収支を知る② 証券等を学ぶ 休暇中の過ごし方(10)

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教員が、証券等を学ぶ意味なんてあるんですか?

 夏季休業のような長期休業は、子どもと違って、教員にとっては、休日ではありません。勤務の必要な日です。しかし、授業のある普段の日に比べると、授業がありませんので、時間的なゆとりがあります。

 そこで、今回も、普段の授業のある時は、できにくいことで、休業中に行うとよいと思われる事柄を書きます。

 今回は、「収支を知る② 証券等を学ぶ休暇中の過ごし方(10)」です。

収支を知る② 証券等を学ぶ

🟠収支を知る:証券等を学ぶ

<教員の制限事項>

 地方自治体の教員採用試験に合格して教員になった人は、地方公務員ですので、原則として副業はできません。

 教育書や教科書などの執筆をする場合でも、教育委員会に兼業の届けを出して受理されない間に、副業をしてしまうと、処分されてしまいます。

 教員採用試験に合格できなくて、講師の身分の人も、基本的には、同じ条件で働いています。

 基本的には、教員になった段階で、教員としての給料以外にお金を稼ぐことはできません。

 私立の学校に勤める教員も基本的には、同じ仕組みを持っていると思われます。

 日本は、ここ30年の間、経済成長があまりなく、失われた30年と呼ばれることもあります。

 先日行われた参議院選挙でも、多くの候補者が、日本はここ30年間経済成長がなく、実質賃金は減っていると語っていました。

 確かに、公務員である教員も、年収が増えているわけではありません。退職金も何回かの改定が行われて、以前に比べると随分減額されています。今後ももっと減額される可能性が高いです。

 しかし、公務員である教員は、大企業ほど高額ではなくても、毎年きちんと給料が振り込まれ、6月と12月には、ボーナスももらえます。

 最近は、少し改善されつつありますが、多くの教員は、ブラックな労働環境に置かれています。勤務時間を終えた後、時間外労働をしても、基本的には、残業手当はありません。使いたくてもお金を使う時間がない教員もたくさんいます。

 ですから、多くの教員にとって、収支のバランスを考えて、月々、健全な家計の管理をしていれば、貯金を貯めることもあまり無理なことではありません。

<株式証券について学ぶ>

 教員は、副業はできませんが、金融取引をすることはできます。

 具体的には、株式証券や投資信託を購入したり売ったりすることです。

 株式証券を購入するとは、企業が東京証券取引所などに上場している株式証券を購入して、株主になることです。

 実際には、どこかの証券会社に金融口座を開いて、そこで取引することになります。大手としては、野村證券、大和証券、みずほ証券、SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券などがあります。

 ただ、これらの証券会社の中には、対人で、ていねいに教えてくれるところもあります。ただ、そのような親切な証券会社は、取引に際して、高額な手数料を取られます。

 おすすめは、ネット証券です。一般の証券会社と比べると、取引をネットを通して行いますので、自分で全てする必要がありますが、先程あげた一般の証券会社と比べると、手数料がたいへん安いです。

 おすすめのネット証券は、SBI証券と楽天証券です。松井証券がいいという人もいます。

 日本の場合、多くの株は、100株単位で取引することが多いです。

 日本の有名な企業の株でも価格に大きな開きがあります。

 例えば、2022年7月26日現在の次の企業の1株の値段は、次の通りです。

 りそな銀行:1株510円、トヨタ自動車:1株2166円、任天堂:1株60140円です。

 基本的には、100株単位で購入することになりますので、りそな銀行だと、5万1千円、トヨタ自動車だと21万6600円、任天堂だと601万4千円と手数料が必要になります。

 株価は、日々変動しています。

 任天堂の株価は、この1年間では、最高が67060円、最低が47890円です。株価が最低の時に買って、最高の時に売ったとすると、191万7千円儲かることになります。もっとも、ここから手数料や税金が引かれますので、実際の儲けは、ここから2、3割減りますので、130万円ほどです。

 ただ、お気づきだと思いますが、価格が最高の時に買って、最低の時に売ると、191万7千円と手数料を加えた200万円分ぐらいの損失になります。

 実際には、今の2例のような売り買いの仕方をする人はいないでしょうが、説明のために極端な例を出しました。

<銀行の預金と株式証券の違い>

 お金を銀行に預けていると基本的には、利子がつきます。

 2022年現在、大手の銀行の利子は、年間0.001%から0.002%です。

 100万円を銀行に預けていると、1年後には、10円か20円の利子が貰えます。

 私が大学生か、教員になり始めた40年ほど前は、銀行の金利が5%から6%ありました。

 100万円を銀行に預けていると、1年後には、5万円から6万円程の利子が貰えました。

 1億円もっているお金持ちは、銀行にお金を預けているだけで、何もしなくても、1年間に5百万から6百万円貰える時代がありました。

 今、そのような利子を出す銀行は、日本にはありません。

 ただ、株式証券の場合だと、先程書いたように、670万円の資金が470万円程に減ることがあっても、800万円程に増えることもあります。

 銀行の預金は、銀行が経営不振で潰れない限り、預金がなくなることはありません。

 利子はほとんどなくても、元のお金は減りません。

 しかし、株式証券の場合、株式証券を持っている会社が経営不振で潰れると、株価は0円になります。

 私自身も昔、日本航空の株式証券を持っていたことがあります。日本を代表する航空会社ですので、潰れることなどないと思っていましたが、2010年に経営破綻して持っていた株式証券が無価値になったことがあります。

 株式証券の取り引きには、リスクが伴います。資産が増えることもありますが、資産が減ることも珍しくありません

 ただ、日々の生活に必要な資金ではなく、余裕のある資金で、いくつかの種類の金融商品に分散して、積み立て式で投資して、長期的に保有し続ければ、資産が増えることもあります。

<投資信託とは?>

 先程、任天堂の株式を購入する場合、600万円必要だと書きました。でも、同時に、りそな銀行の株だと、100分の1以下の5万円程で株が買えるとも書きました。

 りそな銀行ほどの比較的安価な株を100社分買うとすると、リスクは大幅に軽減されます。

 経営破綻する会社が仮にあったとしても、数年に1、2社あるかどうかです。

 日本の株は上がったり下がったりしますので、日本の株だけでなく、世界の株も買うことにすると、リスクはもっと減ります。最近は、アメリカの株が良いという人もいます。

 でも、自分で営業成績の良さそうな会社を調べたり、選んだりするのはどうも面倒です。日々忙しい中でそんなことはできません。

 いくつかの有望な株式会社を選んだり、株式証券だけでなく、債権や土地取引などの金融商品を選んだりしてひとまとまりにしている金融商品が、投資信託です。

 投資信託は、証券会社だけでなく、銀行や保険会社でも買うことができます。

 ただ、投資信託には手数料が必要です。多くの銀行や保険会社、証券会社の投資信託の手数料はかなりかかります。

 手数料が安いのは、やはりネット証券です。先程あげた、SBI証券や楽天証券がよいと思います。

 SBI証券や楽天証券は、アメリカで販売されている株式会社や世界で販売されている株式会社の投資信託を買うこともできます。

 次の動画を見ると、初心者はもっとよくわかると思います。

【初心者向け】資産運用って結局どすれば良いの?に対する具体的回答【株式投資編】に進む外部リンク

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 なお、収支やお金に関係する話題について書かれた次のページもお読みください。

収支を知る① 支出を知るに進む内部リンク

収支を知る② 証券等を学ぶに進む内部リンク

収支を知る③ NISAを知るに進む内部リンク

収支を知る④ イデコを知るに進む内部リンク

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