収支を知る⑥投資を知る:休暇中の過ごし方(33)

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つばさ
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投資について説明しますね。

 長期休業中は、子どもと違って、教員にとっては、休日ではありません。勤務の必要な日です。しかし、授業のある普段の日に比べると、授業がありませんので、時間的なゆとりがあります。

 そこで、今回も、普段の授業のある時は、できにくいことで、休業中に行うとよいと思われる事柄を書きます。

 今回は、「収支を知る⑥投資を知る:休暇中の過ごし方(33)」です。

収支を知る⑥投資を知る:休暇中の過ごし方(33)

🟠収支を知る:投資を知る

<経済的自由>

経済的自由」という言葉があります。これは、リベラルアーツ大学の両学長さんやのYouTube大学の中田敦彦さんなどの言葉を参考にすると、「生活費などの支出よりも、労働所得や資産所得などの収入の方が多い状態のこと」をさします。

経済的自由になるために4つの所得を極めように進む両学長のリベ大のYouTube外部リンク

一生お金に困らない5つの力を身につけるに進む中田敦彦さんのYouTube外部リンク

 経済的自由を得るためには、日々仕事に勤しむのは当たり前のことです。このブログの読者の大半の方は、教員のみなさんだと思いますので、副業も自由にできません。

 そこで、教員をしながら、よりよい経済的自由を得るために考えたらいいのが、「投資」です。

 今回は、投資について書きます。

<投資の仕組みについて知っていますか>

 投資とは、利益を得ることを目的として、株や投資信託、債権の金融商品などを、購入することです。

 それらの金融商品を価値が上がったときに売却し、その差額を利益とする方法などがあります。

 一生懸命働き、給料やボーナスを貯金して、できるだけ早く元になる資金を作り、投資を始めることを考えるとよいかもしれません。

 株や投資信託、債券などの金融商品は、証券会社や銀行で買えます。しかし、購入するためには、まず、証券会社などで証券口座を開設する必要があります。

 一般的に、大手の証券会社や銀行は手数料が高い傾向があります。

 手数料が安いのは、SBI証券や楽天証券などのネット証券です。

 ですから、できたら、一般の銀行や証券会社ではなく、ネット証券で証券口座を開設することをおすすめします。

 身分証(自動車免許状)とマイナンバーカードがあれば、インターネットでも、これらの証券口座を開設できます。

 銀行の金利は、長い間、0.001%でした。1000万円を1年間預けても、100円しかもらえませんでした。最近、少し銀行の金利が高くなったとはいえ、0.02%です。1000万円を1年預けても、2000円です。

 なんとも、悲しいことです。

 しかし、多くの日本人が株や投資信託などに手を出さないのは、株や投資信託などは価値が下がることがよくあるからです。

 投資が怖いと考えられるのは、資産が減少するリスクがあるからです。

 100万円で購入した株が、数日後に、80万円の価値になることが普通に起こり得ます。

 そういう意味で、「投機」はギャンブルなのでしてはいけません。

 「投機」とは、利益を得ようとして、株などを数日間で売り買いして、差額でお金を稼ごうとすることです。

 株や投資信託などは、毎日、常に上下するので、「分散投資と長期保有」が原則です。

 分散投資し、長期保有すると、結果的に利益が生まれることがあります。

「分散投資」と「長期保有」の話をする前に、「株」「投資信託」「債権」について説明します。

<株とは?>

 とは、株式会社が発行するものです。証券会社で購入できます。

 日本では多くの場合、100株単位で、購入します。

 ネット証券では、1株からでも購入できることがあります。価格は、日々変動しています。

 株は、日本の多くの会社が発行しています。

 購入には手数料が必要で、売却の際には、税金などがかかります。所得税と住民税で約20%かかります。

 例えば、ある日のSONY株の1株の値段は、11,111円です。購入には、100株で111万1100円と手数料が必要になります。

 同じようにある日のイオン株の1株の値段は、3,333円です。 購入には、100株で33万3300円と手数料が必要になります。

 株などを所有すると、次の3つの利益が生まれる可能性があります。

 ① 株価の上昇により売却の際の差額。

 ② 配当。年2回程度、配当金が支給されます。配当金には20%の税金がかかります。アメリカ株では、年4回の配当も多いです。

 ③株主優待。映画の無料券、クオカードや商品券、自社製品、食事券などが年間に1、2回もらえます。

<投資信託とは?>

 投資信託とは、運営会社が、資金を集め、その資金を多くの株や債権や不動産などに投資して、利益を出し、資金を出した人に配当として還元するものです。価格は、株と同じように、日々変動しています。

 最近は、日本の有名な株を対象にした「日本高配当株」の投資信託やアメリカ株を対象にした「S&P500」という信託投信や「全世界株」を対象にした投資信託などが有名です。

<債権とは?>

 債権は、国や会社が発行する国債や社債です。外国の国が発行する外国債権などもあります。

 株と違い、原本に利息を確定して、売り出されることが多いです。日本国債などが有名です。

 株や投資信託のように多くの利益は期待できませんが、ほとんどの場合、確実に利息をもらえるしくみになっています。

<分散投資とは?>

 分散投資とは、投資金額を分散して、

いくつかのものに投資する方法です。

 一つのものに投資するとなんらかの要因(倒産や株価の下落など)で投資対象の価値が下落した場合は投資資金が、ほとんどなくなってしまうこともありますので、そうしたリスクを軽減するために行います。

 最近、有名なのは、先程少し説明したアメリカの主要な500の会社に投資している「S&P500」という投資信託です。これらの500社は確定しているわけではなく、業績の悪い会社は弾き出され、業績の良い会社を入れるようになっています。

