児童理解について知りたいです。
教員の仕事をきちんとするためには、子どもをよく知ることがとても大切です。
そこで、今回は、「児童理解」について書きます。
児童理解
🟠児童理解
<児童理解とは?>
児童理解とは、一体なんでしょうか。
ここでは、児童理解について書いていきます。具体的には、次の2つについてです。
児童を見る視点
記録の大切さ
合わせて、資料も載せます。
子どもの気持ちなり、行動なりを的確に把握することはなかなか難しいことです。しかし、児童理解を深める中で、子どものことがよくわかり、適切な指導や支援ができるようになります。
ベテランの教師と若手教師の大きな違いの一つは、子どものある状況をみた時に、得ることのできる情報量の差があります。
もし子どもをよく見て、気になることがあれば、教師から話しかけ、問題を解決する必要があります。
<児童を見る視点>
新任教員の、みなさんは、登校し教室に入ってきた子どもをいくつの観点で見ることができていますか?
次の文を読む前に、いくつ思いつくか、少し考えてみましょう。
挨拶(進んで挨拶をしているか、声の大きさはどうか)、
表情(明るいか暗いか、昨日と比べて変化はあるか)、
服装(洗濯はされているか、汚れや破れ、ボタンの取れなどはないか、きちんと着ているか)、
帽子(きちんと被っているか、いつ帽子をぬいでいるのか)、
持ち物(ランドセルの下ろし方はていねいか、手荷物は多くないか、すぐに必要なものを机やロッカーなどに直せているか、宿題や連絡帳をすぐに所定の場所に提出しているか)、
友だちとの関係(ひとりぼっちでいないか、仲の良い子はだれか)
同じように、授業中には、どんな観点で子どもを見る必要がありますか。
子どもの実態を把握する(1)音読に進む(本ブログ内)
休み時間や給食、掃除の時間などには、どんな観点で子どもを見る必要がありますか。
給食指導の進め方に進む(本ブログ内)
<記録の大切さ>
子どもを見て気になることがあった場合、どうしますか。
また、子どもがよい行動をしているのに気づいた場合、どうしますか。
気づいたことは、必要な対応をすると同時に、忘れないうちに、記録することが大切です。
多くの学校で、学期末には、成績表をつけたり、保護者との懇談会を行なったりします。そのような時期になって、慌てなくてすむように、日頃から記録をとることが大切です。
その時、一度に多くの子どものことを記録しようとせずに、最初は、見る観点を1つ決めて、一週間に1つずつ学級全員の記録を残すぐらいのペースで、記録しましょう。
目立つ子どもだけでなく、学級の全ての子どもを意識して見守り、記録することが大切です。
気になることがあれば、話しかけるなどの対応をすると同時に、学年主任や管理職などに進んで、報告、連絡、相談をしましょう。
報告、連絡、相談の大切さについては、次のページにまとめています。
新任教員翼くんの日々005に進む(内部リンク)
🟠資料
文部科学省の国立教育政策研究所作成の冊子に「小学校の初任者教員 これだけは押さえよう!~生徒指導 はじめの一歩~」というものがあります。
この資料のホームページに進む(外部リンク)
その冊子では、次のような見出しで、生徒指導の方法、児童理解の方法について書かれています。
1 児童が自ら進んで学び、共に生活する学級になっていますか?
(1)全ての児童が落ち着いて学び、安心して生活できる場をつくる(居場所づくり)
(2)全ての児童が活躍できる機会をつくる(絆づくり)
2 児童を進んで観ていますか?
(1) (児童の)何を見るのかを意識する
(2) (教師から)一人一人の児童に寄り添う
(3) (児童が)相談しやすい雰囲気を(教師が)つくる
3 報告・連絡・相談を進んで行っていますか?
(1) 気になったことは、小さなことでも報告をする
(2) メモを取る習慣をつける
(3) 謙虚な姿勢で助言を求める
〇 大変なときには、ほかの教師の力を借りる
〇 記憶より記録をする
〇 日頃から謙虚に助言を求める
初任者研修資料一覧に進む(本ブログ内)
印刷用画像資料 (各校で、Wordなどに貼り付けて、印刷し、研修資料としてご活用ください。)
個人の活用は自由です。ただ、学校などで使用する場合は、「お問い合わせ」で、学校名(お名前)メールアドレス、活用した感想など(メッセージ本文)を、お知らせいただくとありがたいです。
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