番を決め、勤務をする必要がある日があります。
多くの学校では、当番の日は、来訪者や電話の対応のために、職員室にいることが原則になっています。
そのような場合、普段は、さっとでも見て回ることのない、職員室のキャビネットなどを見てまわり、参考にできる資料を探すのも面白いと思います。
<自分の事務机や棚などを整理する>
みなさんの事務机は、整理整頓されていますか?
普段は、子どもの指導に忙しく、なかなか整理整頓する時間が取れないことが多いように思います。
教員もいろいろな性格の人がいますので、常日頃から机の引き出しの中や机の上をきちんと整理している人もいます。中には、これで、子どもたちに、整理整頓をしましょうと指導できるのかと驚くような机の使い方をしている人もいます。
当番の日などで、職員室にいる必要がある場合などには、机の引き出しの1つでもいいので、いらないものを捨て、2学期の事務作業が使いやすくなるように、整理整頓するものよいのではないでしょうか。
合わせて、理科室、家庭科室、図工室、自宅の整理についてもお読みください。
環境を整える① 理科室に進む(内部リンク)
環境を整える③ 家庭科室に進む(内部リンク)
環境を整える④ 図工室に進む(内部リンク)
環境を整える⑤ 自宅に進む(内部リンク)
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