子どもを肌のかゆみから守りたいですね。
冬になると、肌のかゆみを訴える子どもが増えます。
そこで、今回は、「肌のかゆみから子どもを守る」ことについて書きます。
肌のかゆみから子どもを守る
🟠肌のかゆみから子どもを守る
<肌のかゆみの理由>
冬になると、空気が乾燥します。
空気が乾燥すると、肌も乾燥することが多いです。
肌が乾燥すると、肌が弱い人や子どもの中には、肌のかゆみが出てきてしまうことがあります。
肌のかゆみをおさえるには、肌の保湿をするとよいことが多いです。
しかし、保湿しているのにかゆみが止まらないという人もたくさんいます。
小学校では、間もなく卒業式があります。
卒業式の時、教員や管理職の中には、子どもは、微動だにしないように、体を動かさないで式に参加してほしいと思う人がいます。
最近は、そこまで極端な考えをもつ教員や管理職なども減ってきていると思いますが、なぜ我慢できないのだと怒り出す人もいます。
卒業式には、その前の長い練習期間も必要で、その間、じっとしているのはたいへんです。その上、肌のかゆみがあると、体を動かさないでいることなどあまりできることではありません。
肌のかゆみを感じる人にとっては当たり前のことですが、肌のかゆみを我慢することはなかなかできるものではありません。
しかし、教員や管理職の中には、卒業式は厳かなものなのだから、動かないでいることが大切だと思っている人がいます。
悲しいことに、この両者が互いを分かり合うことはなかなかありません。子どもにとっては、理不尽な要求ですので、教員や管理職の要求など聞かなければいいのですが、子どもにとっても叱られることは嫌ですので、困ってしまいます。
人の皮膚には、表面に「表皮」があり、その下に「真皮」があります。真皮の下には、「かゆみ神経」というものがあります。健康的な肌の場合は、「かゆみ神経」は活発に動くことはありません。かゆみ神経は、神経を伸ばして敏感になることで、異物を排除して体を守る働きがあります。普段は、「セマフォリン3A」というたんぱく質が、かゆみ神経が伸びるのを抑えています。しかし、肌が乾燥して、水分やカルシュウムイオンが少なくなると、かゆみ神経が動き出します。これが、かゆみが起こる理由です。
その上、かゆみ神経が伸び、かゆみを感じている状態で、肌をかいてしまうと、皮膚を守る角層は簡単に壊れてしまいます。かきむしることで、肌に残っていた水分やカルシュウムイオンがさらに少なくなり、さらに、かゆみが増すことになります。
<保湿剤のはたらき>
このかゆみを抑えるのに有効なものが保湿剤です。しかし、普段私たちがよく行っている保湿剤の塗り方では、かゆみをおさえられないことがあります。
保湿剤の正しい塗り方とは、①たっぷり、②30回程度塗ることです。
手のひら2枚分の面積に対する保湿剤の量としては、人差し指の第1関節までの量です。
少し多いかなと思うぐらいの量を手に取り、30回程度、肌を傷つけないように木綿豆腐を崩さないくらいの力加減で塗る伸ばすことがいいそうです。
そして、1日に2回程度保湿剤を塗るとよいそうです。
一般的には、朝、起きて服を着替える時と、夕方、お風呂に入った後で塗るといいそうです。
ただ、その人によって肌の状態は違いますので、どんな保湿剤でもいいわけではないみたいです。皮膚科を受診して自分の肌に合った保湿剤を塗ることがいいみたいです。皮膚科に行く時間がない場合は、とりあえず試してみて、自分の肌にあるかどうか数日試してみるとよいそうです。
怪我をしていて皮膚に傷がある場合などは、怪我が治るまでは、保湿剤を塗ることは避けた方がいいそうです。
顔は、皮膚が薄いので、摩擦を避けるためにも、30回塗り伸ばすことにこだわらない方がいいそうです。
なお、この記事を書くために、NHK総合テレビで2023年(令和5年)1月19日(木)放送の「あしたが変わるトリセツショー」という番組の「正しい保湿剤!冬の乾燥に負けないかゆみ撃退法」という放送を参考にしました。
この番組は、しばらくNHK +で視聴ができるみたいですので、興味のある人は、ぜひ、ご覧ください。
NHKあしたが変わるトリセツショーに進む(外部リンク)
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