漢字辞典の引き方の指導について教えてください。
今回は、漢字辞典の引き方の指導について書きます。
漢字辞典の引き方の指導
現在、多くの国語の教科書では、3年生では、国語辞典の引き方、4年生では、漢字辞典の引き方の学習をすることになっています。
国語辞典や漢字辞典などの辞書を引く方法は、比較的すぐに身に付けることができますが、習慣化させることは、なかなか困難なことです。
以前紹介したように、付箋紙を貼るという方法は、なかなか面白い方法だと思います。
辞書を引く習慣のつけ方に進む(本ブログ内)
🟠漢字辞典の引き方
今回は、漢字辞典の引き方についてです。やはり、実用的なことか、知的好奇心を喚起するような方法がよいのではないかと思います。
漢字辞典はご存じの通り、部首ごとに漢字が並んでいます。
ここは、魚へんや木へん、草かんむりなどの部首の漢字を集めさせるというのが楽しいのではないでしょうか。
寿司屋の中にはあがり(お茶)をたくさんの魚へんの漢字で埋め尽くされた湯呑で出してくれるところがあります。
また、お持ち帰りのお寿司を漢字のたくさん書かれた包装紙で包んで出してくれるところがあります。
そのような湯呑や包装紙に興味をもって、魚へんの漢字に興味をもち、大人でも読んだり書いたりできない漢字をすらすらと読み書きできるようになる子どもがいます。
たくさんの魚へんの漢字の書かれた紙(包装紙など)と漢字辞典を用意し、自由に読めるように調べさせる時間をもつことで、漢字に興味をもつ子どもが出てくるのはないかと思います。
🟠漢字とローマ字を組み合わせた指導
少し話題はそれますが、「獺」という漢字を読むことができますか?
水族館にいる動物だそうです。
この漢字は読めませんが、この漢字表示の下には、「kawauso」とローマ字で表示してあったそうです。
むずかしい漢字には、ローマ字表示も一緒に示すことで、漢字は読めなくても、ローマ字が読めると、文字が読める、ローマ字は、パソコンの入力だけでなく、読めない漢字を読むといった場面でも役に立つということを示すことができます。
むずかしい漢字にローマ字のルビをそえたプリントを用意し、漢字に興味がある子どもには漢字辞書を引かせ、ローマ字に興味がある子どもには、ローマ字を読ませるというような学習場面や宿題を出すというのも面白いと思いますが、いかがでしょうか。
例えばこんな感じのワークシートです。
鰻(unagi) 鰆(sawara) 鰯(iwashi)
椿(tubaki) 榎(enoki) 柊(hiiragi)
国語や算数の学習は、生活にいかせるということをもっとわからせる学習場面を設定したり、宿題を出したりすることで、学習全般に意欲が増せばよいと思います。
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なお、他の漢字指導や国語辞典の引き方については、次のページも参考にしてください。
漢字学習(1)読みと書きを分けるに進む(内部リンク)
漢字学習(3)指導者がペースを決めるに進む(内部リンク)
漢字学習(4)子どもを漢字のミニ先生にするに進む(内部リンク)
漢字学習(5)漢字の正しさに進む(内部リンク)
辞書を引く習慣のつけ方に進む(内部リンク)
漢字学習(6)漢字遊びのいろいろに進む(内部リンク)
漢字学習(7)異字同訓の漢字・同じ読みの漢字に進む(内部リンク)
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