収支を知る⑤ 新NISAを知る:休暇中の過ごし方(32)

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つばさ
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2024年から新NISAが始めりましたね

 長期休業中は、子どもと違って、教員にとっては、休日ではありません。勤務の必要な日です。しかし、授業のある普段の日に比べると、授業がありませんので、時間的なゆとりがあります。

 そこで、休業中に行うとよいと思われる事柄を書きます。

 今回は、「収支を知る⑤新NISAを知る:休暇中の過ごし方(32)」です。

収支を知る⑤ 新NISAを知る:休暇中の過ごし方(32)

🟠収支を知る:新NISAを知る

<今までのNISAとは>

 NISAというのは、ニーサと読み、正式には、少額投資非課税制度と言います。

 日本において、金融商品の取引を活性化するために設けられた制度で、株式証券や投資信託における売却益や配当への税率を、一定の制限のもとで、非課税にする制度です。

 株式証券や投資信託をしたことのない人にとって、やりやすい制度です。

 一般的に、株式証券や投資信託を取引して売却益や配当金が出た場合、20%程度の税金を徴収されます。

 しかし、NISAでは、正式名称にもある通り、一般的に課税される税金が免除されます。

 2023(令和5)年までは、次の3つの制度がありました。「積み立てNISA」と「一般NISA」と「ジュニアNISA」です。

 「つみたてNISA」は、年間40万円を限度に、投資信託などを毎月一定額積み立てる形で、運営する制度です。この制度の非課税期間は、20年間です。

 「一般NISA」は、年間120万円を限度に、一般の株式証券や投資信託を購入することができます。この制度の非課税期間は、5年間です。

 「ジュニアNISA」は、年間80万円を限度に、18才未満の子どもを持つ親を対象に、一般の株式証券や投資信託を購入することができます。この制度の非課税期間は5年間です。

<新NISAを知る>

 2024(令和6)年からは、「新NISA」が始まりました。

 これは、2023年までの「つみたてNISA」と「一般NISA」を組み合わせたような制度です。今までは、「つみたてNISA」か「一般NISA」かどちらかしか選ぶことができませんでした。

 しかし、「つみあてNISA」は、「つみたて投資枠」と名称を変え、年間の投資上限が、3倍の120万円まで増えました。「一般NISA」は、「成長投資枠」と名称を変え、年間の投資上限が、2倍の240万円まで増えました。

 1年間の投資枠は、両方を合わせて360万円で、生涯投資枠は、1800万円(うち、成長投資枠は1200万円)まで増えました。

 さらに、今まで、できなかったNISAの再投資ができるようになりました。新NISAでは、資産を売却すると、売却した商品の取得価額分の枠で翌年以降に再利用できます。(年間360万円までで、トータルの1800万円を超えることはできません。)

 これまでのNISAでは、このような非課税枠を再利用できる仕組みがなかったため、大きな変更点と言えます。すでに1,800万円の非課税保有限度枠を使っている場合でも、取得価額が100万円の資産を売却すると、翌年以降に100万円の非課税枠を再利用可能です。

<NISAを購入する方法>

 NISAを購入するためには、銀行か証券会社で金融口座を開設する必要があります。

 おすすめの金融口座は、ネット証券のSBI証券楽天証券です。

 スマートフォンとマイナンバーカードがあれば、すぐに開設することができます。

 おすすめの金融商品は、全米か全世界を対象にした投資信託かETF(上場投資信託)です。

 初めて、金融商品を購入する場合は、月々数千円程度の投資信託かFTEを定期購入して、投資に慣れるのがよいと思います。

 ただ、株式証券や投資信託は、出資金の元本保証はされません

 適正な方法で運用すると儲かることもありますが、元のお金よりも減ることがあります。

 ですから、あくまで自分の判断で、購入するかどうかを決める必要があります。

 しっかりと、金融商品について学び、購入することが大切です。

 投資は、損をすることもあるというのが、前提です。絶対に儲かるという投資はありません。

<分散、長期、積立>

 よく言われている金融資産の運用方法は、「分散、長期、積立」です。

 全米の主要銘柄500社に投資している「S&P500」か、全世界を対象にした「全世界株」の投資信託やETF(上場投資信託)を購入すると、分散することができます。

 NISAの積み立て枠を購入すると、生涯に渡り、長期間運用することができます。

 NISAの「つみたて投資枠」は、文字通り、積立です。

 新NISAの「つみたて投資枠」のよさは、長期間に渡り、毎月金融商品を買うことで、ドルコスト平均法という方法を活用できます。

 ドルコスト平均とは、価格が変動する金融商品を常に一定の金額で、かつ時間を分散して定期的に買い続ける方法です。

 この手法で金融商品を購入し続けた場合、価格が低いときの購入量は多くなり、価格が高いときの購入量は少なくなります。

 金融商品の価格は、日々変動します。しかし、つみたてNISAで、毎月、決まった日に買うことにすると、たとえ、金融商品の価値が下がっても、同じ金額で、その月の金融商品をたくさん買うことができます。

 たとえ、一時的に、金融商品が暴落し、価値が半減したとしても、すぐに売らずに、長期間に渡り持ち続けると、何10年も先には、出した資金よりもたくさんの資産が残る可能性が高いです。

<少額から始めて見る>

 ここまで、年間360万円までの投資ができるなどと、まるで大きな金額がなければ、投資できないような書き方をしましたが、そんなことはありません。

 まずは、月に数千円から始めて見ることをお勧めします。

 月に7000円ずつを25歳から65歳まで40年間銀行に貯金すると336万円になります。

(7000円×12か月×40年間=336万円)

 今の金利では、利子は、1万円を超えることはないでしょう。

 しかし、投資をすれば、元の投資額に投資益が加味されることになります。俗に「複利の恩恵」というものです。

 年利5%で投資益が発生すると仮定し、その投資益も含めてさらに投資するとして計算すると10年間で、利息だけで24万5千円、20年間で117万円、30年間で321万円、40年間で706万円になります。

 積み立てた元の金額336万円と複利で得た利息706万円をたすと、1042万円になります。

 月々1万円を超えない金額でも長期間にわたり「つみたて投資」をし続けると、1千万円以上の資産を持つことができるようになります。

 NISAについて簡単にアニメで紹介している動画があります。ぜひ、ご覧ください。

【歴史が変わる】新NISAのココがスゴイ5選【株式投資編】に進む外部リンク


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 なお、収支やお金に関係する話題について書かれた次のページもお読みください。

収支を知る① 支出を知るに進む内部リンク

収支を知る② 証券等を学ぶに進む内部リンク

収支を知る③ NISAを知るに進む内部リンク

収支を知る④ イデコを知るに進む内部リンク

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