検索する④ 所属教育委員会 休暇中の過ごし方(21)

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自分が所属する教育委員会のホームページを見るといいのですか?

 夏季休業中は、時間的なゆとりがあります。

 そこで、今回も、普段はしにくいことで、休業中に行うとよいと思われる事柄を書きます。

 今回は、「検索する④ 所属教育委員会休暇中の過ごし方(21)」です。

検索する④ 所属教育委員会:休暇中の過ごし方(21)

🟠休暇中の過ごし方(21)検索する④ 所属教育委員会

<教育委員会>

 公立の小学校の場合、設置者は、地方公共団体です。

 都道府県や政令指定都市などには、教育委員会があります。

 政治的な中立性を保つために、各校の教職員の任用などは、地方公共団体が行うのではなく、教育委員会が行うことが一般的です。

 各教育委員会は、教職員の研修を行なったり、人事管理をしたり、学校施設や設備の管理を行なったりしています。

 公立の小中学校などの場合、毎年4月に教育委員会が、その年度の教育の方針などを打ち出し、それに基づいて各校で教育の方向性を定めることが一般的です。

 各校だけでは、処理できないような大きな問題が起こった場合は、教育委員会の協力をあおぐこともあります。

 よく新聞やテレビなどで、教育委員会が○○小学校を指導した、というような報道があり、教育委員会が上の立場で、各小中学校は、指導を受ける下の立場のような位置付けをされることがあります。しかし、長年学校に勤務した経験から言えば、教育委員会は、指導をあおぐだけの存在ではなく、共に、子どものためによりよい教育を実施する協力者としての位置付けの方がしっくりくるように思います。

 確かに、教育委員会は、教職員の研修も実施しています。

<指導主事>

 教育委員会には、「指導主事」という役割の人がいます。

 文部科学省のホームページには、「指導主事」について、次のような記載があります。

 学校の営む教育活動自体の適正・活発な進行を促進するため、校長及び教員に助言と指導を与えることを職務として教育委員会事務局に置かれる職教育課程、学習指導、生徒指導、教材、学校の組織編制その他学校教育の専門的事項の指導に関する職務を行う。

指導主事等の配置状況について 文部科学省

 ただ、「指導主事」は、少し前まで現場の教員であったことが多く、指導主事が次の年には、どこかの管理職に異動することも一般的なことです。

 水道や電気、建物などの設置や修繕などを行う教育委員会の職員は、小学校に異動せずに、ずっと教育委員会で勤務していることがもありますが、役所の他の部署に異動することもあります。

 小学校関係の公的な、あるいは、教育委員会に後援をお願いした私的な研究会などで、教育委員会の指導主事などを講師として招いた場合は、教育委員会からわざわざお越しいただいたということで、最大限の敬意を払いますが、どこかで同僚という意識が全くなくなるわけではありません。

 中には、赴任校の1つとして、教育委員会で勤務しているという思いをもっている指導主事もいると思います。

<教育委員会の指導部や教育センターなど

 管理職にならないと、多くの教員にとって、教育委員会は、少し遠い存在からもしれません。

 教育委員会には、さまざまな部署があります。一般の会社と同じように総務部、人事部などがありますが、組織のあり方は、自治体によって様々です。

 自分の所属する教育委員会がどのような組織体型になっているのかを知ることは、意味があることだと思います。特に、教職員の福祉厚生などを扱っている部局については、よく知っておくと、何かの支援を受ける必要な時に便利です。

 教育委員会独自の部署としては、「指導部」などと呼ばれることの多い「教育指導に関する」部署があります。

 教育委員会によっては、教員の研修に関しては、「教育センター」と呼ばれるところが中心になって行っているところもあります。

 研修では、指導部や教育センターの「指導主事」が中心になって企画・運営しています。教育委員会などが主催する研修会には、指導部や教育センターの「指導主事」が、講師やその会の責任者をしていることが多いです。

「教育委員会指導部」や「教育センター」では、その地方団体の教育がより充実したものになるために、研修会を企画・運営したり、研修用の資料を作成したりしています。

<教育委員会のホームページを見る>

 今回、教育委員会のホームページで、特に見てほしいのは、「教育委員会指導部」や「教育センター」などで研修用に作成された資料です。

 教育委員会によっては、職員番号やパスワードなどがないと、外部のものには見ることができない設定になっていることがあります。

 教育委員会によっては、外部からでも自由に見ることができるように、ホームページのオープンな場所に資料を設置しているところもあります。

 教育委員会によっては、一部の資料を外部から見えないところに、一部の資料を自由に見れるところに設置しているところもあります。

 いずれにしろ、これらの資料の中には、各教科や人権教育、性教育などの領域に関する細かい指導方法についてまとめたり、各教科の過去の指導案を集めたりしていることがあります。

 教育委員会の指導主事だけで作成していることもあれば、その自治体にいる各教科や領域の指導的、専門的な立場の教員を集めて作成したり、大学の先生の協力を得て作成したりしていることもあります。

 それらの資料の中には、じっくり読むとためになるものも多くあります。自分が研究授業をするときなどに参考になる資料も多くあります。

 この夏季休業中の時間のある時に、どのような資料があるのかだけでも、見ておくことは意味のあることです。

 間近に研究授業が迫った時期では手にするゆとりはないかもしれません。しかし、時間にゆとりのあるこの時期には、それらの資料に目を通す時間があるのではないかと思います。

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 検索することに関する他のページもあわせて見てください。

検索する① 自校のHPに進む内部リンク

検索する② 近隣校のHPに進む内部リンク

検索する③ 中学校のHPに進む内部リンク

検索する⑤ 他県教育委員会に進む内部リンク

検索する⑥ 文部科学省に進む内部リンク

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