 アメリカの経済が好調な場合は、「S&P500」は値上がりする傾向にあります。

 とはいえ、経済は、国際情勢や社会の状況によって変動しますので、必ず値上がりするとはいえません。

 この20年間でも、2008年のリーマンショックで、「S&P500」の価格は、前年度比で、約38.5%下落しました。2020年のコロナ禍の時には、同じく、前年度比で、約19.4%下落しました。

<長期保有とは?>

 長期保有とは、短期間で売却するのではなく、最低10年以上保有することです。

 長期保有する際、再投資することで、複利益が出ることがあります。

 投資信託を購入する際、配当金を現金でもらうのではなく、再投資するように設定しておくと、原資が増え、次の配当金も増えることになります。このような方法を複利益といいます。

 昔、銀行の金利は6%ありました。

 100万円預金すると、1年後、106万円になります。

 2年後は、106万円に6%の金利がつくので、約112万円です。3年後は、約119万円。4年後は、約126万円。5年後は、約133万円。6年後は、約141万円。7年後は、約150万円。8年後は、約159万円。9年後は、約169万円。10年後は、約179万円。11年後は、約190万円。12年後は、約201万円。

 12年経つと、元のお金の倍の価値になります。以上が、複利益を考えた長期保有の一つの理由です。

 もう一つの理由は、長期保有していると、収益が安定することが期待できるからです。

 先程書きましたように、社会情勢のために、株価やそれに連動した投資信託の価格が下がることがあります。

 しかし、長期保有の場合、その懸念が薄くなります。

 ある調査では、アメリカの株を次の期間保有していた場合の状況は次の通りです。

 1年間の場合の収支:プラス47%~マイナス39%の間

 10年間の場合の収支:プラス19%~マイナス1%の間

 20年間の場合の収支:プラス17%~6%の間

 このように、過去のデータでは、20年間保有していると、どの年から始めても、収支がマイナスになることはありませんでした

<ニーサ(NISA)とは?>

 ニーサとは、少額投資非課税制度のことで、株式や投資信託の投資金に対し売却益と配当への税率を一定の制限の元で非課税とする制度です。  

 ニーサは、普通は利益が出た場合2割天引きされる税金が無税になるお得な制度です。

 2024年より制度が変わり、つみたて投資枠で年間120万円、成長投資枠で年間240万円、最大で1,800万円(成長投資枠1,200万円)まで無税になりました。

 ですから、今から投資を始め用とする場合は、ニーサ枠での投資をすることをおすすめします。

<株や投資信託運用の実際>

 とは、いえ、投資はあくまで個人の判断で、個人の責任で行う必要があります。

「私の投資方法だと必ず儲かる」という人の言葉はうそです。

 投資に必ず儲かるという方法はありません。

 投資は、損もするし、こわいものですが、儲かることもあるという私の実体験をお話することにします。

 私は、以前、日本航空の株を持っていたことがあります。

 日本航空というのは、日本有数の会社です。長い間、日本の空を守ってきました。政府専用機も長い間、日本航空が機体の整備を行っていました。

 日本航空なら間違いないだろうと、私は日本航空の株を購入することにしました。

 1株3800円で、100株単位の購入なので38万円前後で買ったことになります。

 しかし、日本航空は2010年1月に、突然、経営破綻してしまいました。ですから、38万円があっというまに0円になったことがあります。

 このように個別株は、無価値になることもあります

 その後、2021年7月にネット証券の楽天証券の口座開設をしました。

楽天・全米株式インデックス・ファンドという投資信託を、1か月5千円分の金額で、積立で購入し始めました。

 手続きをすれば、楽天証券では、所有しているポイントを購入金額から自動的に減らしてくれます。(例えば24年3月分では、5千円購入のうち、37円分がポイントでの支払いになりました。1年だと約430円分お得になります。)

 それとは別に時々、5万円分の投資信託を購入しました。2024年3月末現在、購入額は、合計29万5千円です。

 2024年3月29日の評価額は、44万2803円なので14万7803円の利益が出たことになります。

 約3年間の投資期間なので、年間10万円ほどの投資で、毎年利益が約5万円ずつ出ていることになります。

 この投資信託はニーサ枠で買っていないので、売った場合、2割の税金がかかますが、それでも、11~12万円ほどの利益が出ることになります。

 今回、これほどたくさんの利益が出たのは、2つの幸運が重なっています。(※ まだ、売っていませんので、本当の意味で利益が確定しているわけではありません、見かけ上の利益です。)

 1つは、アメリカの経済状況がとても良いことです。そのおかげで、アメリカの株価は高くなっています。

 もう1つは、円安の影響です。1ドル120円で買った投資信託が、円安のおかげで1ドル150円になると、30円分の差益も足されることになります。

 今回の投資信託は、日本円で買っているのですが、証券会社は、ドルで投資信託を買い、評価額もドルのものを日本円に換算して表示してくれています。

 このことを逆に考えると、今後、なんらかの影響でアメリカの経済が悪くなり、円高になると、投資した資産の半分以上の損をすることも十分考えられます。

<まとめにかえて>

 投資は損をすることもあれば、得をすることもあります。

 銀行に毎月金を預けていますと、確実に貯金は貯まっていきます。

 しかし、金利は以前のように期待できません。

 そこで、しっかり投資について勉強し、自己責任で、少額から投資をしてみることをおすすめします。最初は私のように失敗することもあるでしょうが、「長期、分散、積立」で投資をすると、もうかることもあります。

 ぜひ、挑戦してみてください。

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 なお、収支やお金に関係する話題について書かれた次のページもお読みください。

収支を知る① 支出を知るに進む内部リンク

収支を知る② 証券等を学ぶに進む内部リンク

収支を知る③ NISAを知るに進む内部リンク

収支を知る④ イデコを知るに進む内部リンク

収支を知る⑤ 新NISAを知るに進む内部リンク

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