説明文の指導の仕方(3)指導計画の実際

指導方法
つばさ
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説明文の指導計画は、どうなりますか?

 説明文の基本的な学習の仕方について続けます。

 ここでは、次の2つについて書きます。

 2次まで行う場合の指導計画

 3次まで行う場合の指導計画

2次まで行う場合の指導計画

 東京書籍の3年生の「パラリンピックが目ざすもの」という説明文を使って単元指導計画を考えてみます。

(東京書籍のホームページに載っている指導計画では、「読むこと」8時間、「書くこと」4時間の12時間の配当になっています。東京書籍版の指導計画とは、少し違います。経験を積むことで、子どもの実態や年間を通して身につけさせたい国語科での学力を考えて、自分なりの学習指導計画を立てることは大切なことだと思います。)

 最初は、2次までの読解中心の単元指導計画です。8時間の計画です。

<第1次>

① 題名を読み、どのようなことが書かれているか予想する。形式段落ごとに番号をつけながら、全文を読み、初めて知ったことやおどろいたことなどを簡単に書く。

② 子どもたちが書いたものをもとに、学習の計画を立てる。(このとき、教科書のてびきなども参照するとよい。)学習の大きなめあてを「パラリンピックの競技と目指すものについて読み取っていこう」とする。あまった時間はいろいろな方法で音読をする。

<第2次>

③ パラリンピックとは何かについてを読み取る。

④ パラリンピックの競技「水泳」について読み取る。

⑤ パラリンピックの競技「ポッチャ」について読み取る。

⑥ パラリンピックの目指すものとは何か、筆者の言いたいこと(結論)を読み取る。

⑦ 「筆者の表現の工夫」を読み取る。

⑧ 学習のまとめをする。評価テストをする。

3次まで行う場合の指導計画

 次に、3次まで行う調べ活動や表現活動を含んだ指導計画です。12時間の計画です。現行の学習指導要領を元にした指導計画です。

<第1次>

① 題名を読み、どのようなことが書かれているか予想する。形式段落ごとに番号をつけながら、全文を読み、初めて知ったことやおどろいたことなどを簡単に書く。

② 子どもたちが書いたものをもとに、学習の計画を立てる。(このとき、教科書のてびきなども参照するとよい。)学習の大きなめあてを「パラリンピックの競技と目指すものについて読み取っていこう。そして、パラリンピックについて調べて、作文を書こう。」とする。あまった時間はいろいろな方法で音読をする。

<第2次>

③ パラリンピックとは何かについてを読み取る。

④ パラリンピックの競技「水泳」について読み取る。

⑤ パラリンピックの競技「ポッチャ」について読み取る。

⑥ パラリンピックの目指すものとは何か、筆者の言いたいこと(結論)を読み取る。

⑦「筆者の表現の工夫」を読み取る。自分の作文に取り入れたい表現の工夫を考える。

<第3次>

⑧ 自分の書きたいパラリンピックの内容を選ぶ。図鑑や図書を読み、パラリンピックについて調べる。

⑨ 作文の構想表を考える。その際、「パラリンピックが目指すもの」の説明文のどのような表現の工夫を取り入れるかも合わせて考える。

⑩ 作文を書き、リーフレットにする。(カード形式にしてもよい)

⑪ 作文(カード)を読み、互いの作文のよかったことや感想を書き合う。

⑫ 学習のまとめをする。評価テストをする。

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