中学校のホームページを見ることのよさが知りたいです。
夏季休業中は、時間的なゆとりがあります。
そこで、今回も、普段はしにくいことで、休業中に行うとよいと思われる事柄を書きます。
今回は、「検索する③ 中学校のHP:休暇中の過ごし方(17)」です。
検索する③ 中学校のHP:休暇中の過ごし方(17)
🟠検索する③ 中学校のHP:休暇中の過ごし方(17)
<中学校との交流>
多くの場合、1つの小学校の卒業生は、1つの中学校に進学します。
小学校から中学校に進学しますので、日頃から様々な場面で「小中連携」を行なっています。
小中連携の際には、一緒に共通の目標を設定したり、教員同士で交流会をもったりする場合もあります。
ただ、小学校と中学校では、子どもの成長過程の違いから、それぞれ異なった教育目標を作っていますし、かなり異なった教育文化をもっています。
最近は、小学校の高学年で、教科担当制を進める動きもありますが、小学校教育では、一人の担任が、ほぼ全ての教科を教えることが多く、担任と子どもの結びつきは大きいです。
そのことが子どもの成長や教育によい効果を果たすことも多いです。
逆に、そのことが、担任と気の合わない子どものとっては、悩みの種になることもあります。
中学校では、小学校とは違い、教科担任制ですので、1日に多くの教員から授業を受けることになります。
毎時間教える教員が変わりますので、子どもは様々な指導法や授業の進め方に慣れる必要がありますのでたいへんなところもありますが、指導者が変わることで、気分のいれかえが容易にできるよいよさもあります。
中学校は、比較的、小学校の近くにあります。場合によっては、隣の敷地にあることもあります。
普段から中学生の登下校の様子を見かけたり、クラブ活動の様子を見かけたりすることも多いです。
中学校の教育は、小学校の教育を土台にして行われていますので、本来は、互いの教育についてもっと知ることが大切でしょう。
小学校と中学校では、管理職の考え方や雰囲気も違いますし、教職員間の仲のよさや協力の度合いもかなり変わっています。
自治体によっては、中学校の英語科の教員に小学校の英語の授業を担当させたり、小学校の管理職に中学校で勤務した教員を任命したりするなど、教員の交流を積極的に行なっている場合もあります。
しかし、多くの小学校の教員は、中学校の現場をよく知らないということが一般的です。
<中学校のホームページを見る>
子どもが進学先の中学校のホームページを見たことはありますか?
自分の学校のホームページと比べて見てみると、その違いはたくさんあります。
多くの学校では、基本的なホームページの設定を教育委員会が作成することもあります。
基本的な構成は似ていますが、内容は全く違うことが多いです。
一度、中学校のホームページを見てみることをお勧めします。
まず、googleなどの検索サイトで、検索欄に中学校の名前を打ち込み、中学校のホームページを出してみましょう。
ホームページを開けると、ヘッダー(header)と呼ばれる、最も上部に位置するエリアパーツが出てきます。
ヘッダーには、学校名とメニューバーが並んでいることが多いでしょう。
メニューバーには、学校概要、お知らせ、日々の記録、アクセスなどの欄が並んでいると思います。
自分の学校の「学校概要」と中学校の「学校概要」を比べてみると、いろいろな違いに気づくと思います。
ここには、「校長先生のあいさつ」「学校紹介」「教育目標」「学校の沿革」などが載っています。
ここをじっくり読んでみて、それぞれの学校が対外的にどのような教育をしようと考えているのかを知ることができます。
時々、残念なことに、「学校紹介」や「教育目標」などに昨年や一昨年の数字がそのまま残っていることがあります。
中学校も小学校同様、本当にいろいろな仕事に追われ、忙しいんだなと思います。
<日々の学習・日々の活動欄を見る>
ホームページの大半は、日々の学習を知らせる記事です。
自分たちで更新することもあるので、自分の学校のホームページを見ることはあるかもしれませんが、中学校の日々の学習や学校生活の様子を知らせる記事を見ることはあまりないと思います。
中学校でも、忙しい学校生活の中で、更新されていますので、時間があるときに、どのように工夫されているのか、自分の学校の配信の仕方と比べながら、読んでみるのも楽しいものです。
まず、写真を見てみましょう。
小学校に比べると、クラブ活動の記事が多い印象があります。
学校によって違うでしょうが、クラブ活動で活躍している様子を紹介する写真では、生徒の顔がよくわかるように載せているものもありました。
小学校では、個人情報保護の観点から子どもの写真は、後ろから撮ったものや、正面の場合は遠景の写真にしたり、モザイクをかけたりしているものが多いと思います。
客観的にみて、様子がよくわかる写真になっているかどうかは大切なことですが、個人の特定に繋がりかねない写真の取り扱いには、保護者の了解を文書で取っておくなど適切な対応が必要です。子どもの年齢が高いので、その辺りの対応も違うのかもしれません。
ホームページの熱心な読者である多くの保護者は、写真をさっと見ることが多いように思います。
どのような写真を使うかは、その学校のセンスが表れるところだと思います。
次に記事の内容をみてみましょう。
小学校との大きな違いは、中間テストや期末テストなど定期テストに関する情報が載っていることです。学校によっては、試験の範囲をホームページで発信している文書を掲載していました。
学習の様子や学校活動の様子を詳しく紹介している場合もあるでしょうし、写真のキャプチャー(簡単な説明)だけという場合もあるでしょう。読んでみて、字の大きさや読みやすさ、説明のわかりやすさ、文末が揃っているかなど、少し客観的に見てみることも大切だと思います。
この書き方は上手なので取り入れたいなと思うところや、改善した方がいいなという思うところが見つかれば、2学期からの自分の学校のホームページを作成する際の参考にするとよいと思います。
<学校から配付された文章を読む>
学校によっては、「学校だより」「学年だより」「特別支援学級だより」「日本語指導だより」「保健室だより」「給食だより」など日々保護者に配付された文書をホームページに載せていることもあります。
どのような内容を配信しているのかを知り、いいなと思うことは、自分の学校のホームページでも取り入れるとよいと思います。
学校によっては、「全国学力・学習状況調査」や「全国体力・運動能力、運動習慣調査」の結果を載せている場合もあります。自分の学校の実態と進学先の中学校の実態をそれらのデータから比べてみて、なぜその違いが生まれるのかを考えてみることも、意味のあることだと思います。
<日本にある様々な中学校のホームページを読む>
日本には、様々なところに中学校があります。
それらの中学校のホームページを見てみるのも、楽しいと思います。
旅行は簡単にできませんが、ホームページを訪れることは簡単にできます。
小中連携については、次のページも参考にしてください。
小・中連携 小学校初任者研修023に進む(このブログにあるページ)
検索することに関する他のページもあわせて見てください。
検索する① 自校のHPに進む(内部リンク)
検索する② 近隣校のHPに進む(内部リンク)
検索する④ 所属教育委員会に進む(内部リンク)
検索する⑤ 他県教育委員会に進む(内部リンク)
検索する⑥ 文部科学省に進む(内部リンク)
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