教材:教育用語④

教育用語
つばさ
つばさ

教材について知りたいです。

 学校の中には、教職員で行う特別な用語がたくさんあります。

 今回は、そのような教育用語の中の「教材」について書きます。

教材

🟠教材

<教材とは?>

 きょうざい(きょうざい)とは、授業中に教師が子どもの学習指導をする際に活用するもののことです。学習材ということもあります。

 学校の教室などで使用される教材としては、教科書(教科用図書)、問題集、資料集などの図書などがあります。授業中に配られるプリントやワークシートなども入ります。小学校の場合は、漢字ドリルや計算ドリルを活用する場合もあります。

 学習した内容についてどの程度理解したか確かめるテストも教材の1つとして考えられます。

 黒板を使って説明する時に使う写真やグラフや図などの掲示物も教材に入ります。

 理科の学習の時に使う試験管やフラスコなどの実験器具や、虫めがねのような観察器具も教材にあてはまります。

 体育の学習の時に使うボールやマット、跳び箱のようなものもそうです。

 図工の学習の時に使う画用紙や絵の具、粘土や粘土版、版画用の彫刻刀などのそうです。

 最近は、子ども1人につき1台のパソコンやタブレットも用意されていますので、そのような機器やその中に入っているソフトやアプリケーションも教材になります。

 教科書のように、子ども1人1人に渡されるものもありますし、黒板に貼られた写真のように教室に1つのものを準備して学級全員で共有することや、学級の中で複数のグループを作り、そのグループごとに与えられることもあります。グループなどで共有して使う場合では、数のゆとりがあることが大切です。

<教材の与え方>

 教材は、基本的には、子ども1人に1つずつ与えられることが大切です。

 一番使われることが多い教科書は、国が購入し、子ども1人1人に無料で配布することになっています。

 破損したり、紛失したりした場合は、私費で購入することになっています。

 漢字ドリルや計算ドリルなどは、各家庭から、児童費などという名目で費用を集めて、学校で一括して購入して、子どもに配られることが一般的です。ただ、収入の低い家庭によっては、市町村などの自治体などから補助の費用が出されることがあります。

 リコーダーのように購入を希望するかどうか尋ねて、希望者から費用を集めて、名前をつけて子どもに配布する場合などもあります。

 子どもがテストをする場合、教師が自作したテストは無料ですが、学校がテストを業者などから購入した場合は、その費用を児童費から出していることもあります。

<教材にかかる費用>

 最近、岸田首相が「異次元の少子化対策を実施する」と述べられていますが、もっとこのような教材にかかる費用や給食費などの教育費を、国や市町村などの自治体が出すことが当たり前の世の中になればいいなぁと思います。

 世界の国の中には、ノルウェーやフィンランドなどの北欧の国々のように大学卒業まで授業料が無料になっている国もあります。

 しかし、日本で無料になっているのは、小・中学校の授業料と教科書だけです。最近は、GIGAスクール構想によって、子ども1人に1台のパソコンやタブレットを与えることになっていますが、家庭によりインターネットの環境なども違います。

GIGAスクール構想 情報教育に進む内部リンク

 最近は、自治体によって、給食費を無料にするところもあります。しかし、全ての自治体がそのような費用を出すことになっているわけではありません。給食費は、教材ではありませんが、このような教育に関係する費用が公的に賄われるようになるといいなあと思います。

 保護者や親などの収入の違いによって、子どもに与えられる教育の質が違うという現実は依然として存在します。

 公教育の場では、できるだけ子どもに与える教材の質を高めて、よりよい教育を担保できればいいなと思います。

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 なお、関係する内容については、次のページをお読みください。

発問:教育用語①に進む内部リンク

板書:教育用語②に進む内部リンク

机間指導:教育用語③に進む内部リンク

リライト教材:教育用語⑤に進む内部リンク

研究授業:教育用語⑥に進む内部リンク

オノマトペ:教育用語⑦に進む内部リンク

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