新任教員翼くんの日々(006)テストの採点

新任教員翼くんの日々
つばさ
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テストを集めたり、採点したりする時のいい方法はありますか?

テストについて

 学校は、勤務する学校で、校区にいる子どもの数が違います。

 学校の規模によって、学級の人数も違ってきます。

 講師をしているときは、1学年が2学級の時もありました。

 その時は、学年の子どもの人数も少なかったので、学級の子どもの人数も25名ぐらいで、少なかったです。

 でも、今勤務している学校は、比較的大きな規模の学校で、1学年の人数も100名を超えています。3学級ありますが、1クラスの人数は、34名います。

 令和3年3月31日に参議院で、「公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律の一部を改正する法律案」という法律が成立しましたので、令和3年4月から令和7年4月にかけて、1学年ずつ、学級の人数が40名から35名になります。

 令和4年の4月からは、小学校3年生の人数が、1学級40名から35名になりました。これで、小学校の学級の人数は、1年生から3年生が35名、4年生から6年生が40名です。今の4、5、6年生は、卒業するまで40名のままです。

 学校では、テストをよくします。1学級の人数が25名と34名では、採点をする時間も変わってきます。

 そこで、いい方法がないか、学年主任のさくら先生相談することにしました。

テストの集め方と採点の仕方

さくら先生
さくら先生

わたしがしている、テストの集め方と採点の仕方を紹介しますね。

🟠テストの集め方

 テストが終わった後、教務必携やパソコンの表計算ソフトなどに、点数を転記するためには、出席番号順に並んでいた方が、便利よね。

 学級の児童数が20名前後の場合などは、自分で並びかえても、さほど時間はかからないわ。

 でも、学級の児童数が40名近くいて、学期末などでたくさんのテストをした後で、テストの採点をする時、出席番号順に並びかえるだけでも、時間がかかってしまうわよね。

 そのような時、子どもの手を借りて、簡単に出席番号順に並べる方法があるのよ。

 次のような手順でするのよ。

 まず、出席番号が5、10、15、20、25、30,35番の子どもと、出席番号が、最後の番号の子どもを立たせるの。その時、動かないように、その場に立つようにさせるのが、こつなの。

 次に、1から4番の子は5番の子に、6から9番の子は10番の子に、というように、4人ずつの子どもが、1人の子どものところに、テストを裏返して、もっていくようにするの。机の上で、出席番号の小さい子どものテストが、1番下にくるようにするの。そして、順番に重ねて置いていくのよ。最後に、立っている子は、自分のテストが1番上にくるようにするの。

 そして、5、15、25、35番の子どもは、それぞれ、10、20、30、最後の番号の子どもの所にもっていかせるの。

 最後に、10、20、30番の子どもに、最後の番号の子どものところにもって行かせ、最後の番号の子どもには、全てのテストを、わたしのところまでもってきてもらうの。

 こうすると、自分で、出席番号順に並びかえるという時間がいらなくなるわ。

🟠採点の仕方

 ただ、テストをしたとき、このように、子どもの手を借りてばかりではないのよ。

 わたしは、採点に時間をかけるようにしているわ。テストをさせた後、間違えた子どものテストに対し、全て正しい答えを書くようにしているわ。

 このことについて、賛否両論があると思うわ。テストで間違えたのだから、きちんと理解させるために、子どもに間違い直しをさせるべきだと考えておられる先生も多いと思うわ。

 私も若い頃はそうだったのよ。ただ、指導を続けるうちに、理解の不十分な子どもは、残念なことに、複数の箇所で間違えてしまうので、間違い直しの時間が、とても長くなることに気づいたの。

 その結果、よくわからないまま、ただ間違い直しをしている子も多くいるわ。

 たとえ、テストを返す時に、わたしが、間違いの解説をしても、その解説そのものが、分からないこともあるのよ。

 テスト直しは、授業がわかりにくい子どもにとっては苦役だと思うのよ。

🟠テストのポイントの解説

 テスト直しをさせる代わりに、再度、テストの意図や問題を解くためのポイントを解説する時間をとるようにしているのよ。

 正解は、私が書いているから、子どもは急いで黒板の正解を写す必要もないのよ。

 安心してゆったりと、私の解説を聞くことができるのよ。

 テストの後、再度、子どもが同じような間違いをしないためにどうするのがいいか、多くの先生が、いろいろと工夫されていると思うわ。

 私の場合、間違えた子どものテストに正解を書くということを自分に課すことで、子どもの間違いを一つでも減らすような、楽しい有益な授業をしよう、と心がけているの。

 テストをして、子どもたちが、たくさん間違えるのは、子どもの理解不足に、主な原因があるのか、私の指導力に、主な原因があるのか、よく考えるわ。

 本当はその両方に原因があるのでしょうけど、どちらの立場に立つのかで、指導者の力量に差が出てくるように思うわ。

⭐️      ⭐️

 ぼくは、いつも、子どものテストを採点しながら、たくさん間違える子どものテストを前に、自分は何て力がない指導者なんだろう、と思っています。

 それは、きっと、これから経験を重ねても、なかなか解消されない問題のように思います。

(続く)

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 なお、今回紹介した方法以外に京都府の坂本良晶さんの考案されたテストの採点方法があります。

新任教員翼くんの日々(012)坂本良晶さんの本に進む内部リンク

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